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ラブラブには程遠い。













ボンヤリと授業を聞いていた僕は、授業が終わっているのにも気付かなかったみたいだ。



「おい!」



呼ばれて、肩が跳ねた。



「チロちゃん…」



「家の鍵開けっ放しでどこ行ってたんだよ?」



「え!開けっ放し!」



「そうだよ、待ってても帰って来ねーし、ほら、鍵。」



鍵を受け取る。
珍しいな、チロちゃんが自分から僕の所に来るなんて。



「あー…、あと、ほら、ケーキ、サンキュ。うまかった。」



もしかして、罪悪感でも感じてるのかな。



「チロちゃん、僕の事好き?」



「ああ゛!?ひっ人が聞いてたら」



「今なら誰もいないって、」



ぼんっと真っ赤になったチロちゃんに、苦笑いがこぼれた。
これが嘘だったら、何を信じればいいのかな。





「嘘、冗談だよ。チロちゃん次授業でしょう?早く戻らなきゃ。」





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