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ラブラブには程遠い。




ズキズキとするこめかみを揉む。

落ち着け、落ち着け僕!

服は着てる。


うん。
服は乱れてはいるけど、ちゃんと着てる。




しっかりチロちゃんの手は胸を鷲掴みにしてるけど。

おもわず、自分の平らな胸を見下ろす。
身じろぎしたチロちゃんに、僕はおもわず、自分の部屋に音を立てないように、駆け込んだ。

僕はこれっぽっちも悪くないのに、
何だか変な罪悪感が湧いてくる。


ごめんなさい、ごめんなさい。

チロちゃんその人は誰?

そこで、何をしようとしてたの?




なんで、
なんで、今日に限って、部屋に上げたの?




なんで、
チロちゃんの誕生日を僕に、
僕だけに祝わせてくれなかったの?



視界が滲んで来て、僕は慌てて、ベッドに飛び込んだ。





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