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ラブラブには程遠い。




黙ってしまったチロちゃんに、
ああ、いよいよ終わってしまう。
と、心の中で呟いた。



「いい機会かもしれないね。そもそも、チロちゃんは女の子を好きになれるんだから、ここらへんで、軌道修正しとけば?部屋も見つけたしさ、すぐ出てくよ。元々チロちゃんは乗り気だった訳じゃないんだしさ。」



バンっとチロちゃんが扉を叩く。



「お前、いい加減にしろよ!なんだよ部屋って!」



「だから、見に行ったんだよ、チロちゃんの誕生日の次の日。」



「なっんで!」



「自分が一番分かってるだろ!無理だったんだよ!止めとけば良かったんだ!」



「いっ「千宗ー?」




呼ばれて、チロちゃんは言いかけた言葉を飲み込んだ。



「とにかく、後は、帰ってからだ。」



さっと出て行くチロちゃんに、もう話す事なんて必要ないよ、と呟いたけど、きっと聞こえなかった。





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