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ラブラブには程遠い。




チロちゃんと目があう。
慌てたように腕を抜いたチロちゃんが、僕の向かい側を見て、固まった。
5対5。
明らかに合コン。
信じられないものでも見たように見開かれた目が、僕を捉えた。
その視線から、ゆっくりと目をそらす。
甘えた声で、女の子がチロちゃんを呼ぶ。
握り拳を作ってそれをやり過ごしながら、胸の痛みをこらえた。













「長谷、飲み過ぎじゃね?」



取り上げられた酒に、気のない返事をして立ち上がる。



「ゴメン、ちょっと、トイレ」



「おいおい大丈夫かよ?」



ふらつきながら、片手をあげると、呆れたように、気を付けろよ。と声がかけられた。






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