ラブラブには程遠い。 歯車は歪む? 「よ!長谷、こっちで食えよ」 バイト先で新しく増えたアドレスの彼は、実は同じ学部だったらしい。 「ありがと、」 「何、言ってんの、」 数人に、囲まれて食べていると、慌てたようにチロちゃんが食堂に入ってきた。 キョロキョロと見回して、僕に目をとめる。 僕は気付かないフリをした。 あれから、すれ違いばかりだ。 僕はバイトを増やしたし、チロちゃんは相変わらず、サークルにバイトに大忙しだ。 チロちゃんは、しばらく逡巡してたみたいだけど、後からきた同じ学部の人達とテーブルについた。 「でさぁ〜」 と、女の子の話で盛り上がる彼らに適当に合わせながら、笑う。 馬鹿だなぁ 頭の中で、冷静な僕が、僕をあざ笑った。 [*前へ][次へ#] [戻る] |