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「ええぇぇえぇ!!!!!」
ボクが答えるなり、横から大きな声が上がった。
そちらを向くと、10代目さんが目を大きく見開いて頭を抱えていた。
どうしたのだろう?
「それってまさか記憶喪失!?た、大変じゃん…どうしよ!!」
「うるさいぞダメツナ」
「ぎゃっ」
そう言うなり10代目さんがあたふたし始め、そうするやいなや、10代目さんはリボーンさんに思いっきり蹴られて床に後頭部を擦りながら吹き飛んだ。
凄く痛そうだ。
大丈夫だろうか…。
「10代目っ!?」
極寺さんが慌てて10代目さんへと駆け寄っていく。
心底心配といった様子で、極寺さんが10代目さんを慕っているのは一目瞭然だった。
それにしても、リボーンさんは10代目さんか極寺さんの弟かと思っていたのだけれど、どうやら違うようだ。
一体、この三人はどういう関係なのだろう。
「ててて…」
右手で後頭部を抑えながら10代目さんは起き上がった。
その背中を極寺さんが支えている。
「急に何すんだよっ!リボーン!!」
10代目さんが叫ぶ。
ズガーン!!!
「ひいっ!?」
その瞬間に10代目さんの髪の毛の端を銃弾が掠めた。
茶色い髪の毛が3、4本宙に舞う。
「お前の声が急に不快になったんだ」
「理不尽だろそれっ!」
「だって、なったんだもん」
「口調変えて誤魔化そうとすんなよ!」
二人は言い争い始めた。
だけど、その言い争いはどこか微笑ましいモノが感じられて、嫌な感じはしなかった。
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