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やっぱり、其処にスーツを着こなした赤ん坊が居て、銃口をオレに向けたまま、ニッと口角を少し上げただけの無表情に近い笑みを浮かべている。
「いつまでナンパしてんだ、エロツナ」
「んなっ!?違うって!」
「どーでもいいから早く準備しやがれ」
「わ、わかってるよ!」
オレはそのまま準備に取り掛かった。
リボーンは、お前には説明があるぞ、と言って心葉を連れて二階へと上がっていった。
…そう言えば、あの子も学校通うんだっけ。
唯でさえ気分が上がらない学校が、余計に憂鬱になってきた。
…そういや、今日体育、野球だ。
雨降らないかなぁ、と朝食前に外を見れば、雲一つ、雨を感じさせない快晴だった。
時々雨が恋しい。
玄関を出ると、何時もの様に塀の上に乗ったリボーンと、制服に身を包んだ心葉がお互いに無表情で会話をしていた。
今日も一日が始まる。
「おはようございます!十代目!」
そして、獄寺君も迎えに来て何だか何時通りだなぁ、と思いオレは歩き出した。
♯T-side♯―END―
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