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「まあ、コイツが小由良心葉本人だと分かったんだ。という訳で、今日から心葉はこの家で暮らすからな」


「勝手に決めんな」


 さらりとボクが住むことをリボーンさんは再び宣言する。
 それに、十代目さんはやっぱりまだ納得できないようだった。


「勝手じゃねーぞ」


「はあ〜?」


 それに、リボーンさんは全く動じなかった。
 それどころか、顎でボクの方を指す。

 ボクは何がなんだか分からず首を捻るしかなかった。



 なんだけど。



「あら、この子が心葉ちゃん?」


 背後から掛けられた声に捻った首を後ろへ向けた。
 そこには、十代目さんよりも色素の髪を肩より上の部分で切り揃え、右手にお玉を持った女性がいた。


「なっ!?…母さんっ?!!」


 慌てた様な十代目さんの声が室内に轟いた。それに、リボーンさんの声が繋がる。


「最初から心葉が住む事は決まってたんだぞ」



 それはとても誇らしげな声色で、なんだかよくは分からなかったけど、リボーンさんは凄い人だな、と思った。





 こうして、ボクは十代目さんの家で生活することになった。




   明日の空は何色だろうか?




 明日からは、学校に行かなければならないらしい。
 ところで、学校って何だろうか?



 やはり、分からない。




♯プロローグ♯―END―

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あきゅろす。
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