12
「まあ、コイツが小由良心葉本人だと分かったんだ。という訳で、今日から心葉はこの家で暮らすからな」
「勝手に決めんな」
さらりとボクが住むことをリボーンさんは再び宣言する。
それに、十代目さんはやっぱりまだ納得できないようだった。
「勝手じゃねーぞ」
「はあ〜?」
それに、リボーンさんは全く動じなかった。
それどころか、顎でボクの方を指す。
ボクは何がなんだか分からず首を捻るしかなかった。
なんだけど。
「あら、この子が心葉ちゃん?」
背後から掛けられた声に捻った首を後ろへ向けた。
そこには、十代目さんよりも色素の髪を肩より上の部分で切り揃え、右手にお玉を持った女性がいた。
「なっ!?…母さんっ?!!」
慌てた様な十代目さんの声が室内に轟いた。それに、リボーンさんの声が繋がる。
「最初から心葉が住む事は決まってたんだぞ」
それはとても誇らしげな声色で、なんだかよくは分からなかったけど、リボーンさんは凄い人だな、と思った。
こうして、ボクは十代目さんの家で生活することになった。
明日の空は何色だろうか?
明日からは、学校に行かなければならないらしい。
ところで、学校って何だろうか?
やはり、分からない。
♯プロローグ♯―END―
[*前へ][次へ#]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!