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姉ちゃんと俺と3年E組
海に行こう@



《名前さん!海行きませんか?》


夏休みも終わりが近付いたある日。
カエデちゃんからメールが来た。


私はいつものようにぐうだらと過ごしていた。
友達のマキは彼氏とイチャついてるし、他の友達は旅行に行ってるしでみんなと予定があわず余り出かけなかった。


すぐに"行くー!"と連絡したら5分するかしないかで返事が返ってきた。


今週の金曜日、9時に駅前ですと可愛らしい絵文字と一緒に送られてきた。


『そーいえば…水着あったっけ?』


クローゼットをあさり水着らしい物を探したがそららしいのが見つからず買いに行く事にした。



________



駅前に来て最近openしたばかりのサーフショップに足を踏み込むと色鮮やかな水着が沢山飾ってあった。
その数に少し圧倒されながらもゆっくり店内を見回した。


「いらっしゃいませー、どのようなのお探しですか?」


店員さんに声をかけられ自分の好みの色や形を言ってみるといくつかそれらしいのを持って来た。


「今年の流行りはこういう物でお姉さんはスタイル良いからこっちなんかもオススメです!」

『それ可愛い!んーでもこっちも…』

「ふふっ、迷いますよね!彼氏さんと行くんですか?」

『あ、いや!後輩達に誘われて遊びに行くだけですよ。』


なんだかんだその店員さんと話して、自分の好みの水着を見つけて購入した。

その後は近くのショッピングモールに入り、久しぶりに買い物を楽しんだ。
新しい水着やサンダルや服のが入った袋を抱え家に帰る途中、陽斗が後ろからやってきて家まで荷物を持ってくれた。(強制的に持たせた)



_________



「姉ちゃん、こんなに何かったんだよ」

『んー、色々!』

「あっそ」

『ねぇそれよりさ!今から水着きてみるから見て!』

「はぁ!?ちょ!」


荷物を部屋まで運んで貰うと陽斗は袋を指さした。
私は適当に返事をすると買ってきたばかりの水着を着てみたくてTシャツを脱ぎ始める。
陽斗はいきなりの事で顔を真っ赤にし慌てて部屋を出て行った。
水着を試着し鏡で姿を見てみるとすぐに陽斗を呼んだ。


『陽斗ーっ!』

「なんだ…よ…//」

『どーよ?』

「いいんじゃね?//」


部屋のドアを開けば陽斗はそこに立っており、クルリと回ってみせた。
ほんのり顔を赤らめながらも良いと言う陽斗が可愛く思った。

水着が決まりそれに合う服や小物を決めたりとその後は凄く早く時間が過ぎていった。



_________



その後

「姉ちゃん、あんな格好で海に行くのかよ…」


俺は姉の水着姿を見て思わずドキッとしてしまった。
普段からお洒落に気を使っている姉だが今回は露出が多いため心配になる。

俺に似て結構モテるし性格も明るく裏表のない姉は先輩からも後輩からも慕われていた。
外見は少しチャライように見えるがスタイルも良い。
その為か変な奴に絡まれたりしている。


美人の姉がいるのは俺的に自慢ではあるが、調子に乗りやすくすぐ何かやらかす姉に振り回される事も多々あった。
でもそんな姉が大好きですぐ真似していた。

気付いたら俺はチャラ男呼ばわりされ、チャラチャラ姉弟として有名になった。

その為か姉は3年でE組に落とされ色んな差別をされてきた。
だが姉はそんな事を気にもせず堂々としていて格好良かったのを今でも覚えている。


そんな姉を見てきた俺は日々大人っぽくなる彼女に不安が募る。


いつどこで変な虫が付くかわからないし、姉ちゃんに何かあったらと思うと不安でしたかなくなった。

俺は急いで携帯を手にしE組男子専用の呟きに計画を立てた。


《今週の金曜、海行こうぜ!》


その呟きにいち早く岡島が答え次々と参加者が決まる。
岡島、杉野、渚、磯貝、業、そして俺。



よし、人数はまあまあだな。
後はナンパしながら姉ちゃん達を監視してっと……
あれ?俺なんかストーカーっぽいよな
でも姉ちゃんを守る為にするんだからいいよな!


携帯を手にブツブツ呟き俺は海に行く準備を確認した。



______

陽斗は実はシスコンだったり(笑)
なんかキャラが壊れてます。
申し訳ない(´・ω・`)

姉ちゃんのE組落ちはチャラチャラしているから
と言う理由だったみたいですね!
チャラチャラ=お洒落的な

続きもお楽しみに!


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