姉ちゃんと俺と3年E組
沖縄旅行
陽斗やカルマくん等が沖縄旅行中、私はレオとまったり部屋の中で涼んでいた。
冷房のきいた部屋は凄く快適で宿題がはかどる。
ピロリン
机の上に置いてある携帯が鳴り画面を開くと"到着!沖縄は暑い!"と陽斗からメールが入った。
"いーなー!サトウキビ買ってきてー"と返信するとすぐに、"りょーかい!"と帰ってきた。
ある程度宿題を終えた私はベットに寝転がり丸まっているレオを抱き上げる。
レオと少し遊びチラリと携帯を見ると点滅していたので携帯を確認する。
"沖縄着いたよー!名前とレオは何してんの?"
メールはカルマくんからで一緒にカルマくんと渚くんとカエデちゃんとコロ先生が映っている写真が添付されていた。
それに私は"宿題終わって遊んでた"とレオと一緒にベットで寝転がっている写真を送った。
そしてお互い現状をやり取りし気付いたら夕方になっていた。
カルマくんからの連絡が途絶え私はレオのご飯を作ったり、お風呂に入ったりとして過ごした。
結局その後連絡は無くあっという間に終わった。
________
次の日。
気付いたら11時近くになって起きた私は携帯を見るとまたメールが入っていた事に気付く。
それはただの広告のようなメールでガッカリしため息が出た。
するとピロリンと携帯音がなった。
確認するとカルマくんで何だが胸が高鳴った。
内容は"昨日はちょっと忙しくて連絡出来なかったんだー。ごめんね?"と書いてあった。
『そうだよね!旅行だもん、色々楽しい事あるもんね』
とか1人で呟き"大丈夫だよー!旅行楽しんでね!"と返事した。
それから少しやり取りをすると昨日の夜はホテルで食中毒があったと知らされ驚いた。
半分の生徒がかかったが数時間でおさまったらしく命に別状無いとの事で安心した。
今日の予定は自由行動らしくみんなで海で泳いだり買い物したりするらしい。
たまに海の風景やら街の風景の写真が送られてくる。
『沖縄いーなー!みんなが羨ましいよ(*´ω`*)』
「あははっ、じゃあ今度一緒に行くー?」
『行く行くー!カルマくん連れて行ってー!それよりこんなにメールしてて大丈夫なの?』
「大丈夫だよ。みんな好きな事してるし名前とメールしてる方が楽しいから」
そんなやり取りをする私はカルマくんのメールにドキッとした。
《名前とメールしてる方が楽しい》
その文章を何度も読み返しニタニタと頬が緩んだ。
カルマくんの事が好きなんだと自覚した私は些細な事でも嬉しくて仕方なかった。
_______
それからもやり取りが続き、
今日の夕方頃にカルマくんがレオを引取りにくる。
時間まで少しあったがドキドキとワクワクで待っている時間が長く感じた。
早くから化粧をしたり着替えたり部屋の掃除をしたりとしていた。
まだ時間に余裕がありレオを洗ったりして13時になった。
レオを洗う時に濡れてしまった服を洗濯機に突っ込み下着姿で部屋に戻った。
そしてそのままベットにダイブし気付いたら眠りについていた。
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「ただいまー!あれ?姉ちゃんは?」
「陽斗お帰り。部屋にいるわよ」
「そっかー!」
「あら?お友達?」
「こんにちはー」
「ゆっくりしていってね」
_______
トントントン
階段の音が聞こえ私は慌てて時間を見る。
すでに17時を回っていてカルマくんが来るのを思い出す。
「おーい、姉ちゃん!開けるぞー」
『えっ、ちょ…!』
「姉ちゃん、カルマが…」
「お邪魔しまーs…」
『待っt…きゃぁぁあぁあ!///』
私は自分の姿を思い出し慌てて着替えようとクローゼットから服を取り出す。
ズボンを履き終わりTシャツに頭をくぐそうとした瞬間ドアが開き咄嗟に服で胸を隠した。
そこには目を見開いて驚く陽斗とカルマくんがいた。
陽斗は"わりぃ!"と言ってドアを閉めた。
下着姿を見られた私は恥ずかしさで顔が熱くなった。
それからすぐに着替え終えドアを開く。
『どっ、どおぞ!//』
「お邪魔します」
そこには先程までいた陽斗はおらず、カルマくんだけいた。
カルマくんを見つけたレオは一目散に駆け寄り頬をスリスリと甘えた。
『お帰り、カルマくん。』
「ただいま、名前、レオ」
『レオお利口にしてたよ』
「良かったな、レオ。あっ、これお土産」
レオのお礼としてなのか私にお土産を渡された。
すぐに中を開けると沖縄の砂瓶とシーサーのストラップだった。
『うわー!ありがと!大切にするね!』
早速砂瓶を部屋に飾りシーサーは携帯に付けて見せた。
カルマくんの優しく微笑む顔はほんのり赤くなっていた。
それから数分話しカルマくんはレオを連れて帰っていった。
少しだけどカルマくんと話せた事が嬉しくて笑った。
そして夕食になり陽斗と顔を合わせさっきの事を思い出しポカポカと頭を数回殴った。
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