姉ちゃんと俺と3年E組
3年E組OB
私は椚ヶ丘中学校3年E組にいる。
何故かというとある友達に弟が見たいと言われたからだ。
私は元クラスメイトにコミュニケーションツール"MAX"で久しぶりに呟いたからだ。
私の弟"前原陽斗"が現3年E組と言う話をしたら、話題が膨れ上がり会いに行く流れになった。
元担任は休職中らしく現在のE組担任に連絡をするば案外さらりとOKを貰えた。
笑い方に特徴があったが特に気にしなかった。
そして今にいたる。
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私達OBは卒業以来に椚ヶ丘中学校の門へと来た。
E組の教室は山の所にあり毎朝疲れながら通ったのを思い出す。当時は面倒くさくてサボったりして本校舎の先生に怒られたりとヤンチャだった。そんな事を友達と話しながら教室に向かった。
『うわっ、懐かしいーっ』
山道を登り遠くに校舎が見えてきた。
徐々に近付いていけば外で体育の授業を受ける生徒達が目に入った。
すると奇妙な丸い人に声をかけられた。
「ヌルフフフ、お待ちしていましたよ。」
『あ、どーも!いつも陽斗がお世話になっています』
「いえいえ、そんな事ありませんよ。どーぞこちらへ」
奇妙な丸い人は担任で"コロ先生"と呼ばれているらしいのでそう呼んだ。
私達はそのコロ先生について行き教室で授業が終わるのを待っていた。
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『あははは!コロ先生って何?元芸人かなんかですかー?ちょー面白いんですけどー!』
「ヌルフフフ、そうですか?面白いですか?」
『うんうん!もう最高だね!』
私達はコロ先生と色々話して盛り上がっていると、授業が終わった生徒達がゾロゾロと入って来る。
みんな目を丸くさせて私達を見ていると弟がやってきた。
「ちょ!なんで姉ちゃんが此処にいるんだよ?」
『陽斗ーっ!会いに来たよ(笑)』
「いやいや!いつも家で会ってるから!」
驚いた顔で近付いてくる弟に笑顔を向ければすぐに返事がくる。と同時に私の友達に紹介すると陽斗は爽やかな笑顔が自己紹介をした。みんながそのやり取りを不思議そうに見ているとコロ先生が話し出した。
「では皆さん、次の授業は先輩達にE組の話をしてもらいましょーか!」
『えーっ!あたし達そんなつもりで来たわけじゃないから授業してください!その内帰りますんで』
「そんな事言わずにいいじゃないですか」
「はいはーい!私も聞きたいです!元E組の事!」
『あー、じゃあ少しだけ』
そんな感じ私達がE組だった時の話をした。
本校舎の生徒達から凄い差別を受けたり、昔からE組はそうゆう存在だと言うこと、そして私達OBの自己紹介がメインで話が盛り上がった。
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ガラガラと後ろのドアが開くとみんなは後ろを振り向く"遅刻ですよ、カルマくん"とコロ先生が言うと彼は"すいませーん、まだ慣れなくてー"と苦笑いをした。
"サラサラとした赤髪の少年
あれ?どっかで見たことあるような…?"
彼と目が合い私は叫んだ。
『カルマくん!久しぶりーっ!元気だったー?』
その声に驚いたのかクラス中私達に注目した。
「あれー?あの時のお姉さんじゃん!なにー?なんでこんなとこにいるのー?」
『んー、弟を見に来た?』
「弟?あー、前原のお姉さんだったんだー」
カルマくんと話をしていると陽斗に声をかけられ強制終了させられた。
みんなが驚いたように聞いてくるので私はカルマくんに助けて貰った事を話した。そんな話をしていたらチャイムが鳴りみんなに挨拶をして教室を出た。
それから裏山を見に行ったり懐かしい中学時代に浸っていた。
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その頃のE組
「カルマ!俺の姉ちゃんと知り合いだったんだな!なんで黙ってたんだよ!」
「前原のお姉さんだってさっき知ったばかりだよ」
「前原の姉ちゃん美人だったなー」
「前原!なんで姉ちゃんいんの教えてくれなかったんだよ!紹介しろよ!」
「高校生羨ましー」
など前原姉の話題でいっぱいだった。
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