姉ちゃんと俺と3年E組
あの日
あの日の出来事から1週間。
暑さでぐうだらとしているとマキから連絡が来た。
《私達付き合いましたぁー!》
と一緒に2人のプリ画が送られてきた。
"おめでとー"と返事をすれば次から次へとノロケられ面倒くさくなりシカトした(笑)
そしてあの日の事を思い出し私は慌ててアドレス帳を開く。そこにはまだ連絡しないままの名前があった。ヤバイ忘れてたと思い連絡する。
『カルマくーん!久しぶり!連絡遅れちゃってごめんねー!(´°ω°`)覚えてるかな?来ないだ助けて貰った名前だよー!』
メールを送信し返事を待つとすぐに返事が返ってきた
「んー、覚えてるよー!連絡来ないから忘れられてると思ってた(笑)」
『ごめんごめん!ちょっと忙しくてね!忘れてなんかないよー!(^◇^;)本当に!』
「あははー、まぁいいんだけどさー!」
すまん、カルマくん!本当は忘れていたよ(泣)
そんな感じでメールのやり取りをし次の日曜日に会う約束をした。
_____
今日はカルマくんと会う約束をしたので
普段より早めに起き準備をする。
暑いので髪はお団子にし、服は流行りのシャツにミニズボンというラフな格好で、高いヒールの靴で出掛ける。
待ち合わせの駅前に着くと目立つ赤髪の彼がいた。
が、その周りに1人の女の子がいるのに気付きはっとした。
"もしかして彼女?"
私は重要な事に気付き悪い事したなと思いながら彼等に近付くと、カルマくんが気付き私に手を振る。
『あのーっ、ごめんさい!彼女いるのにこんな所に呼んじゃって!』
「あぁ、大丈夫大丈夫。」
両手を合わせ頭を下げると"違いますよ"と女の子が笑いじゃあと頭を下げてどこかに行ってしまった。私はキョトンとすればカルマくんが話し出す。
「あの子に道聞かれただけだよ。俺、彼女いないから大丈夫ってこと」
『そうだったんだ!彼女いるかとか聞かなかったから心配して彼女が来たのかと思ったよー』
あははと笑えば彼は"じゃあ行こうか"と行って歩き出す彼に付いて行き、近くのファミリーレストランへと入った。席に案内されソファーに腰掛ける。
『今日はあたしの奢りだから好きな物頼んでね!』
「別にいーのに」
『良くない良くない!来ないだ助けて貰ったお礼なんだから!これくらいさせてよ!』
遠慮するカルマくんに私はメニューを渡してもう一つのメニューを見る。パラパラとめくると私の好きな物があったので、迷わずそれを選んだ。カルマくんも決まったようでボタンを押し注文する。
数十分待てば注文したものが届き食べ、カルマくんと色々お話をした。
楽しい時間があっという間に終わり気付けば夕日になっていた。私達はファミリーレストランを出て待ち合わせした駅前と戻る。
『カルマくん、今日はありがと!』
「いいえ、こちらこそ有り難うございました。」
『うん!いっぱい話聞いてくれてありがとね!じゃあまた遊ぼうねー!』
カルマくんに手を振れば彼も振り返してくれた。そして私は家へ帰った。
それからはたまあにメールのやり取りをするだけで会うことは無かった。
暑い夏が過ぎ段々と肌寒くなっていた。
1年はあっという間に終わり桜の時期になっていった。私は高校2年生になった。
そしてある時全人類を驚かす事件がおこった。
月が蒸発し三日月になった。
もう満月は見れない。
その事件で世界はいっぱいになっていた。
私は驚きはしたがあまり興味がなかったのであっさりと受け取った。
_______
『陽斗ー!あんた今日からE組なんだって?』
「あー、うん。そーだけど?」
『姉弟揃ってエンドのE組か(笑)まあ最後の中学時代を楽しみなぁー!』
「あはは、じゃあ行ってくるわー!」
『あたしも行ってきまーす!』
私達はそれぞれ学校に向かい友達と月の話をしたりといつも通りの生活を楽しんでいた。
そしてまた彼と再会する事になるのはもう少し後の事だった。
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