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姉ちゃんと俺と3年E組
海に行こうB


『えっと…私達に何かようですか…?』

「一緒に遊ぼうよ、くくくっ」


まずい、逃げられない。
私達は後ろを確認しながら後ずさりした。
だがもう海に足首が入っていてこれ以上下がるのは危険だった。


「きゃあ!?」

『カエデちゃ…!っ…離して!!』

「離したら逃げるだろ。こんな上玉滅多にいないし」

『ちょ!離せっ!!』


カエデが足を滑らせ海に落ちる。
私は後ろを振り向きたちの助けに行こうとした時にガングロ男に腕を捕まれた。
カエデは近くにいた有希子に助けられ無事だった。
男達は彼女達に近付く私は慌てて大声で叫んだ。


『その子達に触るなぁ!あたしが相手してやるよ』

「へーっ、じゃああんたに相手してもらおうかなー」

『だからその子達に…っ!』

「きゃぁあ!?」


リーダー核の男に顎をクイッとされ睨みつけた。
他の連中がカエデや有希子、莉桜に桃花を捕まえ手首をロープで縛り上げた。
陽菜乃は助けを求めに行ったのだろう、そこにはいなかった。





_________



「あれーおかしいなー?」

「ここら辺のはずなんだけど…」

「たっ、助けて!」

「倉橋さん!?」

「どーしたの?そんな慌てて」

「実は…」


彼女は今の状況を話す。
海の家で男に絡まれ今、前原のお姉さん名前と茅野と神崎さん、中村さんに矢田さんが危険な状況である事が伝えられた。
僕達は急いでその場所へと向かう。




_________



「結構胸あんじゃん、くくっ」

『やめっ…!』


私を片手で掴み空いた方の手でパーカーのジッパーを下げる。

"あぁ、もう終わった"

そんな事を思ってかふとカルマくんを思い浮かべる。
サラサラと綺麗な赤い髪に白くて綺麗な肌、意地悪そうに笑う顔。
優しく名前を呼んでくれる声、全て一瞬で頭に入ってくる。

本当に大好きなんだなぁと思うと自然に涙が込み上げてきた。



「怖い?優しくしてあげ…」

「名前さん!」

『っ…』


パーカーのジッパーを下げ終え男がズボンに手をかける、カエデ達は私の名前を叫びジタバタと抵抗していた。

するといきなり男が倒れ解放された。
私はヘタリとその場に座りこんだ。



________



名前が危ない。
倉橋さんから話を聞いた俺は誰よりも速くその場に駆け付けた。

人気のない岩がゴツゴツとしている場所で名前はみんなを守る為か1人危険な状態であった。

遠目ではあったが男が名前のパーカーに手をかけているのが分かった。
俺は一気に殺意が芽生え近くにあった少し大きめの石を手に取った。

狙いを定め勢いよく石をぶん投げると名前に絡む輩の頭にヒットした。
そいつは倒れ名前はヘナリと座りこんだ。



_________



「お巡りさーん、こっちでーす!」


その声は私の大好きな声で聞こえる方を向く。
そこに彼はいた。
次に聞こえた音はピピーッと笛の音だった。

そりを聞いてる慌てる男達、カエデ達を離し倒れている仲間を連れさっさと逃げていった。


「みんな大丈夫か!?」


そこに悠馬くんと渚くん、杉野くん、岡島くんと陽菜乃ちゃんが来た。
それぞれみんなのところに行った。

私は腰が抜けてそのまま座って居るとカルマくんに抱きしめられた。


「名前、大丈夫?」

『カルマくん…っ…』


耳元で優しく名前を呼ばれ安心したのか私は気を失った。





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