姉ちゃんと俺と3年E組
海に行こうA
『海だぁぁあぁあぁあ!!』
長い電車を乗り継ぎ私達は海へとやって来た。
そこにはもうたくさんの人がいて賑やかだった。
私達は海の家からパラソルやレジャーシート等を借りて空いてる場所を探した。
「名前さん、ここら辺にしましょう!」
『うん!そーしよー!』
カエデちゃんのリクエストで海の家から少し遠いが余り人気のない所にパラソルを刺した。
近くには岩がゴツゴツとしてカニや貝などが居そうな所でもあった。
『よーし!準備は、完了したね?じゃあ遊びますか!』
中に水着を着ていた私達は服を脱ぎ初め海へと向かった。
「名前さん綺麗!」
「スタイル良いですね!」
「羨ましい…」
「その水着どこで買ったんですか?」
「あっ、カニさんだー」
『そんな事ないよ!高校生になったら変わるし!』
上から有希子ちゃん、莉桜ちゃん、カエデちゃん、桃花ちゃん、陽菜乃ちゃん
有希子ちゃんは黒と白のボーダーの水着で
莉桜ちゃんは紫のビキニ
カエデちゃんは黄色いフリルの水着にTシャツ
桃花ちゃんはピンクと白のビキニ
陽菜乃ちゃんはオレンジの水玉の水着
私は水色とピンクのフリルのついた花柄で首に紐をくぐすタイプのビキニだ。
下も同じ色柄でフリルがついた紐パンだった。
周りから見てもスタイルの良い名前はみんなの憧れだった。
_________
それからしばらくしてみんなで海で泳いだりカニや貝を捕まえたり、ビーチバレーをしたりしていた。
『疲れた…』
「私も…」
「ちょっと休憩しましょう」
「そうだね、そろそろお腹すいたし」
「海の家行ってみよー!」
現役中学生の体力は物凄く私は疲れてその場に座った。
次に莉桜ちゃんが座り次々に座った。
そして数分休憩しパーカーとミニズボンを履いてみんなで海の家へと向かった。
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昼時だからか海の家は人が沢山いて凄い列が並んでいた。
その人混みに並んで話をしているとあっという間にレジの前にいてそれぞれ注文した。
空いてるテーブルに座れば頼んだものが届きそれを食べる。
「お姉ちゃん達可愛いーね!どっからきたのー?」
『んー、あっち?』
「そーなんだー、暇なら俺等と遊ばない?」
『今食事中なんで』
「終わったらでいいからさ、また来るからね!」
どっからか来たのかガングロのチャラ男達に声をかけられ私は溜息をついた。
声をかけられる事は良くあるけれど、変な連中だし早くこの場から去らなくてはと思い、彼等が離れた隙にみんなで走って逃げた。
彼等が追ってくる気配はなく無事に元いた場所へたどり着いた。
レジャーシートに座り息を整える。
「なんなのあの人達」
「怖かったぁ」
『みんな大丈夫?』
「大丈夫です」
「あぁいう連中には関わらない方…」
「関わらない方いいってか?くくくっ」
私達は青ざめた。
そう、さっきの連中が私達の後を付けているのに気付かなかった。
行き場のない私達は海へ1歩ずつ下がった。
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俺はいつものように昼前に起きた。
そして叫んだ。
「寝坊したぁぁあぁあぁあ!!」
慌てて携帯を手にし開くと磯貝から10件の着信があるのに気付きすぐ連絡をする。
すると"電話に出ないから先に海で待ってる"と言われ急いで準備し駅へ向かった。
____
「前原なんだって?」
「寝坊したって、今から急いで来るってさ」
「ふーん、あいつから言っといて遅刻とか死刑に価するよね」
「業くん…」
電話が終わり杉野が問う、磯貝が内容を答えれば業が悪魔のような顔で笑う、それを渚が苦笑いした。
「なー!俺等もそろそろ遊びに行こーぜ!」
「うーん、そうだなせっかくきたんだし」
「岡島そのカメラは何?」
「これはビーチでの思い出を…」
「危ないから辞めろよ」
岡島がイキイキとした表情で話す、みんなで浜を歩いていると岡島がどっからか持ってきたねか片手にカメラを持っていた。
嫌な予感しかしない僕は一応彼に問うと鼻血を出しながらニヤニヤしてる岡島を見て溜息が出た。
杉野が注意し業くんがカメラを取り上げた。
「ねぇねぇ、海に来たんだから釣りしょーよ」
「あっ、いいね!」
「今なら何が釣れるの?」
「海はヤンキーが旬なんだ。渚くんをエサにカツアゲして逆にお金を巻きあげよう!」
「ヤンキーに旬とかあるんだ」
業くんが釣りをしたいと言うから話を聞いてると、旬なヤンキーのカツアゲと言う。
業くんらしくて苦笑いした。
僕達はそのまま海の家近くまで来た。
その時見覚えのある姿を数名見つけ追いかける事にした。
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