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S.A.K.U.R.A.
不安と緊張と

キーンコーンカーンコーン

高校生活の始まりの鐘が鳴る。
ドキドキと緊張する中
自分の出席番号を探し席につく。
それから少し経ち先生が入って来た。

「このクラスの担任になった山田だ。1年間宜しくな!」

先生の自己紹介が終わると
次はみんなの自己紹介へと変わる。
自分の番が近付いてくるのと同時に
凄く緊張しまた手のひらに人の文字を書き飲み込む。

クスッ

斜め後ろの席から聞こえた笑い声は
先程見たピンク頭の少年だった。
彼が前を指差すとそれを目で追い前を見る。
次は自分の番で慌てて立上る。

『あっ…えっと…苗字名前です。宜しくおねがいします!』

自己紹介を終えると後ろを振り向き
ピンク頭の少年に軽くお辞儀をする。
次は彼の番で立上り自己紹介をする。


「小湊亮介。好きな事は野球。図体デカイ奴には絶対負けません。」

そう言うと満足に笑い席につく。
周りは少しざわつき
同じ野球好きの人達から
なんだか言われていたが
彼は気にせず笑っていた。


軽く学校の話が終わると鐘が鳴る。

今日は学校説明で終わった。
明日から授業が始まるのだ。



ツンツンと背中を突かれ振り向くと
黒髪の女の子が話しかけてきた。

「私、藤原貴子。よろしくね!」

『苗字名前です!宜しくおねがいします!』

ペコリと頭を下げると彼女が

「名前って呼んでもいい?私も貴子でいいから!」

とニコリと笑う彼女に少し照れながらうんと頷いた。
彼女の隣からクスッと笑いが聞こえ見ると
さっきの彼が話しかけてきた。

「俺、小湊亮介。よろしくね?」

にっこり笑顔の彼がそう言うと
私はまた自己紹介をした。
彼はそのままじゃあねと言うと席を立ち
ドアへと向かう。
何故かその姿を目を追うと
貴子に少し笑われた。

貴子から話を聞くと彼は野球部に入るため
神奈川から来たとのとこだ。
私は驚いて話を聞いていた。
貴子は野球が大好きで
野球部のマネージャーになるのだと言っていた。

少し話をして帰路につく。
明日から授業が始まるので早めに就寝した。






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あきゅろす。
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