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S.A.K.U.R.A.
桜咲く

ピピピッ、ピピピッ

目覚ましの音が鳴り響く
布団から右手を出し目覚ましを消す。

朝7時。

『うーん……。』

身体を起こし背伸びをする。


乱れた髪を直し、軽く化粧をし
クローゼットの中から
新しい制服にてをかける。

今日から私は青道高校に通う。

朝ご飯を軽めにすませ
鞄の中身をチェックし
最後に自分の姿をチェックする

『お母さんお父さんいってきます!』

仏壇に飾られた写真に挨拶をし
不安と緊張でドキドキし
玄関の扉を開ける。




今日は入学式

眩しい日差しがなんとも気持ちがいい。
学校に向かう途中の桜並木がとても綺麗で
自然と笑みが溢れる。


同じ制服を見るたび
なんだか凄く緊張してきた私は立ち止まり
手のひらに人の文字を書き飲み込んだ。

「ちょっと、急に止まらないでくれる?」

ビックリして後ろを振り向くと
そこにはピンク頭の小柄な少年がいた。
邪魔なんだけどと笑顔で言われ
私はごめんなさいと頭を下げた。

「なに緊張してるの?」

『うぅん!大丈夫!』

そう言うと彼女はさっきとは打って変わって
明るい笑顔でニカッと笑った。
彼はふぅんと鼻で笑うと遅刻するよと言い先に歩いていった。


はっとし携帯の時間を見る。
時間はすでに8時を過ぎており
慌てて学校へと向かう。







掲示板を見て自分のクラスを探す。
ドキドキしながら自分のクラスへと向かうと
そこには先程見たピンク頭の少年がいた。

それが私達の始まりだった。





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あきゅろす。
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