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ぎしりと身体が軋む。
手酷く犯された身体は、自己修復機能を持ってしても中々回復しなかった。
当然だ。
初めて犯されたあの日から、もう一週間。
日を置かずに毎日、身体を貪られているのだから。
本当にセクサロイドとして買われたのだと思い知るのに、それは十分な仕打ちだった。
自分のマスターについての情報は、それほどない。
登録された名前と、それから外見、黒目黒髪で背が自分より高いということ。
男は、定職に就いていて、決まった時間に出勤し決まった時間に帰ってくる。
食事の時間も同様で、朝と夜、同じ時間に出された。
僕に与えられたのは、広い一室。
白で統一された、ベッドとユニットバスがあるだけの部屋。
嵌め込みの窓は、柔らかな光を室内に取り入れるだけで、そこから風が入ることはない。
まるで、鳥籠のよう。
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