[お題] 放課後 「侑士!」 声がする方へ視線向ければそこには一人のメイドさん。 Σちゅーか何で学校にこないな格好した子がおんねん!(心中叫) しかも、何か見たことある… 暫く無言でジロジロ見遣る 小柄で色白で…赤いオカッパ…?! Σなっ、もしかしてっなわけあらへんよな あの岳人がこんなん着るわけ… 「何、あほっ面してんだよ…」 苦笑い浮かべながら言う相手 「が、岳人…?」 「はぁ?お前もしかして俺ってわかんなかったのか?!」 「せやかて……ちょっと化粧しとるやろ?んでもって…いっつも嫌がるのに何でこんな恰好しとるん?」 「……や、来週に文化祭あるじゃん?クラスでさー…逆さま喫茶とか言うのやるらしくて…女子が男装で男子が女装な。で、今日は試着日」 「それはわかったんやけど…何でそのまま歩きまわっとん?」 「女子が煩くて…写真撮らせてだの、いっそ女になれだの」 「ホンマ…めちゃくちゃかわええ…」 気が付けば抱き寄せていた すっぽり収まるくらい小さい ホンマに同じ男とは思えん… 男にしとくの勿体無いわ 「Σな、放せよ!」 「ええやん…誰もおらんのやし…」 「じゃあせめて着替えて…」 俺から離れようと抵抗しているようやけど全然きかへんよ?…無理やって…岳人に俺は放すことできへんし突き飛ばせもできん。自分かてわっとるやろ?力の差ってやつを。 「あかんよ。放さん…」 「Σクソクソ!」 ゲシッ ベンケイ直撃やし! 「いったーっ!;何すんねん!;」 「侑士が悪い」 ぁあ…行ってしもうた… まぁこんなとこが可愛いんやけどv END |