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水の姫神子
後書き ―ストーリーについて―

『水の姫神子』を読んで下さり、ありがとうございました。
このページでは後書きとして、ストーリーやキャラクターについてつらつらと好き勝手に書き連ねようと思います。
※その為、作品のイメージを壊すような表現やらぶっちゃけ話も出ます。ご注意を!



〇ストーリーについて

まず、私はあまり短編を書かないものですから…短編ならではの『情報/描写の取捨選択』が非常に難しかったです。
構想段階ではもっと華夜の家族の出番は多かったですし、湊道源(華夜の父親)に関してはとある裏設定もありました。
それは彼が先代の姫神子と恋仲だったけれど、結局儀式によって彼女は死に、彼は湊道家の意向により婿養子として現在の妻・葉子と婚約したというものです。

…彼は華夜を愛していました。姫神子としてではなく、娘として。
それなのに何も言えなかったのは、現在の彼には湊道家当主という立場があったから。
姫神子の儀肯定派と否定派に二分化されている湊道家ですが、彼は当主として、古来より伝わる儀式を重んじるべきだと思わざるを得なかったのです。
本当は葛藤していた筈です。かつて愛した人を失った儀式で、今度は娘を失う。
それは身を引き裂かれる程辛かった筈ですから…。

この物語のラストは、実はもう一つ構想がありました。
それは源の手記。愛娘の華夜とその守護聖・カイリの名を記した、彼の懺悔の証。
ですが結局それはボツになりました。理由はただ一つ。
…これは華夜とカイリの物語だからです!!(笑)
つまるところ、家族の出番などが削られたのは↑が理由。気が付くと話がズレたりするので、バッサリ削ったのです。


最初と最後のシーンを対応させよう、とは書き始めからずっと思っていたのですが、その後問題が浮上。

…華夜の人格を表す為のエピソードである小鳥の話を、本編を書いている途中から追加。→その話を本編のどこに挿入するかで悩む事に。

結局泣く泣く冒頭にしたのですが、そのせいで厳密には最初と最後のシーンがリンクしてないなんて事になってしまいました。これは酷い…。
ただ、本当に冒頭以外に入れられる場所が無かったんですよね。話の途中から急にカイリ視点は解りづらいと思ったので。


この物語を構想したのは数カ月前、「そういえば恋愛ファンタジーとかって書いた事ないよなー」と思い、何となく考え出したのがきっかけです。
実はその…姫神子ってネーミングは酷く安直な理由でつけられたんです。

・恋愛ファンタジー作品を構想中→「そういや私って『姫様』とか『姫さん』って呼称好きだよなー」→じゃあヒロインをそう呼ばせよう→姫様って呼ばれるのに相応しい?立場なんかを考える→姫神子というネーミング、世界観の設定などが決まる

っていう流れだったんですよ…今思い返してみても酷い理由です。
でも、こんなアレな流れで決まった設定でしたが、世界観も湊道家の設定も登場人物も気に入ったんですよね。

姫神子シリーズなんてつけて、よく似た別世界って設定でこれからも短編書こうかな…とかも思ってますし。
もちろん、そうなったら姫神子と守護聖のキャラクターは華夜カイリとは全然違くするつもりですが!



…長くなったので、登場人物に関しては次のページで。
もし宜しければお付き合い下さい(汗)。




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あきゅろす。
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