未来へのプレリュード 来訪者 中央大陸の外れにある、一つの屋敷。 そこには、八人の少年少女達が住んでいた─。 「掃除なんてメンドクサイよ〜!」 「駄目だよレナシス君。夜宵さんに頼まれたでしょう?」 「そうだけどさぁ〜…」 屋敷の前で、箒を手に掃除するレナシス、リト、スキル、レイサー。 楽しそうに掃除をするスキルやレイサーに対して、愚痴を言うレナシスは面白くないのか、真面目に掃除をしない。 「ほら、スキルちゃん達はちゃんとやっているよ」 「あの二人は、掃除を遊びかなんかだと思ってるんじゃないのぉ?」 「そうかもしれないけど、当番の仕事はちゃんとやらなくちゃ…」 「だいたい、リトは真面目過ぎるんだよ!掃除くらい少しサボったって、バレな…」 「レナシス、だらしな〜い!」 「…また、夜宵に怒られちゃうよ…?」 「…うっ……わ、分かったよ!やればいいんでしょっ!」 スキルに笑われ、レイサーに痛い所を突かれ。 仕方なしに、レナシスも掃除を再開しようとした。 その時、四人に近付く女性が一人。 「…あの、『月の白昼夢』の方々でしょうか?」 [次へ#] [戻る] |