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大変な学園に入学しまして
はち
今日、兄貴が海外へ行く

空港

「ゆー行きたくないよー」

「まだ、言ってんのか」

「だって、」

昨日からずっとこの調子だ

「たった3年だろ?それまでは電話もメールもするし」

「でもー俺がいない間に、ゆーになにかあったら」

「兄貴は心配し過ぎ」

「君たちは本当に仲がいいね」

「あ!洋介さん!」

「社長のせいでゆーと離れなきゃないんだ」

「まったく、こんなチャンスを与えてくれたんだから感謝しろよな」

「いやだ」

「いいんだよ、優君」

よくないのになぁ

「洋介さんは兄貴に甘すぎます」

「そうだね、シュウ君みたいな子はあまりいないからね」

「ですね、兄貴みたいな変態そうはいませんよ」

「ゆーひどい!」

「はは、優君も変わってるよね」

え、それって俺も変態ってことか!?

「あー、優君の考えてる意味じゃないよ」

「エスパー!?」

「優君ってすごく頭いいのに、たまにすごく単純だよね」

「そこがまた可愛いんじゃないですか!!」

「はぁ・・・」

タッタッタッタ

ギュウウ

「はぁ、翔重い」

「なんでわかったの!?」

「こんなことするの兄貴と翔しかいないだろ」

「「こんなのと同類!?」」

「さすが優♪」

「美夜も来たのか」

「当たり前でしょ?秋さんとしばらく会えないんだよ?」

「お前の場合は兄貴じゃないだろ」

「えへ☆優と離れるときの秋さんを見ないなんて、腐女子失格なの」

「はぁ・・・」

「そんなことより!翔君ゆーから離れてよ!」

「え〜」

「翔」

「むーわかったよ」

むーって(汗)、重かったぁ

「秋さん何時に行くの?」

「9時だから、後少し」

こう見るとマトモだなぁ

「うー、もうすぐで見れなくなっちゃうのかぁ(禁断の兄弟愛)」

マトモじゃねーやつがいた。心の声だだもれ

「そーえば秋さん、ファンとか来ないんすか?」

「あー、今朝ねー2時間前に一部のファンを呼んで《シュウと少しのお別れ会》って言うのやったんだ」

「大変だったんだぞ」

「ふーん」

ふーんって!?そんなんですませちゃダメだ!

本当大変だったんだ!!

チケット販売したのに

チケット持ってない人達も集まって、会場の外にいるし

女性だけかと思ったら、男性も多いし

メディアも多いし

どっかの財閥系やら大御所やらで・・・

それだけならまだいいのだ!俺関係ないし〜と思っていたら

なーんーでー俺が、手伝いに駆り出されなきゃならぬのじゃー!!

ていうか、まだ午前7時だぜ!?

もうさ、スッゴく大変だったのだ

何回も言うけど、大変だっ((

「優ー?聞いてるー?」

「う?」

俺が大変さを語っていたら、なんか話していたようだ

「もー、今日の入学式に誰々が来るの?」

「あぁ、なんか俺が風宮行くって言ったら色んなとこの親御さんが来るって」

そうそう、今日は風宮の入学式である

え?なんで今日かって?

ただ、兄貴の海外行きと日付が被っただけだ

「色んな?」

洋介さんが反応した

「はい、桐生さんや一条さん、五十嵐さんなどなど」

「スッゴイお金持ちばかりだねー♪」

「あ、俺には絶対声かけないよう言ってあるんだ」

「えー?なんでー?」

そんなの

「目立つからに決まってんだろ」

「そうだね、優は平穏に過ごしたいもんね」

「翔君、ゆーに変な虫つかないようにね」

「もちろんです!」

なんだよ、変な虫って・・・

「シュウ君、そろそろ行く時間だ」

これで、しばらくは会えないな

「うぅ、ゆー」

ギュゥゥウウウ

「兄貴がんばれよ」

「うん」

「俺応援してっからな」

「うん」

ーーー

「秋さんズルイ」

「マジ2人だけの空間」

「(^ー^)」

なんか、変な声がしたけど無視無視!洋介さんめっちゃ笑顔

「ゆーずうっと愛してる」

「ああ」

ちゅ

「ゆーは?」

「そんなの俺もずっと愛してるよ」

「ゆー!!」

ーー

「あーここまでなら完全なカップルなのに!!」

「優と秋さんは男!それに兄弟!」

「わかってるわよ!」

「つーか秋さん、どさくさに紛れて優にキスしてんじゃねーよ!」

「(^-^)」

本当になんなんだ

「頑張れよ、兄貴」

「うん!いってきます」

「「いってらっしゃい!秋さん!」」

息ぴったりだな

「行こうか、シュウ君」

「はい」

こうして、兄貴は海外へ







そして、俺は

風宮に入学です!!

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あきゅろす。
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