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X'masな会話@白ひげ海賊団
誇りとサンタ
ゆぅと白ひげと野郎ども




「ニューゲート!その格好!」


――お、オヤジィ!


「グララララ。お前ぇが騒ぐと思って用意しておいた」


「…まさか、当時の…30年前のじゃないわよね?」


「当たり前だ、そんなカビ臭ぇモン着れるか、アホンダラァ」


――え!昔は着てたのかよっ?どんだけラブラブだ、このやろー


「サンタのくせに上着は全開で羽織るだけなのは、まぁしょうがないか」


――俺達ならぜってぇ『閉めなさいよっ』だよなぁ…


「でも、ひげが違う…」


――おい、それはダメだ!聖域だっ!


「そりゃあ、無理な相談だァ。俺ぁ白ひげだからなぁ」


――そうだ!俺達の誇りだ!ガンバレ、負けるなオヤジ!


「つけヒゲでもいいんだけどなあ」


「そんなモンはねぇだろうが」


――そーだ、そーだ!ガンバレ〜


「この船たくさん乗ってるんだから、全員丸刈りにすれば…」


――コラァッ!!俺のリーゼントがどれほど貴重なモンかっ!

――おめぇのリーゼントだけで済むかもしれねぇよい

――んだとー!てめぇのフルーツ付けときゃいいんだよっ


「ほら、みんなやる気になってきたよ?」


「グララララ、バカ息子ども、兄弟喧嘩してると、頭刈られるぞぉ」


――シーン……オヤジ頑張ってくれよぉ


「なぁんだ、つまんないの。アタシ、ミニスカサンタの用意があったのになぁ」


――なにぃっ!アレか?この前からずっとサッチが振り回してる、アレ着るのか?

――なぁ…俺達の髪じゃなくてもなんかねぇか?

――ふ、布団壊すのはどうだ?中の白くてフワフワしてるだろ?

――んな不衛生なもん付けたら、オヤジの具合が悪くなるよい!

――1人でいい子ぶるんじゃねぇよ、マルコ!洗濯でもなんでもすりゃあいいだろうがよっ!


「アハハハッ!やっぱり面白いね、この子たち」


「まったくだァ。用意があると言っただけでこの騒ぎか。いつまでもバカな息子どもが、グララララ」


「おバカな子ほどかわいいわよね?フフッ」


――え?


「誰もミニスカサンタ着るなんて言ってないじゃない」


――えぇぇぇっ!



残念な男達の残念な叫び声が甲板に響いた……いい子ぶっていたマルコも小さく声を上げたのを聞かれ、そばにいた者たちに「やっぱりお前もじゃねぇか」と、どつきまわされていた


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