海の青と月の気持ち 〜 JOKER
船番
「ってか、ドフラミンゴ。やっぱり中身は16のままだったんだな?どうも外見の23と中身が合わねぇ気がしてたんだけどさっ」
何も考えなかったらこの年になったと笑う少年に、ドフラミンゴは眉を寄せている
「お前....あと1週間、俺に小僧を抱けってのかァ?」
「おい、冗談じゃねぇぞ?1週間くらい我慢しろよ!俺は部屋なんか行かねぇからなっ!屋根の上で寝る!」
「冗談じゃねぇのはコッチだ。さっさと戻してこい!」
捕まえようとするドフラミンゴの手をヒョイとかわす少年
「やーだねっ!そんなことしたら船番できねぇじゃねぇかよっ!」
「あの....すみません。私が余計なことを言ったばかりに」
「そう思うなら、さっさと小僧を捕まえて海に放り込め!」
「セバスチャンは悪くねぇぞ?ってか、適応力高ぇな、驚いたのも最初だけかよ、ハハッ!」
「いえ、まだ混乱していますよ....性別も年齢も性格も違っておられて...ドフラミンゴ様、作戦を立てねば捕まえられません」
そういうとセバスチャンは船べりへドフラミンゴを呼び....海へと放り込んでしまった
「バカ、ドフラミンゴはっ!」
続いて飛び込む少年....すぐに、ドフラミンゴを抱えたゆぅが甲板へ上がってくる
「アンタ、何考えてんのよっ!泳げないのに!死んじゃうじゃないっ!」
へたり込んでドフラミンゴの上体を抱えるゆぅは、涙目でセバスチャンを睨む
「申し訳ありません。ゆぅさんを海に入れるには、このくらいしか思いつきませんでしたので」
驚きのあまり声も出ないゆぅ
「フ....フフフッ、やるじゃねぇか、セバスチャン。俺達の勝ちだ」
「呆れた。さっきのは取り消すわ。さすがドフラミンゴの部下よ」
「ありがとうございます。船番でしたら、直前にあの姿になっていただければよいかと」
「.....そうするわ」
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