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海の青と月の気持ち 〜 JOKER
5 アタシの決着
小さな甲板にドフラミンゴがあぐらをかいて座る。その上にゆぅが座ると後ろから抱きしめながらドフラミンゴは聞いた


「決着はつけてきたか?」


「うん、アタシの気持ちにもね。だから1人で行かせてくれたんでしょ?」


「俺の手に負えねェヤツもいたしな」


「マルコには『同類の情』って別の名前をあげてきた」


「フッフッフ、死なねぇ同士か。ずりぃじゃねェか」


「『違う』って思うには、別の物にすり替えるのが一番確実なのよ?」


「お前もこれで俺だけ見れるな?」


「フフ、最初っからアナタだけよ。こんな鮮やかな色を見たら、他なんてみんな色あせちゃって、よく見えないわ」


抱きしめる腕のコートに顔を擦り寄せるゆぅ



「そうか、フッフッフ」



ドフラミンゴの嬉しそうな声に、ゆぅは振り返って顔を見上げる


「ウフッ」


「なんだァ?」


「ううん、なんでも...嬉しかっただけ」


怪訝そうに眉を片方上げるドフラミンゴに微笑み返して、ゆぅは体を横向きに変える


――アタシにも分かったよ、ナースさん





「ねぇ、昨日『家族ごっこ』って言ったの、そういうことだったの?」


「あぁ、最初と最後の記憶は空気が同じだったからな。俺のところに来てからホームシックに罹られたらたまんねェ」


「今はもうなくなったものを思って泣くなんて、アタシだってイヤよ...もしかして、全部の記憶見た?」


「一通りはな。全部かどうかは知らねぇ」


「あんだけの年月...よくパンクしなかったね、大丈夫?」


「フッフッフ、俺は特別なんだぜ?お安い御用だ」


「今、一緒にいてくれるのがアナタで良かった、ドフラミンゴ...ありがと」


ゆぅは小さく丸くなって彼の体に寄り添う


「少しだけ思い出に浸っとけ。無理に押し込むな、受け入れろ」


親鳥が卵を包むように、ドフラミンゴはゆぅをコートで包み込んだ....優しく、大事なものを守るように


「俺がいる」


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あきゅろす。
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