海の青と月の気持ち 〜 JOKER
昔会った人
大きな叫び声が上がって、ルフィに注目が集まる。中でもサンジは半狂乱で....
「ルフィ、お前、ゆぅちゃんと幼なじみとか、お姫様と結婚だとかどういうことだぁぁぁっ!」
「そんなの、おれ知らねェよ」
ルフィの両肩を掴んでガシガシと揺らすが、当のルフィはさっぱりわけがわからない
「フフ、前の記憶なんてカケラもないわよ。さっきのは魂の条件反射みたいなもん」
ゆぅの言葉に、落ち着きを取り戻そうと、わずかに震える手で煙草に火を付けるサンジ
「アタシだって、特別な人じゃなければ昔会った人だなんてわかんないし」
「特べ...クソォォォォッ!」
なにやらよくわからない炎を出し始めたサンジをチラリと見て、ゾロが静かに立ち上がった
「くだんねェ。俺ぁ、もう寝る」
「おやすみぃ〜」
笑って手を振るゆぅには目もくれず、船内へと向かったゾロ
「なによ、アイツ。ゆぅが挨拶してんのに」
「んー?いいよ、ナミ。アタシの事、すっごく警戒してるだけだし。みんなに流されない人がいるのもいいことじゃない。間違った道へ行きそうになったら、彼がちゃんと正してくれるわよ」
「「それはないっ!」」
勢いよく口を揃えて言われ、ゆぅはポカンと口を開けてしまう
「ゾロはね、天才的な迷子癖があるのよ」
「『つきあたりを右だからコッチだ』と言って左に曲がるようなヤツだぞ?」
「そもそも、自分の島への帰り道がわかんなくなって、しょうがねェから海賊狩りやってたくらいだしなぁ」
「クソマリモに導かれた日にゃ、ウチの船は火山に登って突っ込んじまうに違いねェ」
「....ア、アタシが言ってたのは、そういう道じゃないんだけど....でも、それはそれで大変ね、アナタ達も」
宴が終わり、ゆぅはナミとビビの使っている部屋へ案内される
ひとしきり話をして、今日は休もうとなった時、ゆぅは外に出てくると言った
「今日の見張りはサンジくんだけど、大丈夫?ゆぅ、さっき困ってたでしょ?」
「フフ、最初みたいにクルクル回られなければ大丈夫よ。先に寝ててね?おやすみ〜」
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