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海の青と月の気持ち 〜 JOKER
おれたちの女王
「なぁなぁ、ルフィが見たゆぅの夢ってどんなんだったんだ?」


チョッパーはワクワクした様子で尋ねる


「ん?ひょれはは?おれひゃひほひょーひょーがふふって....」


「食いながらじゃ分かんねぇだろーがっ!」


ビシッと突っ込むウソップに、ケラケラ笑うゆぅとチョッパー


「おれはわかったぞ!」
「アタシもー!せーのっ」

「「おれたちの女王が来るってぇ!」」


「動物や海獣の言葉がわかるお前らとは違うんだよっ!まともなヒトの言葉で話せ!」


必死のウソップに2人はますます笑った





「だからよぉ、おれたちの女王が来るって言われたんだ。『国のために無駄死にするな』って言って、みんなを逃して自分は足止めに残ったんだろ?」


「ルフィさん、それは言っては....」


ビビは困ったような顔をするが、ルフィはシシシと笑いながら続けた


「だからって、自分を犠牲にってわけじゃねェし、戦いながら言ったのが『全力で生きて、笑いながら死んでゆけ』だもんな。みんなの命も心も救ったんだって言ってたぞ?だからお前はいいヤツだ」


だが、ゆぅはヘラヘラと笑いながら嘲るように言った


「そんないいもんじゃないわ。国民を放浪の民に陥れた最低の女王よ。せめて涙をごまかして、逃げ出す時間くらい稼がなきゃね」


「お前!それは違うぞっ!」


ルフィの剣幕にキョトンとするゆぅ


「いつまでそうやって自分を許してやんねぇつもりだ!お前が好きだった国のヤツラは、お前の事を憎んだり恨んだりするようなくだんねぇ人間だと思ってんのか!」


その場の誰もが驚く中、我に返ったルフィが「アレ?おれ何言ってんだ?」と、腕を組み首をかしげる


「ヤレヤレ、またアンタに怒られたわね」


ゆぅが決まり悪そうに笑うと、ウソップが「また?」と不思議そうに呟く


「ビビのおとぎ話で入っちゃいけない浜辺に来て、アタシを見つけた子たちが出てきたでしょ?あれはずーっと昔のルフィよ」


「「はぁ?」」


「アタシ、すごーく長生きしてるから、昔に会った人の生まれ変わりに会っちゃったりするの」


「「ふぇ?」」


愉快そうに笑いながらゆぅは続けた


「ルフィは昔むかし、アタシの幼なじみで、妹と結婚した男だったの。アタシを叱り飛ばせた数少ない人間ね」


「「えぇぇぇぇぇぇっ!?」」





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あきゅろす。
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