海の青と月の気持ち 〜 JOKER
手配書
「アンタ達、この子知らないかい?」
必要なものをすべて調達し船に戻ろうとすると、キラーは一枚の手配書を渡された
「....なかなかイイ女じゃないか。知ってたら俺達の船に攫ってもいいな」
「人探しらしいんだけどな。その辺の海賊なんか目じゃないような金額だろ?」
100,000,000ベリー
「ただの女の子にそんだけ出すなんて、七武海もたいしたご執心だよな?女なんていくらでもいるだろうに」
「まったくだ。七武海ってのは金も余りまくってるんだな」
「今日が最終日なんだ。こんなのオレら庶民が大騒ぎすんのを楽しんでるだけかもしれないんだけどよ。まぁ、見つけりゃラッキーって感じでさ」
「せっかくだ、これは貰っておく」
キラーは手配書を船に持ち帰り、ゆぅと一緒に甲板で待っていたキッドに渡す
「ゆぅ、姿は見られていないか?今と雰囲気は違うが、似てるだけで大騒ぎな額だぞ」
「え?これ....あの人と契約した時の写真じゃない。今のアタシそのものでしょ?」
「気づいてないのか?髪の色は薄くなってるし、少し雰囲気が若くなってるぞ」
「んなことより、あのヤロー!写真なんかバラ撒きやがって!」
キッドは忌々しげに手配書を海に投げ捨てた
「どうしたァ?急に立ち上がって」
「白に呼ばれた。手伝えと」
「場所は?」
「一瞬だったが、おそらくサウスブルーであろう....リバースマウンテンからさほど遠くないな」
「そうか....お前、ゆぅの手配書持ってるんだったよなァ?」
「あぁ」
ミホークから受け取った手配書を見て、ドフラミンゴはニヤリとする
「セバスチャン、5日後から1週間、俺の名でゆぅに1億ベリー掛けろ。サウスからの入り口に一番近い島に送っとけ」
「ゆぅさんを隠しておかなくてよろしいのですか?」
「終わったら遊んでたって送りゃぁイイ。ノースの適当な娼婦にでもしとけ」
「かしこまりました」
「本物のゆぅを見たヤツだけが分かる程度までぼかせよ?フッフッフ、こんないい写真じゃ飾りたくなっちまうからなァ」
「飾り分は用意いたしませんよ?早く見つけろと暴れられても、写真に見とれて引きこもられても困りますので」
不満そうな表情を浮かべるドフラミンゴ
「なるほど。貴様が突飛でいられるのは、優秀な部下のおかげか。主も苦労するな、このような男と白のような女では」
「はい。私でなければ務まらないかと」
「フッフッフ、照れるじゃねぇか」
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