[携帯モード] [URL送信]

海の青と月の気持ち 〜 QUEEN
円卓
シャボンディ諸島から離れ、グランドラインを逆走していたドフラミンゴ達は、次の停泊地の話をしていた


「ここなら海軍もおりませんし、よろしいのでは?」


「フッフッフ、海賊の溜まり場ならゆぅも落ち着くってなァ?」


「そんなに心配してくれなくても、もう大丈夫よ?....でも、まぁ海軍がいないに越したことはないわね」


「決まりだ」と言って、ゴロゴロ転がるエターナルポースからジャヤを掴み取ると、ドフラミンゴはセバスチャンにポイッと投げつけた


「ウフフ、随分甘やかしてくれるのね?」


「優しいだけじゃ物足りねェか?フッフッフ、そんなこと言われちゃァ、今夜は優しくしてやんねェぞ?」


「アタシを腕の中に閉じ込めておくのに一生懸命だって言ってるのよ。ねぇ、セバスチャン?」


「はい。ご不在の間も、誰もゆぅさんを取り上げたりなどいたしませんよ」


「え?ドフラミンゴ1人で出かけるの?」


「七武海と海軍の円卓になァ」


眉を寄せ、子供のように口を尖らせるゆぅ


「なぁに、そっちはどうでもいい。お前を虐めたヤツに駄目押しをしてくるだけさ」


そう言って、ゆぅの眉間に口づける


「ドフラミンゴ....」


「やっぱり夜じゃなくて今からヤるか。セバスチャン、見学してって構わねぇぞ?」


「また、そんな事を!バカじゃないのっ!」


「フッフッフ、お前の『バカじゃないの』は『愛してる』にしか聞こえねェって知ってるか?」


「そんっ、どんな都合のいい耳っ?」


「私は航路を決めねばなりませんので、遠慮いたしますよ」


ククッと笑いながらセバスチャンは出ていった





翌朝、出迎えた海軍の船に悠々と乗り込んでいくドフラミンゴを、ゆぅは船内からそっと見送った





「ゆぅとの決着はついたろう?何しに来やがった?」


「あの海賊達に興味があるだけだと言ったはずだ。人の話など聞かぬのだな」


円卓での会談を終え歩き始めたところで、肩に回してきたドフラミンゴの腕を邪険に振り払うミホーク


「あの船でゆぅを見つけた。理由はそれだけでもないがな」


「どうりで活きがいいワケだ。クロコダイルは気にいってんだがなァ」


「貴様こそ何をしに来た」


「フッフッフ、まだ『貴様』と呼んでくれるたァ嬉しいじゃねぇか」


「先日、気配がやたらと大きく....いや、激しくなったが?」


「そのオシオキに来た。邪魔すんじゃねぇぞ?」


「そこまでの興味はない」





「お、お前!アレは殺したかえ?」


「ヤレヤレ、そんな気はしたがなァ?」


「ど、どういう....」


「あの時の事を知ってるヤツを前にすると、話しちまんうじゃねぇかと思ってなァ?」


「生きてるのかえ!」


「まともに相手できると思うかァ?自分の身を守りてぇなら、あの時一緒にいたヤツを殺して、アンタも忘れる事だなァ」


「わ、忘れたっ!あれは夢だったんだえ、きっと」


「それがイイ。俺もあの店には近づかねぇ。アレのお守りをしておいてやるさ」




[*前へ][次へ#]

8/10ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!