海の青と月の気持ち 〜 QUEEN
最低
胸元に押し付けるようにアタシを抱え込むマルコ
アンタのために残ったんじゃないって言ったのに、顔色をひとつも変えずに、今に見てろだなんて
なんでアタシがドキッとさせられなきゃいけないのよ....マルコは違うのに
心のざわざわはただの同類の情なのに
目を開けるとそこには白ひげ海賊団の徴(しるし)
大好きだったニューゲートを模ったそのマークに、安らぎを感じる....この腕や体温や鼓動に、じゃあない....はず
シャンクスがあんな事言うから、そんな気がするだけ
だって....ほら、目を閉じればマルコの奥に
燃える空の青....不死鳥の再生の炎
黙って抱き込まれるままになってるのは
魅了してやまない存在を感じていたいだけ
ただそれだけ....最低なアタシ
シャンクス達が見えなくなったんだろう。マルコの腕がわずかに緩んだ
この想いを心に深く沈めて、いつものアタシに戻る
気付かれないように
傷つけないように
傷ついて心が離れてしまわないように
こうやって気持ちを隠して、マルコの想いを利用して....ホントに、なんて、最低なんだろう
[次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!