海の青と月の気持ち 〜 QUEEN
やっと
シャンクス達が帰って来た3日後、満月の晩
買い出してきた食料と酒で、ゆぅの快気祝いの大宴会となった
「ふふふふっ、やっと、やっと!やっと飲めるのね!海と月と月見酒!最高っ!」
「「おいっ!俺たちはっ?!」」
コメ酒の瓶を抱え、踊り出しそうなほど上機嫌に海と月を見ていたゆぅが後ろを振り返る
「あら、いたの?....うふふ、ありがと〜!みんな、大好きよっ、かんぱ〜い」
水際からは離れているゆぅだが、まだ髪の束は細く海へと続いている
「快気祝いとは言っても、まだソレは取れないんだねい」
「い・い・の・よ、コレはぁ〜!だよなぁ、ゆぅ?」
「シャンクス、まだ宴は始まったばかりよ?」
すっかり上機嫌のシャンクスは隣に座るゆぅの肩に腕を回す....が、反対側に陣取ったマルコにベシッと払い落とされる
「ゆぅが重てぇだろうがよい」
「お前だってゆぅの強さは知ってるだろう?一人でイイかっこすんな」
「なっ?バカな事言ってんじゃねぇよい!お前ぇこそ、コメ酒でゆぅのご機嫌取りやがってよい」
椅子から立ち上がりギャーギャー騒ぐ2人
「ジョズ〜?ベン〜?この酔っ払い達、片付けてぇ」
「何をやってやがる」
「お頭もからかい過ぎるな」
宴の外へ放り出された2人は、盛り上がる輪を見ながら静かに話し始める
「とりあえずは元気になって良かったよい」
「そうだな、あの髪はしょうがない....海で気ままに治療するより、人として陸にいる事を選んだんだ」
わぁっと上がった歓声は、4番隊のクルー達
「そういや、酒だけじゃねぇ、なにも食ってねぇからって、アイツらが心配してたんだったよい」
「ハハッ、一緒に踊り始めちまったじゃねぇか!そろそろ戻るか」
マルコとシャンクスが立ち上がると、ゆぅはおいでおいでと手招きをした
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