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海の青と月の気持ち 〜 QUEEN
付け足し
突然の出港の話に驚く赤髪海賊団のクルーに、シャンクスはニヤリとして続けた


「なぁに、隣の島まで行ってくるだけ、10日ほどだ。ゆぅに見惚れてて航海の術を忘れられちゃ困るからな」


「一番見惚れてんのは誰だ」


「あー、それもそうだな。じゃぁお前らだけで行って来てくれ」


「「「おいっ!」」」


船べりにいるクルーに並び、遠くのゆぅを見るシャンクス


「なぁ、ゆぅを巻き込めそうな夢はねぇかなぁ。俺の夢に付け足したいんだが」


「そんなニセモノの夢じゃダメだろ」


ぐるっと振り返ってシャンクスはクルーを見回す


「お前らは何かないのか?ゆぅが俺の船に乗るなら、誰でも....やっぱりダメだ!俺の前でイチャイチャすんなっ」


「落ち着けよ、お頭。だいたい、ゆぅとは昔、一緒に乗ってたんだろ?」


「ああ!でもロジャー船長とは恋仲じゃなかったからな。ゆぅはみんなの目の保養で、船の守り神で、宴じゃ一緒に歌って踊って....」


懐かしむように話すシャンクスは、空に浮かぶ雲を見ている


「いいもんだぞ?ゆぅとの旅は。まぁ、時々鍛えてもらったり怒られたりすんだが、それがまた....」


今回初めてゆぅに会ったクルー達の頭には、困ったように眉を寄せ「も〜、だめでしょ?」と頬を膨らませるかわいらしい姿のゆぅが浮かぶ....が


「超怖ぇんだぁぁぁっ!うわぁぁぁっ!」


シャンクスは船の外から見えないようにしゃがみこんで頭を抱える


「「「お頭、落ち着けっ!」」」


「やめよう....目の保養以上に危険だ」


ふぅと息を吐きし立ち上がったシャンクスは、あちらで話をしているゆぅを見て誰に言うでもなく呟いた


「それに、今のゆぅにはアイツらが必要みたいだしな」




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あきゅろす。
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