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海の青と月の気持ち 〜 QUEEN
円座
「シャンクースっ!」


翌日の夕方、現れたゆぅはこの島へ来た時と同じ姿に戻っていた


「どう?見た目はもう完璧でしょ?」


「ハハッ、そうだな。後ろ髪以外はな」


相変わらず、海とゆぅを繋ぐ後ろ髪




「い・い・の・よ、コ・レ・は!」


「い・い・の・よ、い・そ・が・な・く・て」


口真似をするシャンクスにゆぅは頬を膨らませるが、すぐにケラケラと笑いあう




「ふふふ、別に急いでないわよ。シャンクスだって『早く』じゃなくて『確実に』安心したいんだろうしね」


イイ子だ、と頭を撫でたシャンクスがふと横を見る


「あんまり一人占めはできないな。アイツらもお待ちかねだ」


ゆぅがそちらを見ると、白ひげ海賊団がこちらを見ている


「うふっ、人気者は大変!じゃ、またね」




シャンクスに手を振り、波打ち際を彼らの方へ向かうゆぅ


「さぁ、今日は誰?」


「今日は隊長でゆぅを囲もうと思ってよい」


「そっか。そういうのもいいわね」




波打ち際に座るゆぅを半円に囲むように座る隊長達


「知らねぇヤツもいなくなったヤツもいるだろうが....」


言い淀むジョズ。気まずそうに視線を合わせない彼らに、首を傾げるゆぅ


「増えたもんね。いない隊長さんはサッチとエースだけ?」


「....ああ。サッチは....」


「ならいいわね。とりあえずの統率はとれるし、あとは....」


「ゆぅっ!サッチは戦争じゃなく....」


聞こうとしないゆぅの言葉を遮ったジョズ。さらにそれを遮るゆぅ


「ティーチでしょ?本人に聞いたわ」


何だとっ?と、皆、一斉にゆぅを見る


「お前、ティーチに会ったのかよい?」


「ティーチは船を下りたとしか言ってなかったわ。聞いたのはサッチからよ」


「サッチ?何言ってんだよい?」




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