海の青と月の気持ち 〜 QUEEN
止めろ
「え、でも、お頭、2つはゆぅがやばいって話じゃ....」
「早くしろ、ここは海軍本部だ。大昔にゆぅを捕らえた何かがあってもおかしくない。政府に持ってかれてたまるか。それに暴走が進んで消し飛ぶなんてもっての外だ」
「止めろ!ゆぅは俺のモンだっ!」
ドフラミンゴがゆぅを必死に抱え込む
「お前のじゃない、俺達すべての海賊のだ」
冷たく言い放ってシャンクスは続ける
「ゆぅを守れねぇようなパートナーはいらない。海の力がなくなれば契約も強制破棄だな」
「ゆぅ、止めるんだ....お前は俺のモンだろう?俺の言う事を聞いてりゃイイんだ」
抱き抱えているのが精一杯なドフラミンゴ。キスをしてやりたいのに、遠いゆぅの唇。涙を拭ってやる事すら叶わない
「早く撃て、ヤソップ。あれほどゆぅを想っている両親がゆぅを死なせるわけはない。ぎりぎり海の力は残るはずだ。迷うな。迷えば弾かれて終わりだ」
シャンクスに渡されたエメラルド色の弾丸を装填し、ヤソップはゆぅへ照準を合わせる
ゆぅを取り巻く水のすきまに、同じエメラルドの光を見つける....そこを狙えというように
「そこか。いいんだな、お頭」
「ああ。ドフラミンゴは気にするな。ゆぅにしか当たらない」
「止めろぉっ!!」
ゆぅを抱え込み、背中を向けるドフラミンゴ.....だが、その背中にエメラルドの光が現れる
「撃て」
拳銃にしてはやけに重い銃声と
「ゆぅーーっ!!」
ドフラミンゴの叫び声が響いた
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