海の青と月の気持ち 〜 QUEEN
海に力を
島の先端に上がると、海兵の姿は見当たらなくて、たくさんの海賊が泣いていた
「アンタまで、こんな所へ....」
「ゆぅ!....どうしたんだ、その姿は!」
赤い髪が振り返り、驚きの表情を浮かべる。が、ゆぅの姿に顔を歪めた
「海に力を、借りて....今なら、この島ごと、海底に送ることも、できるから....」
涙は止まることなくゆぅの頬を流れていたが....
「これ以上、みんなが、泣かないように....戦争を、終わらせに、来たのよ。遅くなって、ごめんね」
虚ろだったゆぅの瞳に力が戻ってくる
「もう、終わったんだ、ゆぅ。生存者は俺達が連れていくから....海に力を返すんだ」
シャンクスがゆぅの頭に手を乗せた時、揺れた髪がチャプンと水音をたて....羽衣のようにゆぅを取り巻く水に波紋が広がった
「海の泣いた日」
End.
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