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海の青と月の気持ち 〜 QUEEN
焼け落ちた家
ゆぅがカタカタと小さく震える


「悪ぃ、変なコト話しちまって。大丈夫か、ゆぅ?」


「違うの....ゴメン、遠くで起きてる戦争が、激しくなって、ちょっと」


大きく息を吐き首を振って、落ち着かせる


「ドフラミンゴは海軍と海賊の戦争なんて見なくていいって言ってたし、あえて見ないようにしてるんだけど、それでも少しはわかっちゃうのよ」





不意に、焼け落ちてゆく船の像がゆぅの脳裏を駆けてゆく


「えっ?この船....」


「....お前も戦ったってくれたんだな、モビーディック」


「サッチも見えたの?ねぇ、なんで....」




次いで、万感のこもった一つの声が響いた


『すまねぇ』


船への想い、息子たちとの想い出が重なる


「なんっ、なん、で?....戦場に行ってるのは....白ひ、げ?」




〜 じゃーん♪どう、いいでしょ?どうせならたくさん乗れる方が賑やかだし!この船が作ってもらえるようにがんばってね! 〜

―― すまねぇ、ゆぅ




「ニューゲートっ!!なんでそんな所に!!そこにはドフラミンゴとミホークがっ!」





アタシが大好きだった人たちが

ケンカじゃなくて戦争するなんて

そんなの......



困惑したゆぅの心を写すように、あたりの海水がゆらゆらと揺れ始める



そんなの、絶対イヤよ

戦うのなら、海賊同士として戦って

宝のために、夢のために、誇りのために

政府のくだらない戦争なんかで....



サッチの腕を離れたゆぅ。戦場を思いボロボロと零れる涙


陽炎のように揺れる海水は、次第にゆぅへの流れを作り出していった




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あきゅろす。
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