海の青と月の気持ち 〜 QUEEN
軍艦
「戦争に女連れか」
その声にニッコリ微笑みあげるゆぅ
「アンタのおかげよ、くま。でも、七武海になった知り合いが増えたって嬉しくないんだけど?」
が、ゆぅは少しムッとした表情を浮かべる
「責任取って、ゆぅを飛ばしてもらうぜェ?」
「処刑日の朝、俺は最後の手術を受ける。タイムリミットはそこだ」
「十分だ。それ以上は置いとけねェ」
「くま....アンタ、具合悪いの?」
「七武海ともなるとなァ?イロイロとあるモンなんだ」
「そ。ねぇ、処刑ってどういう事?」
教えてはくれないドフラミンゴの変わりに、くまから戦争の事を聞こうとする
「知らずに来たのか」
「俺は優しいからなァ。余計な事を言うんじゃねェぞ?俺は政府に立てつく海賊と戦争をしにきた。それだけだ」
「そういうことか。承知した」
「結局、教えてはくれないのね。でも、誰かが処刑されるから、仲間が取り返しにくるってわけ」
その後はわざと声を大きくして続けるゆぅ
「乗り込まれるのが嫌なら公開処刑なんて趣味の悪いこと、しなきゃいいのよ。ホント、バカよね、海軍は」
こちらに向けられていた敵意が強くなる。ゆぅはドフラミンゴに腕を絡ませ体を擦り寄せた
「フッフッフ、威勢のいいこった」
「七武海の権力を嵩に掛けたバカな女って、こんな感じかしら?」
「バカな女にはオシオキが必要だなァ?」
「連れの女が海軍をバカにしたくらいで、顔色を窺わなくちゃいけないような小物の集まりってこと?たいしたことないわね、七武海なんて」
「フッフッフ、賢しい女の口を塞ぐのも悪かねェ」
甲板でキスを始める2人に、くまは軽く溜め息を吐いて船室へ入っていった
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!