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星空の瞬き
月と星
「まぁ、月子ちゃんは良い子で可愛いわねぇ。」


「月子ちゃんはちょっとドジだから目が離せないわ。」


「大丈夫か!?月子!!」


いつもそうだった。周りの大人や幼馴染は私じゃなくて双子の片割れである月子にばかりかまって。私の事は眼中にもなかった。


いつからだろう。それに涙を見せなくなったのは。大好きな錫ちゃんも哉ちゃんも私には見向きもしないって気付いた時からだろうか。


そもそも私に悲しいなんて感情はあったのだろうか。涙なんてあったのだろうか。


それすらも、もう分からないーーー


☆★☆★☆★
星月学園…そこは星について学べる事の出来る学校。最近男子校だったのが共学に変わったのだが、山奥にあるという立地条件と、その独特なカリキュラムの為か、未だに女子は2人しかいない。


それが1年天文科にいる夜久月子と1年神話科にいる夜久星羅である。


名字を見て分かる様に彼女達は双子である。学園では月子はマドンナ、星羅は姫と呼ばれて学園中の男子の花の様な存在。しかし、マドンナには¨騎士¨が、姫には¨従者¨がついている為、近付けないとの噂もある。


これはそんな双子の姫の方の物語。

(月と星)
(そんな私たちの差は大きすぎて。)



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あきゅろす。
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