16 「え…は、はいッ!?」 学校指定のカバンやら制服やらは桃矢のおさがりで、ローラースケート(…こ、転ばないだろうか)や教科書は藤隆がいつの間にか買ってきてくれたらしい。 だからもういつでも行けるぜ!!な感じだったのは分かる。分かるけどさ… 「ああああ明日はいきなり過ぎませんか!!?」 「え、昨日僕言いませんでしたっけ?」 「そ…そうでしたっけ?」 まだ心の準備が…ッ!! わたわたと慌て出す俺に中の麟は意地悪く 《あっははどんまい》 と笑った。うるせー!! 嫌がる俺の抵抗も虚しく、明日から俺は友枝小学校の一生徒になることとなった。 . ← [戻る] |