マクロスF小説 兄と僕。 バジュラと皆が和解出来て、今日もマクロスフロンティアは平和です。 義兄 放課後、いつものように帰りの用意をしていたら私の大好きな人が走って来た。 「ランカ、今日はあそこの小物屋に行くんだろ?」 「うんっ!」 実はもうすぐ、テレビ局のADさんが誕生日なので、アルト君にプレゼント選びを手伝ってもらう事にした。 「ごめんね。私のわがままに付き合わせちゃって。」 「別にいいよ。」 俺は、ランカとデートできたらどこでもいい、と言うアルト君の言葉に頬を染めて、俯いてしまった。 「は、恥ずかしいよ、アルト君。」 「別に恥ずかしがる事ないだろ?俺たち付き合ってるんだか……」 いい雰囲気になりかけたところで鋭い一言がとんできた。 「ランカに近付くな。」 「おっ、お兄ちゃん!?」 私はとても驚いた。でも、私以上にアルト君の方が驚いてて凄く、唖然としてる。 「な、なんで、アンタがここにっ………!」 「可愛い妹を危険から守るためだ。」 「っ、護衛なら俺が!」 「貴様が一番危険だ。」 物凄い勢いで青白い炎を散らしてるアルト君とお兄ちゃんを見て、私は喧嘩を仲裁しようとした。「アルト君もお兄ちゃんも喧嘩しないで!」 「ランカ!俺はお前の為に、」 少し戸惑った風に返事してくるお兄ちゃんの手を握って言った。 「お兄ちゃん、心配してくれるのは凄く嬉しいよ。 でもね、今日はアルト君が居るから大丈夫。 アルト君はお兄ちゃんが思ってるような人じゃないんだよ。」 私の言葉に最初は怪訝な顔をしてたけど、ランカがそう言うなら、と言って私の頭を撫でてまたどこかに行ってしまった。 「ふぅー。やっと行ったな。」 「あ、アルト君。」 「なんだ?」 「お兄ちゃんの事、ごめんね。」 「大丈夫。別に気にしてない。 それより早くいこーぜ。」 そう言ってフワリと微笑ったアルト君の顔は初めて会ったときよりも綺麗だった。 ‐‐‐‐‐‐ こんなところで終わります。← なんとなくぶれらさんが出したかった←← [*前へ] |