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マクロスF小説
利己主義的思考
太陽はご機嫌、人間は不機嫌真っ只中の真夏日。
道行く人も額の汗を拭っているがどんどん汗が垂れてくるようで途中で汗を拭うのを諦めた人達も何人か居た。

そんな中1人の少女が時計台の下でポツンと座っていた。

「らーんかちゃん!」

「!ミシェルくん?」

ランカ、と呼ばれた少女ははびっくりしたのか顔をパッとあげてミシェルと呼ばれる男の顔を見た。

そのランカの顔を見たミシェルかなり驚いた。
いつも笑っているランカの目元は赤く腫れ上がっていて、口元はへを描いたように下の方でキュッ、と結ばれていた。

その様子からしてミシェルはアルト絡みだと理解した。
大方ランカと遊んでいる途中でシェリルから連絡が入り、アルトがずっと前から約束していたランカよりいきなり割り込んできたシェリルを優先したのだろう。

「ランカちゃん?」
「!あ、あははっ!ごめんねっ。変なとこ見せちゃって!」

ミシェルが驚いたのが顔に出ていたのかランカは申し訳なさそうな笑顔を浮かべていた。
そのランカの笑顔は誰が見ても痛々しかった。


「ランカ、ちゃん。」

そう呟いてミシェルはランカを抱き締めた。
ランカは余程びっくりしたのか、最初は恥ずかしいのかは分からないが顔を真っ赤にして短い悲鳴をあげていた。
しかし段々ミシェルの様子の変化に気付いたのか、ランカもミシェルの背中に腕を回し、抱きつく体制になった。


「ランカちゃん今だけ、俺の胸を貸すから思う存分泣いていいよ?」

そう呟いたミシェルの顔も酷く泣きそうに歪んでいたことに抱きついていたランカが分かるはずもなく、ここが街中だという事を忘れてミシェルに抱きつき、大泣きした。



あいつなんかやめて俺にしろよ、男なら絶対泣かせないから、なんて

なんというエゴイスト



(もう大丈夫!ミシェルくんのおかげで元気出た!ありがとうね!)
(それは良かった。ところで、ランカちゃん。暇ならそこの喫茶店で……)
(今からアルトくんのところ行ってくるね!)
(やっぱり俺よりあいつなんだな………)
(ミシェル君何か言った?)
(何にもないよ。ランカちゃん、いってらっしゃい。)




 

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あきゅろす。
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