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三空小説
雪音

きらきら 光って、

きらきら きれいで、

きらきら 太陽みたい。

俺の大好きな金色


雪日和



「さんぞっ。三蔵!三蔵!さぁーんぞーっ!」
「喧しい!何度も呼ぶな!」
スパァァァン

今日も三蔵のハリセンは絶好調だ。
俺に名前をしつこく呼ばれたせいかいつもの二割ましで眉間の皺が多い。

「なぁなぁっ!今タバコ屋の姉ちゃんに聞いたんだけどっ!
今日雪がふるんだってさ!」

三蔵は俺に一瞥くれてまた視線を新聞に戻した。

「無視すんなよ!
だから明日雪遊びしよーぜっ!」

「寒い。死ね。」
「単語じゃないでちゃんと日本語喋ろよ!」
「単語も立派な日本語だ。猿が。そんな事も分からんのか。」
「猿言うなっ、生臭坊主っ!
八戒と悟浄は遊んでくれるって言ったぞ!」

八戒と悟浄、という単語に反応したのか生臭坊主と言われたのにハリセンは出動せず、三蔵の眉がピクリ、と動いた。

「オイ猿。」
「だから、猿じゃねーっつーの!」
「八戒と悟浄が遊ぶというのは本当なのか?」
「ん?ああ!さっき三蔵が留守番してて俺らが買い出し行ってた時に約束したんだ!」

そうか、と呟いたきり三蔵は黙りこくってしまった。
俺は結局遊んでくれるのかくれないのか分からぬままベッドにダイブした。

それから夢の世界に行く間際に三蔵が俺をベッドから叩き起こした。

「〜〜〜〜〜っ、いきなり何すんだよっ!」
「明日。」
「はぁっ?」
「買い出し行くぞ。」
「??」
「買い出し行くついでにならちょっとだけ構ってやらんこともない。」
「????」

三蔵の意味の分からない言葉に?マークを飛ばしながらも時間をかけて少しずつ理解した。

つまり、今日行ったばっかしなのに買い出しに行くということは、ちょっとしたデートみたいなもので、構ってやるっていうのは雪遊びしてくれるって事だよな。


これは、俺……………

少しくらい自惚れてもいいよな?

(自惚れんなよ、猿が。ついでだからな。ついで。買い出しのついで。)
(わぁーってるよ!
明日何食べようかなっ!肉まん、焼き肉………)
(全部肉じゃねぇか!)
(痛っ、ここでハリセン使う!?)




 

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あきゅろす。
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