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仮面の学校
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 「いえ 記憶に存じておりません
 だいたい僕の周りには先生のような
 ホストの恰好している人はいませんし」

 「僕!? お前本当に忘れてんのか
 つか『僕』っていう一人称www
 クックック……あぁやばい
 ツボに入った

 しかもさりげにヒドイことを
 言うんじゃねぇ腹黒が」
 いやいや別にツボに入る要素ないよね
 それに一人称が『僕』でも
 全然おかしくないからね

 まぁ 普段は『僕』なんて
 使わないけどな



 「そんなに笑わないで下さい
 忘れている?なにを?
 先生は僕のこと知っているんですか?」


 「あぁwwwおかしい
 なにを忘れているって?

 ハッ お前従兄弟の顔も忘れたのか
 まぁ前に会った時は
 こんなホストみたいな
 恰好じゃなかったしな

 にしても名前まで言ってんのに
 分からないとは

 お前の中の俺の扱いは相当ヒドイ

 『僕』とかいう一人称も
 昔のお前ならありえねー
 つか俺よりも俺様なくせしてよく言うわ」

 「あっ…思い出した
 クソ禄かお前
 うわぁ 敬語とか使って損した
 本当だるいわ
 しかも全然気付かなかった」

 そう…コイツ明石 禄は
 俺の担任もとい従兄弟でした

 全然雰囲気違うから分からんかった
 そして名前がひっかかったのもこれか

 クソ めんどくさい奴に会った
 そして担任とかさらにだるい





* マエツギ #

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あきゅろす。
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