始まりの謡が
聞こえますか？


始まりの花火が
見えますか？


貴方との出会いを
至福の奇跡と感じて


出来る事なら
もう一度だけ…





草木の芽吹きを
感じますか？


気高い誇りに
触れていますか？



禁断の時を越えて
もう一度会えたなら


この地で巡り会えた
貴方だけの為に



どうか　どうか
歌わせて下さい






貴方が探していたのは
たった一つの心の支え


それが私であるように
何度も願っていました



先を行く貴方の背中に
いつも涙を流しながら


時折吹く風の冷たさで
流れた雫を忘れさせて






ねぇ、覚えていますか
二人で空を見上げたこと


星が見えない夜空でも
ずっと光を探していた




――見えますか？

私が貴方の光として
ここで輝いています


――聞こえますか？

再び出会う貴方の為
ここで歌い続けましょう





そしていつか貴方が
心の底から笑えた時


私の知らない異国の地で
この歌が聞こえたなら



空の果てを見上げて
私を思い出して下さい





永遠に貴方と在るべき


この命が尽きるまで