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‡CRYSTAL‡
赤面の理由
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――バタンッ!!


物凄いスピードで連れて来られたのは、船内にあるティナの自室。

勢い良く部屋の扉を閉め、直ぐさま鍵を閉めた。

ヒルダは何が何だか分からないまま、あわてふためくティナを見つめる。



「一体どうしたのよ…、朝ご飯は〜?」

「そ、それ所じゃないんだってば!!」



事情が分からぬまま、ヒルダは取り敢えずティナを落ち着かせる為に寝台に腰を下ろさせた。



「…もしかしてセーマに何かされた?
遂にあいつも狼に!?」

「お、狼?よく分からないけど言われたの…っ」

「嫌味言われるのなんて、いつもの事じゃなーい?」

「そうじゃなくてっ!!」


いつまでも本題に入ろうとしないティナに、ヒルダは痺れを切らした。


「もぉーじれったいわね!何を言われたのよっ!?」

「そ、れは…その…」


ティナは真っ赤な顔を俯かせながら、小さく呟く。



「こ…」

「『こ』!?」








「告白、っていうの…されたみたい」



































『はぁぁぁああーーーーーーーーっ!!?』

「は、反応遅すぎ!!」



ヒルダの叫びは船内に木霊し、直ぐさまカウル達が駆け付けた。


「どうした!?何かあったのか!!?」

「あ、ち、違うの!!何でもないわ!!」


心配そうに叫ぶ二人に対し、ヒルダとティナは慌てて扉越しに否定した。




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