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‡CRYSTAL‡
陽が登る
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長い夜が明け、世界が色付き始めた頃。

鳥の囀りが朝を告げる山奥の小屋から、似つかわしい声が鳴り響く。









『朝よーーーーっっ!!!!!』

「「どわぁっ!!?」」


――ガタガタッ

ドスンッ!!


けたたましい騒音は、ロゼとダイスがソファーから落ちた音。

二人は覚醒しない頭で、今の状況を見渡す。



「な、なんだぁ?」

「ほら、二人共起きて。
あんまり長居しちゃ迷惑でしょ。
マグイさんに部品貰ったから早く船に戻らなきゃ!」



元気良く二人を起こしたのは、紛れも無くティナだった。



「お前…大丈夫なのか?」

「うん、ぐっすり寝たら治っちゃった!
朝食は船に戻ってからでもいい?多分あの三人、お腹空かせてると思うから」


炊事の苦手な凸凹三人組が、彼らの帰りを今かと待ち構えている姿が、容易に想像できる。

ロゼとダイスはティナに促され、慌てて身支度を済ませた。






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