[携帯モード] [URL送信]

ワンピース
恐いけど優しい人
タッタッタッタ!!
今駆けている私の名前はクミです。
現在進行形で怪物に追われてます
ズバァン!!!

「!!」
クミの右側の木が斬れる

「ぎゃああーー!!!」
女じゃない声を出す
ダダダダッ!!!
後ろからは黒くて大きな刀をもった、黒い帽子に黒いコートを着て、胸には十字架のネックレスを付けている男だ


これは昨日の話だった

「・・・・」
クミは自分の部屋でテレビを見ていた

「・・・あーあ、アニメの世界とかってどんなのだろ・・・!!」
クミがそう言うといきなり眠気に襲われる

バシャ―ン!!!!

「うぶ!!・・・ゴボ!!・・ゲホッゲホ!!・・う、海!?」
クミは大海原に一人ポツンと居た

「・・・え・・・」
周りを見渡すと何もない、とりあえず泳ぐ事にしたが

「・・・(体力の消耗ヤベェ!!)」
途中で力尽きそのまま眠った

「・・・(私・・・死ぬんだ・・・)」
クミがそのまま沈むと
ガシ!!

誰かに掴まれた感覚はあったがその後は覚えていない

クミが起きたのは次の日の朝だった

「・・・うゥ・・・」

?「・・起きたようだな」

「・・・!!・・あなたは・・・」
クミは目の前の男に見覚えがある

?「・・・海で溺れていたから助けてやったぞ」

「・・・あ、ありがとうございます・・(上から目線!!)」

?「・・我が名はジュラキュール・ミホークだ」

「・・クミです」

?「・・・クミか・・・お前は今日から俺のだ」

「・・・・は!!!?・・・何を言っているんですか?」

ミホーク「俺が拾ったんだ、拾った奴の勝手だろう」

「・・・(私は物か何かか!!!)」

ミホ「何だ、もの言いたそうだが」

「はい、私は物ではありませんので貴方の所有物ではありません」

ミホ「・・・うむ・・・ならば俺の女だ」

「はは・・・・ずっとそうやってほざいていてください、私は此処を出ま「・・それは許さん」・・!!」
目の前に黒い刀が出される

「・・・(本物!?・・・)」

ミホ「・・・お前は俺のだと言った筈だろう」

「・・・・(勝手だな!!この野郎!!・・・まあいいだろう、隙を見て逃げてやる)」
クミが大人しくなったのを確認するとミホークは出てった

「・・・チャンス!」
クミは窓を割って外に出た
パリィン!!スタ!

「・・・よし、ここが1階で良かった」
クミはそのまま走り出す
タタタタッ!!!

「・・・(きっとここはアニメの世界なんだ!!アイツは確か、ゾロをやっつけた奴だ!!テレビでチラ見した事ある・・!!)」
クミは近くの森に逃げた
ザッザッザ・・・・

「・・ここら辺まで来れば大丈夫・・ハァ・・ハァ・・」
息切れするクミ

だが

ズバァアン!!!!

「えええええ!!!!??」
クミの近くの岩が切れる

「嘘でしょーー!!!」
クミが周りを見るとそこには黒い刀を持ったミホークが居た

ミホ「・・・・俺から逃げる気か?」

「・・・・きゃあああーーーー!!!!」
ダダダダダ!!!!!
クミにはミホークが鬼を越えた怪物に見えた


そして、冒頭に至る
余裕で斬撃を飛ばしてくるミホーク

「たーーすーーけーーてーーー!!!!!」

ミホ「・・・・」
ダダダダ!!!!

「ハァ・・ハァ・・・ハァ・・・」
クミは疲れてるのか息が上がってきている
ズバァン!!!
次々に木が斬られていく

「・・・くっそー!!・・ハァ・・ハァ・・」
クミは後ろを向くと男が刀を振りまくっている

「・・・!!ハァ・・・ハァ・・・(笑ってるーー!!何だ!!あのオッサンーー!!!)・・ハァ」
クミは視力がとてもいいので男がニヤつきながらこっちに来ている事に気付く

「・・ハァ・・ハァ・・やべェ・・!!」
すると目の前が明けて来た

「・・何・・?ハァ・・ハァ・・」
出てきたのは村みたいな所だった

「・・しめた!!」
クミは急いで近くの建物に逃げ込む

「・・ハァ・・・ハァ・・・」
クミは男が付いて来ていない事を確認すると

「・・ハァ・・・ふゥ・・・・よし」
歩き出す

ドン!!!

「うっ!!・・・す、すいません・・・」
クミは何か硬い物に当たった

?「・・・」
相手は無言だ

「・・ん?・・」
クミは無言な男の顔を見る

Σ(゜ロ゜ノ)ノ ヒィィィィ!

「な!!!」
そこにはさっきまで追い掛けて来ていた男がいた

ミホーク「俺から逃げる等無理だぞ」

「いいいいやだあああ!!!!!」
ダダダダッ!!!
クミが走りだす

ズバァ!!!
近くの建物が切れる

「ぎゃあああーーー!!!」
クミは涙を流しながら走る

ミホ「・・・」
タタッ!
ミホークは刀をしまうとクミを追いかける

「来いいいたあああああーーーー!!!!」

ミホ「・・・・」
無言ほど恐ろしいバケモノはいない・・・そうクミは思った

「・・・ハァ・・・ハァ・・(どどどどうしよう!!!私死ぬーー!!!ほ、他の世界に来ていきなりチーンってどういう事!!?・・・)ん?・・・」
クミは目の前に誰かが立っているのを確認する

「・・・ハァ・・ハァ・・・誰・・・!?・・ハァ・・・」
男は赤い髪で片腕がなかった

「・・ハァ・・確か・・ハァ・・(ルフィを助けた人だ・・!!私の記憶力最高!!)・・ハァ・・・」

?「・・ん!?」
赤髪の人がクミに気付く

「た、助けてーー!!!ハァ・・ハァ・・」

?「後ろにいるのは・・・た、鷹の目!!!?」
クミはそのまま赤髪の人に突っ込む
ドン!!

「あ、あの人こ、怖すぎて!!!たた助けてください!!」

?「俺の後ろにいれば安全だ」
赤髪の人はクミを後ろにやり庇う
ミホークは問答無用で攻撃してくる
ズバァアアン!!!!

?「容赦ねェなァ・・・」
赤髪の人は刀を抜くと斬撃を止めた
ガギィイイン!!!

「!!!(この世界の人達は超人か!!!?)」
ミホークはそのまま赤髪の人に近づく

?「・・おォおォ・・・・鷹の目、女の子一人にそんな恐い形相して攻撃することないじゃねェか」

ミホ「・・ふん・・・ソイツが逃げるからだ」

?「賞金稼ぎがなんかか?」

ミホ「・・違う、拾い物だ」

「私は物ではありません!!」
クミが叫ぶ

ミホ「・・・・ギロ」

「!!!す、すいません!!」
クミは赤髪の人の後ろにまた隠れる

?「睨む事はねェだろ?」

ミホ「・・さっさと渡せ、赤髪」

赤髪「そうやって睨むともっと嫌われるぜ?」

ミホ「・・・」

赤髪「お前が気に入る程の女かー、何者なんだ?嬢ちゃん」
赤髪の人がクミの顔を見る

「・・・ただの・・・一般ピーポーです」

赤髪「・・!・・わっはっはっはっは!!!面白いな嬢ちゃん!!」

ミホ「・・・」

「・・あははは・・・」
苦笑いのクミ

赤髪「よし!今日は宴だ!鷹の目飲んでくだろー?」

ミホ「・・・・はぁ・・・」

赤髪「よっしゃー!嬢ちゃんも飲むだろ?」

「ええ?!・・・・そ、そうですね・・・(お酒か・・・・)」

赤髪「なら決まりだー!行くぞー!」
赤髪の男はクミの肩を持って歩き出す

「!・・・」

ミホ「・・・」
そんな光景を見ているミホーク



赤髪の人の船に乗ると人がいっぱい居た。
クミはどんどん飲まされる

「・・・ヒック・・・もう・・飲めましぇん・・・・」

赤髪「わっはっはっは!!クミは酒が弱いな!!」

「・・ヒック・・あなたが・・・強いんで・・しゅ・・・・よ・・」
クミの顔は紅潮している

赤髪「俺はあなたじゃねェ、シャンクスだ!」

「・・シャン・・クス・・・?・・・」

赤髪「そうだ」

「・・私・・は・・・・クミ・・です・・」

シャンクス「よろしくな!クミ」
シャンクスに手を差し伸ばされる

「・・・はぃ・・・・よろしく・・です・・」
クミはシャンクスの手を握る

シャン「小っせェ手だな!」

「・・うるしゃい・・・ですよ・・・・」
クミはそのまま倒れて寝る

「・・すー・・・すー・・・」

シャン「・・此処で寝たら風邪ひくぞー」
シャンクスが言うが

「・・んん・・・・」
クミは唸るだけで動かない

シャン「・・仕方ねェな」
シャンクスはクミを横抱きにすると船内にある部屋のベッドに寝かした

「・・むにゃむにゃ・・・・・ここは・・・何処の・・・・しぇかい・・・・・すー・・・すー・・・」
クミが呟く

シャン「!・・・寝言か・・?・・何処の世界?・・・・クミお前は一体・・・・」
シャンクスはそのままクミのオデコにキスをしようとしたが
グサッ!!
壁に十字架のナイフが刺さる

シャン「・・危ねェじゃねェか・・・鷹の目」

ミホ「・・ふん・・・発情してる貴様に言われたくないものだ」

シャン「何をーー!!!」

ミホ「・・黙れ、クミが起きるであろう」

シャン「!!・・・優しいじゃねェか・・鷹の目。お前が女に惚れるなんてな?」

ミホ「・・俺が女に興味がないと言った憶えはないぞ。・・・俺がまるで男に興味があるみたいな事を言うな」

シャン「何だ?違うのかー?・・・」

ミホ「・・違う、斬るぞ」

シャン「おー怖ェー」

ミホ「・・・」

シャン「・・まあ、出るか」
シャンクスとミホークは甲板に戻った
クルー達は寝てしまっている

シャン「クミは何者なんだ?」

ミホ「・・気づいておるだろう」

シャン「まあな・・・」

ミホ「・・恐らく異世界人だ」

シャン「だろうな、俺を見て動じなかったからな」

ミホ「・・・大抵お前を見ればほとんどの者が逃げるからな」

シャン「わっはっはっは!!」

ミホ「クミは俺のだ、赤髪」

シャン「ベタ惚れだな!!・・・だが、異世界人となれば政府が黙っちゃいねェぞ?」

ミホ「・・ふん・・・クミを捕まえるというなら、俺は七武海を辞める」

シャン「!!・・・わっはっはっは!」

ミホ「・・・」

シャン「だがよー、本人に嫌われちゃァ、元も子もないぜー?」

ミホ「・・・」
ミホークの動きが止まる

シャン「わっはっはっは!!新鮮な鷹の目が見れて今日は楽しいぜ!!」

ミホ「そんなに斬られたいか、赤髪」

シャン「それは、勘弁だぜー?」


次の日・・・

「・・・すー・・・・んん・・・」
クミが目を覚ますとそこには自室の天井じゃなかった・・・

「・・そうか・・私・・・異世界に来たんだ・・」
クミが一言呟く

「・・・この世界だと・・・一人なんだ・・よね・・・・」
クミは寝返りをうつ

「・・・うっ・・・・・ぐすっ・・・・」
声を殺して泣く


数分後・・・
コンコン・・・・ガチャ

「・・・!」
クミは寝たふりをする
カツ・・カツ・・カツ・・

ミホ「・・・!!」
ミホークはクミの寝ているベッドのシーツが濡れている事に気付く。
頬を伝う涙にも・・・

ミホ「・・・おぬしは・・・一人ではないぞ」

「・・・!!」
ミホークはクミの頬の涙を拭うと出て行った

「・・・・ミホークさん・・・・意外に・・・優しいかも・・・・しれない・・・」
クミは少しミホークを見直したのだった

クミは部屋に設置してあったシャワーを浴びた
シャワーを浴びるとベッドの上に服が置いてある事に気付いた

「・・・誰だろ・・」
服の上には

『これを着ろ。byミホーク』

「!!」
そこには、クミに似合いそうなフリルのワンピースだった

「・・可愛い・・・」
さり気なく下着も置いてあった

「んな!!!!////・・・しかも・・・ピンクて・・」
クミは下着も着させてもらうとワンピースとブーツを履いた

「・・ん?・・サイズがピッタリなんだけど・・・・・・・ままままさか!!!・・・クソ野郎ー!!変態めーー!!さっきのトキメキを返せー!!」
クミはそう言うとドアを開けて甲板に向かった
ガチャ!!

「・・・・」

シャン「お!起きたか」

「・・おはようございます。」

シャン「おう、おはよう。クミ」

ミホ「・・・」

「・・・居たんですね」

ミホ「・・お前は俺のだからな。置いて行くわけにはいかん」

「・・私は貴方の所有物ではありません」

ミホ「まだ言うか・・・」

「あ、でも。この服のチョイスは良かったです。ありがとうございました」

ミホ「・・あぁ・・」

シャン「メシ食うか?」

「・・はい」
シャンクスの船のコックさんが作ってくれたご飯を食べる

シャン「クミはよ、俺を見てなんとも思わないのか?」

「え?・・・・・」

シャン「驚いたりしねェのか?」

「・・あ・・その目にある三本の切り傷ですか?」

シャン「!!・・・」

「ち、違うんですか・・!?」

ミホ「・・・クミ、おれ達は海賊なのだ」

「・・海賊・・・・」

シャン「俺の事も分からねェか?」

「・・・・わ、分からないです・・・・陽気なオジサンとしか・・・」

シャン「お・・・オジサン・・・!!?」ガーン!!
落ち込むシャンクス

ミホ「・・・良かったではないか。・・・オジサン」

シャン「ぬあああーー!!お前まで言うな!!」

「・・・・クスクス・・・」
クスクス笑うクミ

ミホ・シャン「「!!」」
二人はクミを見て固まる

ミホ・シャン((・・・わ、笑っただと・・!!?))

「・・・!・・どうしたんですか?・・」

シャン「な、何でもねェよ・・?」

「・・そうですか」

シャンクスの船で過ごすこと・・・数日・・・

ミホ「・・クミ、いい加減に・・・「嫌なものは嫌です」・・・」

シャン「フラれてんじゃねェーか!!じゃあ、俺の所はどうだ?クミ」

「イヤです」

シャン「んな!!・・・」ガーン・・・

ミホ「・・フッ・・」

「・・私決めました!」

シャン「・・何をだ?」

「私、海軍に入ります!」

「「「「はああーーーー!!!??」」」」

ミホ「クミ何を言っている!!」

シャン「そうだぞ!」

「・・・だって、海軍の方が安全でしょ?」

ミホ「だ、だが・・・」

シャン「俺と会えなくなるんだぞー!!?」

「・・その時はこっそり来ればいいんですよ」

シャン「そんな簡単にはいかねェよ!」

「・・・むむむ・・・・私の決めた事なので!」
クミはプイっと顔を逸らす

ミホ「・・考え直すのだ。クミ」
ミホークも必死だ

ミホ「そんなに俺が嫌いか?」

「!!・・・そんな事言っていないでしょうが・・・・・海軍に入れば七武海の貴方とも会えるからですよ・・・」
クミは目を逸らしたまま呟く

ミホ「!!」

シャン「ほう・・・そういう事か・・」

「・・そういう事です」

シャン「・・どうやって行くんだ?・・本部に」

ミホ「・・・1週間後に召集がある。その時に連れて行ってやる」

「!!本当ですか!?」

ミホ「・・あぁ・・」

シャン「鷹の目折れたのか?」

ミホ「・・クミは一度言ったら曲げないとこの数日で分かった」

シャン「わっはっはっは!!ご最もだ」


そして、本部に向かう日

シャン「じゃあな!」

ベックマン「・・元気でやれよ」

ヤソップ「死ぬなよー」

ルー「ちゃんと食えよ!」

「「「じゃあな〜〜〜!!クミ〜〜〜!!」」」
シャンクス達に見送られミホークの船に乗ったクミ




[次へ#]

1/3ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!