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ワンピース
信じろ
クミが歩くこと15分・・・

「・・おかしい・・・全然辿りつかない・・・!」
クミは同じ所をぐるぐる回っていた

「・・・私、方向音痴になっちゃったかな・・・」
クミはまた歩き出す



その頃のミホークは

ミホーク「・・・・」

?「遅くないか?」

ミホーク「・・煙を辿るだけで、これほど掛かるとは・・・・」

?「方向音痴かァ?」

ミホーク「その様な筈はない」

?「・・へェー・・・」

ミホーク「・・・」

?「・・・(ほぅ・・・鷹の目がこんなに執着するとはな・・・・)」

ミホーク「・・何だ」
ミホークは男の視線に気づく

?「いいや?・・・別に何でもねェよ」

ミホーク「・・・」



クミはというと・・・

「・・・はあ・・・・何故・・たどり着けないのかな・・・?・・・煙は見えてるのに・・・」
そして、気づく

「・・・あれ・・・?・・あの煙・・・火山・・?」
クミは煙が火山から出ている事に気付く

「・・・///・・・ミホークさんにどう説明すれば・・?・・・私もおかしくなったかな・・・・火山と目印の煙が分からないなんて・・・・」
クミはもう一度見渡すと

「・・あれだ!」
今度こそ目印の煙を見つける
そして、歩き出す
ガサ・・ガサ・・・

「・・・恥ずかしいだけだなぁ・・・」
クミは目印の煙を頼りに歩く
すると

ガサガサ!!

「え!?」
クミは後ろを見る

「・・何何何?・・・・アレとか・・・嫌だよ・・?」
ガサ!!!

「!!」
現れたのは

ガサガサガサ・・・
沢山ある足を動かしている・・・・・ムカデだった

「・・!!!??!?!・・・・い・・・いやああああああ!!!!!」
ダダダダダ!!!!
クミは叫ぶと走り出す
後ろからはクミより大きいムカデが追いかけてくる

ムカデ「シャ――・!!」

「・・きゃあああああーーー!!!」




きゃあああ・・・・・・

ミホーク「!」

?「・・!!」

ミホーク「・・クミ・・!!」
タタッ!!
ミホークは声のする方に走って行った

?「・・!・・」


ダダダダダ!!!

「来ないでェエエエーーー!!」
クミは全力で走ったが今までそんなに走った事がないため、息が切れて速度が遅くなる

「・・・!!(ヤバい!!!)」
クミは間近に迫ったムカデを確認すると目を瞑った

ズバァッ!!!

「!!」
クミは斬れる音が聞こえてその方を見た

ミホーク「・・・」
そこには、ムカデを仕留めたミホークが居た

「・・!・・ミホークさん・・!!」

ミホーク「大丈夫だったか?・・」

「・・は・・はい」
クミが一歩後ろに下がると
ズルッ・・・

「・・え・・・」
クミの視界が上がっていく
クミは気づかないうちに崖っぷちに来ていたのだ
ヒュウウウ・・・・・・

ミホーク「クミ!!」

「・・!!」
ガッ!!!
ミホークは崖を飛ぶとクミを抱えて崖を蹴って上がる
タンッタン!!・・・スタッ!!

「・・・・」

ミホーク「・・・クミ・・・・?」
ミホークがクミの顔を覗くとクミは気を失っていた
ミホークはクミを横抱きにすると男の元に向かった



クミが起きたのは数分後だった

「・・・・・・ん・・」
クミが目を開けると一面が赤色に染まる

「・・え・・・」

?「お!起きたぞ!!」

ミホーク「退け・・」
ミホークは赤い髪の男を退かすとクミの前に座る

「・・ミホークさん・・」

ミホーク「怪我はないな」

「・・・あ・・ありがとうございます」

ミホーク「・・まあ、無事なら良かった」

?「おお?ミホークが惚れるだけあるなー!」

「!」

ミホーク「・・赤髪・・!!貴様!」
ミホークが刀に手をかける

?「・・おおっと・・・怒るなよ・・!」
男は両手を前に出してミホークを止める

ミホーク「・・・・」

「・・今・・・赤髪って・・・」

?「お、そうだ。俺はシャンクスだ!よろしくな!嬢ちゃん」

「・・!!・・赤髪の・・シャンクス・・?」

シャンクス「そうだ!」

「・・・(ルフィに帽子をあげた人だよね・・・確か)」

ミホーク「・・クミ、知ってるのか?」

「・・・はい・・・」

ミホーク「・・・?」

シャン「何だよー、まるで俺の事を知らないのが当然みたいな」

ミホーク「クミは俺の事を知らなかった」

シャン「はあ!?」

「・・・;」

ミホーク「耳元で騒ぐな、うるさい」

シャン「・・嬢ちゃん・・何者なんだ・・・!?」

ミホーク「・・異世界人だ」

シャン「は?・・・・あの!?」

ミホーク「・・さっき言っただろ」

シャン「・・いやいや・・・普通信じねェよ・・!」

ミホーク「ふん」

「・・・」

シャン「異世界人かー」
シャンクスは顎を掴んで悩むように唸る

「・・?」

シャン「なあ」

「・はい・・・」

シャン「俺の船に「シャキン・・!」うっ!・・・何だよ!鷹の目!」
シャンクスの顔とクミの前にミホークの黒刀が入る

ミホーク「貴様こそ、何を言おうとした」

シャン「分ァったよ!!言わねェから、刀を下ろせ!」

ミホーク「・・・・」
ミホークは刀を下ろす

「・・・;;;」

シャン「それより、鷹の目・・・」

ミホーク「何だ・・」

シャン「流石にお前でもクミの存在がバレたらヤバいぞ」

ミホーク「・・ふん・・・そんな事承知の上だ」

シャン「まあ、もしもの場合は俺が匿ってやるよ」

ミホーク「貴様などに匿れたくないな」

シャン「そういうなよ!」

ミホーク「・・・」無視

シャン「おい!」

「・・・」
それを見ているクミ

ミホーク「・・・はあ・・・赤髪、貴様と話していると疲れる」

シャン「うるせェ!」

「・・・クスクス・・・」
クミはクスクス笑う

ミホーク「・・!!!」

シャン「!?」

「・・!・・//・・」
クミはミホーク達に見られた瞬間に目を逸らす

ミホーク「・・クミ・・今・・笑ったか・・?」

「・・いいえ・・気のせいですよ」

シャン「何だ・・?」

ミホーク「・・・(初めて見たな・・クミの笑う顔・・・)」
少し嬉しいミホーク

シャン「・・・????」

ミホーク「赤髪、その間抜け面やめろ」

シャン「ま、間抜け面・・だと!?」

ミホーク「ああ」

シャン「💢」

「・・・・」

ミホーク「もう、用事は済んだ・・・・帰る」

シャン「は!?飲んでけよ!」

ミホーク「ふん、二日酔いの貴様と飲む気などない」

シャン「・・そ、それは・・・」

ミホーク「クミ帰るぞ」

「あ、はい」
ミホークが先に歩きだし、その後ろを付いてくクミ

シャン「つまらねェなー」

ミホーク「邪魔した」

ベックマン「・・ああ」
ミホーク達は小舟に乗る

「・・・用事って彼でしたんですね」

ミホーク「ああ・・・」

「・・彼とは・・どういう関係で?」

ミホーク「アイツが片腕を落とす前俺とアイツはよく決闘していた。だが、片腕のアイツとやる気はない・・・・今は只の飲み仲間みたいなものだ」

「・・・そうですか」

ミホーク「気になるのか?」

「!!!!・・・別に」

ミホーク「・・・そうか」

「・・・はい」



数日経ったある日
ミホーク「・・・・クミは」

「・・・?」

ミホーク「・・・何故そこまでして心を閉ざす・・・?」

「!!?!?!?」
クミが驚く

ミホーク「さっきもそうだったが、いつも無表情・・・自分の事はあまり話さない・・・・向こうで何かあったのか?」

「!!!!・・・あ、あなたに・・・・分かる・・訳ないですよ・・!」
クミはミホークから視線を逸らす

ミホーク「!!!」

「・・・・どうせ・・・あなたも・・・」

ミホーク「・・・!?」

「・・・・」
すると、目の前に島が見える

ミホーク「・・今日はあの島の宿に泊まろう」

「・・・・はい」
島に上陸して宿に行くと

宿主「・・すみません・・・今部屋が一つしか空いてなくて・・・」

ミホーク「・・・うむ・・」

「・・・いいですよ、一緒でも」

ミホーク「!?・・・・そうか・・・なら頼む」

宿主「・・はい」
ミホークとクミは同じ部屋にした

ミホーク「先に浴びてくると良い」

「・・はい」
クミはシャワーを浴びに行った

ミホーク「・・・どうするべきか・・・」
クミがシャワーから出てミホークもシャワーを浴びに行った

「・・・・」
クミはベッドに座って髪を乾かす

「・・・」
髪を乾かし終えた途端に
ガッ!!

「ん!!」
口を押さえられてお腹を殴られ気を失う


ガチャ・・・
そこにシャワーを浴び終わったミホークが出てくる

ミホーク「・・・おい・・・・ん?・・・」
ミホークが辺りを見渡すがクミの姿が見えない

ミホーク「クミ、何処だ」
ミホークは着替え終わるとクミの姿を探したが見つからない
すると
ベッドの横にタオルが落ちているのを確認する

ミホーク「・・・・・まさか・・!」
ミホークは刀を持って窓から外に出た
タン!・・・タッタッタ・・・・



「・・・んん・・・・」

男「・・お、起きたぞ!?」

男2「急いで船長に報告だ!」
クミは何処かの部屋にいるようだ

「・・・(ここは・・?)」
クミは体を起こすと辺りを見渡す

ガチャ・・
そこに現れたのは

クロコ「よぉ」

「え!?・・・」

クロコ「手荒な真似したなァ」

「・・・」

クロコ「あの鷹の目が気に入ってる女ってのが会議以来気になってな」

「・・・私は興味ないです」

クロコ「・・・思ったが、お前アイツと居て楽しくねェのか・・?」

「・・・!?」

クロコ「ずっと無表情だよな・・・・?アイツが嫌なら・・・俺の所に来いよ」

「!!!!」

クロコ「せっかくこの俺が勧誘してやってんのに、無表情なんだな」

「・・・こうやって育ってきたんです・・!・・・それに、私はミホークさんの事を嫌いなんて思ってないです」

クロコ「・・・!」

「ただ」

クロコ「ただ?」

「・・誰も信じられなくなったんです・・・」

クロコ「・・・」

「私は小さい頃に両親に捨てられて親戚や親友にも裏切られて・・・・もう17あたりからは笑わなくなりました。・・・・・・だから、誰も信じられないんです・・」

クロコ「・・そうだったのか・・・・・鷹の目と一緒に居る理由は?」

「・・彼の料理人です。彼は私を必要としてくれました・・・・何故か断れなかった・・・」

クロコ「・・へェ・・・」
すると
ドガァン!!!

クロコ「!?」

「・・!」
ガチャ!!

男「船長!!鷹の目です!!」

クロコ「・・チッ・・・来たか」
ドガ!
報告に来た男が蹴られる

男「うわ!」
ガッシャン!!

クロコ「・・・人の船を滅茶苦茶にしてんじゃねェよ・・・鷹の目」

ミホーク「・・貴様・・」
どこには殺気をむんむん出してるミホークだった

クロコ「俺はただ話がしたかっただけさ」

ミホーク「白を切る気か・・・・」

クロコ「・・クハハハ・・・・まあ、お前が来なかったら俺がコイツを連れてったがな」

ミホーク「・・何だと・・!!」

クロコ「お前と居るクミは無表情だからな」

ミホーク「!!」

「・・・ミホークさん・・」

ミホーク「!」

「・・何故・・・私を・・裏切らないんですか・・?」

ミホーク「・・・裏切るだと?」

「・・はい・・・そうです。私は小さい頃から裏切りにしか会った事がなくて・・・一度でも気を許すと裏切られた・・・・だから・・あなたも裏切ると思ってたのに・・・・・」
クミは俯く

ミホーク「!!」

「・・・何故・・・助けに来たんですか!」
クミは涙を流して言う

ミホーク「・・!!・・・お前が俺の大事な料理人だからだ」

「・・!!・・これ・・以上・・・私を・・おかしくしないで・・・!!」
クミは頭を抱える

ミホーク「・・・」
ミホークは静かにクミに近づくと
ギュ・・・
抱きしめる

「・・!!!」

ミホーク「・・俺はお前を裏切らない。俺を信じろ」

「・・・!!!!・・ポロポロ・・・・」

ミホーク「・・・」

「・・本当・・?・・・・信じても・・いいの・・・?」

ミホーク「・・あぁ・・」

「・・・うわああああん!!!!」
クミはミホークに抱き付くと泣き出す



いつの間にかクロコダイルはいなかった


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