[携帯モード] [URL送信]

ワンピース
大事な物
次の日の夜もロー達は来た
ギィ〜〜〜

べポ「クミ〜〜〜!!来たよー!!」

「あ!べポ!・・・・げっ・・」
クミはべポの後ろに他に人がいる事に気付く

「・・・また来たのか・・」
べポの後ろにはローとペンギンとシャチが居た

ロー「・・・フッ・・冷てェじゃねェか・・」

「気のせいですよ」

ロー「クックック・・・」
ロー達はカウンターに座る

「!!・・・わざわざカウンターに座らなくても向こうでもいいんじゃないすか?」
クミはテーブル席を指さす

ロー「おれ達の気分だ」

「・・勝手にしてください」
クミはその場を離れようとするが
ガシッ!!

ロー「客を待たせる気か?」

「!!💢」
ブン!!
クミはローの腕を振りはらうと

「酒を取りに行くだけだ!」

ロー「クックック・・・」
クミはそのままズカズカと中に入っていく
店主はというと、今日は隣町まで出かけているのだ

「・・ったく・・!何なのよ!あのセクハラ野郎は!」
クミはプンスカ怒りながら酒樽を運ぶ

その頃のロー達は・・・

ペン「船長・・・嫌われる一方ですよ?」

シャチ「そうですよー!」

べポ「???・・・・どういう事?」

ロー「・・クミを仲間にしようと思ってな」

べポ「うわあ!楽しみだね!」

ペン「・・お前話聞いてたか?今船長はクミに嫌われかけているんだぞ?」

べポ「!!・・・じゃあ、無理?」

シャチ「まだ分からないって事だろー」

べポ「そうかー!」

ロー「ログが溜まるまであと3日か・・」

ペン「まだチャンスはあるって事っすよ!」

ロー「クックック・・・そうだな」

ガチャ・・・

「はいどうぞ」
クミはドガッとカウンターに酒樽を置く

ロー達「「!!!」」

「勝手に飲んでください!金は貰いますけど」

ロー「クックック・・・・変な野郎だ」

「は?あなたに言われたくないですけど?」

ペン「・・・・」

べポ「わーい!」
べポは酒を飲み始める

「・・・」
クミはそんなべポを見る

べポ「ねークミ」

「?・・何ですか?」

べポ「お肉ある?」

「!!・・・欲しいのですか?」

べポ「うん!」

「・・待っててください」
クミは肉を持ってくるとそれを焼く
ジュ〜〜〜

ペン「・・おれ達も飲むか」

シャチ「おう!」

ロー「・・・」
ロー達も飲み始める
そして、肉が焼けるとクミはべポの前に置いた

「どうぞ」

べポ「わあ!おいしそう!」

「腕には自信あるから」
べポは肉を食べ始める

べポ「うん!美味しい!」

「・・!・・ありがとう」
クミはべポに微笑む

ロー達「「「!!!!」」」

ペン「・・・;(何だ・・今の女みたいな・・微笑み)」

シャチ「・・・;(本当に男かよ!)」

ロー「・・・・;」
クミはべポが食べてる所をジッと見ている

べポ「クミは料理が上手だね!」

「まァね・・・結構やってるし」

べポ「そうなんだ!」

「うん」
そして、べポがまた眠ってしまうと

「・・・」
食器を片付ける
シャチとペンギンも眠って残るはローだけとなった

ロー「・・・」
二人は無言だ

「・・・」
クミは着々と片付ける

ロー「・・・おい」

「・・・何ですか・・」

ロー「・・お前・・やっぱり海賊だったろ」

「!・・・まだ言うんですか?・・だからただの一般人って言ってるでしょう」

ロー「いいや?昨日も言ったがあの時の蹴りはありえねェ・・・・完全に急所を狙っていた」

「!!・・・」

ロー「殺人を慣れている証拠だ」

「!!・・・たまたまですよ。変な事言わないでください」

ロー「・・クックック・・どうかな・・・」

「そろそろ帰ってください」

ロー「・・・まだ飲んでねェんでね・・」
ローは酒を煽る

「・・・💢・・そうですかっ!」
クミは椅子に座る

ロー「・・クックック・・・」

「何が可笑しいんですか!」

ロー「・・いいや?・・・ムキになる所が可愛いなってな」

「!!!////・・・・男に何言ってんだ!!!変な趣味だな!!」

ロー「いいや?・・俺は女の方が好きだ」

「!!・・・お前といると調子狂う!金はいいから帰れ!」

ロー「・・クックック・・・・そうだな・・そろそろ帰るか・・」
ローはペンギン達を起こすと帰ってった

「・・・はあ・・・私としたことが・・・ムキになるなんて・・」
クミは店を片付けるとシャワーを浴びた
着替えるとクミは髪を下ろしてフリルのワンピースを着るとブーツを履いて砂浜を歩いた
ザッザッザ・・・

「・・〜〜〜♪〜〜〜〜♪」
昔よく歌った歌をクミは鼻歌で歌いながら歩く
そして、砂浜に座る

「・・・・あれから・・・6年・・・私は元気でやってるよ・・・・」
クミは空を見上げて呟く

「・・・・昨日から・・・変な海賊がやって来てね、私を勧誘するんだよ・・・・・でもね・・・私がまた海に出たら海軍が彼らを襲うし・・・・また・・仲間を失いたくないんだ・・・・グスッ・・・・また・・・会いたいな・・・皆ぁ・・・」
クミは膝を抱えて泣く
すると

ロー「・・そこにいるのは・・誰だ」

「!!!」
クミはローの顔を見る
クミの顔は涙でぐちゃぐちゃだ

ロー「!!!」
ローはクミの顔を見て驚く

「!!?・・・・」
クミはサッと立ち上がると走り出す

ロー「お、おい!」
ローは叫ぶがクミは走り去ってった

ロー「・・・・あの女・・・・何処かで・・」
ローはクミだとは気付かなかったらしい

ロー「・・・だが・・・・何だ・・・この胸の高鳴りは・・」
ローは自分の胸を抑えるがその正体は分からなかった

タッタッタッタ・・・・

「・・・ハァ・・ハァ・・ハァ・・・」
クミは急いで部屋に戻ると

「・・・バレた・・・・??」


次の日・・・

「・・・・;」
今日もまだ店主は帰ってこない
只今の時間は午後3時・・・

「・・・」

客「クミ〜!オムライス頼む〜〜!!」

「・・あ!はい!」
クミはオムライスを作り客さんに出しに行く

客「珍しいね〜クミがボーっとするなんて」

「!!・・すいません」

客「少しは休んだらどうだい?」

「!!・・そんな訳にはいきませんよ!」

客「・・そうか・・・体を崩さないようにな」

「・・・はい・・ありがとうございます」
クミはその客さんが出ていくと掃除を始める

「・・・今日は客がいない日かー・・・・まいっか」
ゴシッゴシッゴシッ・・・・
すると

ギィ〜〜〜〜

「いらっしゃいませー」

ロー「よお」

「!!・・・・ま・・また来たんですか」
クミはローが一人で来た事に驚く

ロー「来ちゃ悪いか」

「別に」

ロー「クックック・・・・ブランデー」

「・・はい」
クミはブランデーを持ってくるとローに渡す
すると、ローが

ロー「・・・おい・・この女を知ってるか?」
ローがある手配書をクミに見せる

「・・・!!!!!」
クミはその手配書を見て驚く
その手配書はクミだったから

ロー「・・・6年前海軍本部を崩壊させた女・・・地獄の魔女だ」

「・・・その手配書はなくなったはず」

ロー「・・これは俺が持っていただけだ」

「・・それで・・・?」

ロー「昨日砂浜でこの女によく似た女を見かけてな・・・・この島で生きてるのかと思ってな」

「・・・もし・・生きていたら?」

ロー「・・さァな・・・仲間にしたいとこだが、殺されるかもな」

「・・!!」

ロー「・・いるのか?」

「・・いいえ・・・いませんよ・・・」

ロー「・・そうか・・・じゃあ、見間違いか・・」

「・・そうでしょう・・・」

ロー「そうだな」
ローは酒を飲む

「・・・こんなまだ日も暮れてないのにそんなに飲んで大丈夫ですか」

ロー「何だ・・・心配か?」
ニヤリとローが笑う

「!!・・・んなわけねェ!」

ロー「・・クックック・・・そうか・・・だが、正直最近飲み過ぎかもな・・・」

「!!」
ローは少し顔を顰める

「・・・じゃあ、飲まない事ですね」
クミがローから酒を奪おうとすると

ロー「いや」
ローは酒を取られないようにすると

ロー「飲む」
グビッと飲む

「!!・・・」
クミはそんなローに見惚れる

ロー「何だ・・」

「!!///・・・いえ」
クミは顔を背ける
すると
ダダダダダ!!!

バァン!!!

「!!」

ロー「!!!」
街の人が息を荒くしてやってきた

街の人「クミ!!!」

「!!・・・どうしたんですか?」

街の人「ブラットさんが!!」

「!!店主が・・!?」

街の人「海兵に撃たれたんだ!」

「・・・!!!何処だ!」
クミは街の人に付いて行く、ローも付いて行く

タタタタタッ!!!

街の人「あそこだ!」
クミは指を指された方に人だかりを見つけて中心の方に入っていく

「店主!!」
そこには、海兵10程と大佐を思われる人が一人居た

大佐「・・・・誰だ、君は」
クミは店主に走り寄る

「店主!!しっかり!」
クミは店主の体を起こすと揺する

店主(ブラット)「うう・・・・クミか・・・」

「!!しっかり!」

店主「・・悪ィな・・・」

「何が・・!?」

大佐「・・いやあ、この島に地獄の魔女がいるって聞いてね・・・・」

「ピクッ・・」

大佐「・・その女の悪口を言ったらその爺さんが殴りかかって来たんでね・・・業務妨害で撃った」

「・・・」

店主「・・・抑えきれなかったんだ・・・」

「・・・クッ・・・オレの・・大事な人を・・・よくも・・・よくも・・・やってくれたな!!!海軍!!!!!」
クミは立ち上がる
ザッザッ・・

大佐「・・・何だー?やるのか?坊主」

「・・・・ははははっ・・・・いいや?お前らは俺の速さに付いて来る事は出来ない
シュン!!
クミが消える

大佐「!!」

ロー「・・!!!」
その光景を見ているロー

大佐「・・・何処だ!!」

「ここだよ・・・・」
クミは大佐の後ろに立っていた

大佐「!!!」

海兵「な!!貴様いつの間に!!」

「・・・・だから言っただろ?お前らに俺の速さは捕えられないって・・・・」
ドガガガガガ!!!
クミは一瞬で海兵達を蹴り飛ばす

海兵達「「「ぐあああ!!!」」」
ドサドサドサッ・・・・

大佐「な!!!」

「・・・・俺の大事な人を傷つけた代償は高ェぞ・・・海軍」

大佐「海軍に手を上げるとは捕まりたいのか!!」

「・・・・・は?てめェ何言ってんだ?バカか?」

大佐「!!!何!?」

「・・自分の状況を把握してみろよ」

大佐「!!!」
大佐の周りには海兵が一人も立っていなかった

大佐「!!・・・」

「・・さあ・・どうする?」

大佐「ヒィ〜〜〜〜!!」
大佐が腰を抜かしていると

「・・・」
クミは大佐に近づくと

「お前の首を本部に送りつけてやろう・・・か?」

大佐「お助けを・・!!」
クミは近くにあった海兵の剣を上に上げる
ギラッ・・・

「・・死ね」
剣を振り下ろすクミ

だが

ガシッ・・・・

「・・・!!」
クミの腕が誰かに掴まれる

ロー「・・・そこまでにしておけ」

「!!・・・離せ!!」
クミはローの腕から抜けようともがく

ロー「・・・・ダメだ」

「てめェに何が分かる!!!コイツらは・・・コイツらは・・・!!また!俺の大事な物を奪おうとしたんだぞ!!!」

ロー「・・・・分かるさ・・・大事な物を失う恐ろしさを」
ローは悲しい顔をする

「!!!」
カランッカラン・・・・
クミは剣を落とす

ロー「・・・おい」

大佐「!!・・お前は・・・トトトトラファルガー・ローーー!!」

ロー「俺の気が変わる前に失せろ」
ローが一睨みすると大佐は走ってった

「・・・もう・・・離して大丈夫だ」
ローはクミの腕を離す
そして、クミは店主に近づく

店主「・・・・クミ・・・お前・・・・なんて事を・・・!!」

「・・大丈夫ですよ・・・もし、賞金首になっても一人でやっていけますから」

店主「・・・だが!」

「・・静かに・・・・・!」
クミは店主を静かにさせると傷口に触れ

「・・白水」
クミの手から白い水が出てきて店主の傷を癒す

店主「!!」

「・・・・」
ムクッと店主が起き上がる

「・・・帰りましょうか」

店主「・・ああ・・・」
クミは店主と一緒に店に戻る

ロー「・・・・」

「・・おい・・・ロー・・さん」

ロー「・・・!!」

「・・・店に来てもいい・・ぞ」
クミはそう言うと店主を連れて中に入って行った

ロー「・・・フッ・・・生意気な野郎だ」



[*前へ][次へ#]

3/15ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!