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ワンピース
正式
クミが目を覚ましたのは2日たった後だった

「・・・ん・・・」
ムクリ・・
起き上がるとそこは自室だった

「・・・」
背中の傷は塞がりかけていた

「・・・帰ったんだ・・・ああ・・失敗しちゃった・・・」
クミはまた横になる
ボフッ・・

ガチャ・・
誰かが入って来た

「?」
クミは目を閉じて寝たふりをする
そして、気配で分かった

「・・・・(コラソン・・!?)」

コラ「・・・・クミ」

「・・・!」

コラ「・・・・お前が倒れている時・・生きてる心地がしなかった・・・・アイツがお前を斬る時体が勝手に動いちまった・・・・・・目を覚ましてくれよ・・」
コラソンは独り言のように呟く

「・・・・(めっちゃ、普通に喋ってるし!・・・・ん?・・今・・・)」
クミはコラソンの言葉に嬉しく感じた

コラ「・・・・」
コラソンは出て行った

「・・・パチリ!」
ムクリ・・

「・・・///・・コラソン・・あなたって人は・・・まったく」
クミは降りると着替えて歩き出した
スタ・・スタ・・スタ・・
歩いていると

ベビー「クミさああああんん!!!」
ベビー5がクミに突進する

「!!」
ボフッ!!

ベビー「うわああん!!起きたのね!?」

「ふふっ・・・心配させてごめんなさい」

ベビー「私は貴方が無事でよかったーー!!」

「ありがとう」

ベビー「それより、聞いた?」

「・・何を?」

ベビー「聞いてないの!?・・」

「・・?・私はドフィの所に行って来るわ」

ベビー「!!・・・うん」
クミはドフラミンゴの部屋の前に立つ
コンコン・・・

「・・私です」

ドフ「!入れ」
ガチャ・・

「・・・」

ドフ「・・傷は大丈夫か?」

「・・はい・・」

ドフ「・・まあ、座れ」
ドフラミンゴはソファにクミを座らせる

「・・・」

ドフ「・・・」

「・・ごめんなさい・・任務を・・」

ドフ「いや、いい・・気にするな・・・!お前が生きてたんだ」

「!!・・・ありがとう」

ドフ「当たり前の事だ」

「・・・ふふっ・・・」

ドフ「・・そうだ・・お前に言ってなかったな」

「?・・何を?」

ドフ「ローが正式におれ達の仲間に入った」

「!!!・・ローが!?」
クミは立ち上がる

ドフ「!!!・・・ああ」

「・・ローは?」

ドフ「・・・・知らねェな」

「・・私行ってきます!」
クミは出ていくとローの所に急いだ

ドフ「・・はあ・・・・・」
タタタタタッ!!!!

「・・・ハァ・・ハァ・・・ローが・・仲間に!?」
クミは鉄山に向かった
ガラ・・ガラガラ・・・!!

「・・ハァ・・ハァ・・・ロー?」
そこには、ローが座っていた

ロー「!!・・・」

「ローー!!」
クミはローに抱き付く

ロー「!!?・・・」

「・・・良かった!・・仲間になって!」

ロー「!!・・ちょっと・・おい・・!お前傷は?」

「・・治ったよ、そんなもの」

ロー「治らねェよ!」

「・・・治ったの!私は!」

ロー「何だ・・ソレ」

「ふふっ・・・」
クミはローを抱きしめる

ロー「!!・・・ど、どうしたんだよ!」

「・・心配だったのよー!殺されていないかって!」

ロー「お前が死にそうだったじゃねェか!!」

「?・・そ、それは・・・」

ロー「・・ったく・・・クミさんは・・・」

「え?・・今・・・クミさんって・・」

ロー「!!////・・・お前じゃ・・ダメだろ?」

「きゃーー!可愛い!!!」
クミのローへのメロメロ度が上がった

ロー「離せって!!」

「離さなーい!!よし、今日からはずっと一緒ね」

ロー「・・何がだ?」

「・・部屋」

ロー「それは、ダメだ!」

「・・何でよー・・」

ロー「・・ダメだー!」

「・・・・しょうがないな・・・」

ロー「・・・・ふぅ・・」

「・・じゃあ」
パチン!
クミは服を出すと
パン!
手を叩くと
ポンッ!!

ロー「!?」
ローの服がクミの持っていた服と入れ替わった

「ふふっ・・これで良いわ!」

ロー「・・///・・ありがとう・・」

「ふふっ・・・だって、貴方は私の弟なものよ?・・ふふっ・・」
クミはローを見て満足そうだった

ロー「・・クミさんって・・何歳なんだ?」

「!!!・・・んーとね・・17」

ロー「はあ!?・・・俺と7しか変わらねェじゃねェか!」

「えェ!?・・7って・・結構遠いと思うけど・・」

ロー「そんな事ねェ!」

「・・そうかなー・・?」

ロー「・・それと・・能力って・・なんだ?」

「・・悪魔の実の事知ってたのー?」

ロー「・・・うん・・・」

「・・ヒトヒトの実・・モデル悪魔だよ」

ロー「!?・・そうか・・」

「姿を見せたいけれど、あれ使うと2日ぐらい寝ちゃうんだよねー」

ロー「!!?・・・それで・・帰って来るのが・・遅かったのか!」

「・・うん・」

ロー「大けがしたって・・!」

「・・背中をちょっとね・・・」

ロー「!!」
ローはクミの後ろに回った

ロー「!!!」
右肩から左わき腹にかけて切り傷があった

「・・・大丈夫だよ、もう塞がったし」

ロー「ダメだ!!」

「え?・・」

ロー「・・父様が言ってたぞ!こんなに深い傷だと後が残るって!!」

「・・でも・・」

ロー「俺がドフラミンゴに言って、ちゃんとした医者に診せてもらうように言う!」

「ちょっと・・!」
ローはズガズガ進んで行く
クミはローを追いかけるが
プルルルル・・

「!!今?・」
ガチャ・・

「・・はい」

ドフ「・・クミ」

「ドフィ!?・・」

ドフ「今日からローの世話係に回ってくれ」

「え!?・・・コラソンは?」

ドフ「・・そうだな・・・・」

「・・考えてなかったのね」

ドフ「・・アイツはまあ・・何とかするだろ」

「・・分かった・・あと、今からローがそっちに向かうけど・・暴言を吐かないでね」

ドフ「・・・ああ」
ガチャ・・ツーツー・・
クミはローを後を追った
室内に入ると・・
トントン・・
クミの肩を誰かが叩いた

「?」

コラ「・・・」
そこにはコラソンが立っていた

「!!・・コラソン!?・・どうしたの?」

コラ「・・・・」
すっ・・・
『ローの世話係になったらしいな』

「うん、さっきドフィに教えてもらったの」

コラ「・・・・」
すっ・・・・
『そうか』

「・・どうしたの?ローが来てからコラソン変だよ?」

コラ「・・・」
コラソンは顔を背ける

「?・・」
クミはコラソンの顔を覗くと

コラ「・・//////」
コラソンは真っ赤だった

「!!!・・顔真っ赤じゃん!!風邪!?」
クミが慌ててると
ガバッ!!

「!?」
コラソンがクミを抱きしめる

コラ「・・・」

「・・コラ・・ソン?」

コラ「・・好きだ・・」

「!!!!/////・・・」
コラソンは小声で喋る

コラ「・・お前がドフィに魅力があるって言われた時も・・他の男に話しかけられるのも・・・ツラい」

「・・・」

コラ「・・オレの傍に居てくれ・・」

「・・・・」
クミが口を開こうとすると
タタタタッ!!

ロー「クミさーん!!何処だーーー!!」

「!!」
ドン!
クミはコラソンを離すと

コラ「!!」

「・・返事は後で言うわ」
クミはローの元に向かった

コラ「・・・何・・言ってんだ・・俺」
コラソンは一人呟く

「・・・/////・・・コラソンったら・・もう・・何言ってんのよ・・!・・」
タッタッタッタ!!

ロー「クミさん!」

「!!ロー!」
ローはクミの元に走って来た

ロー「ドフラミンゴが行っていいって言ってたぞ!」

「!?・・」

ロー「クミは女だから良いって!!」

「・・そう・・ありがとう」

ロー「今すぐ行くぞ!」

「え!?」
ローはクミの腕を引っ張る
クミは連れて行かれるがままだ
そして、電話を掛ける
プルルルル・・ガチャ

ドフ「俺だ」

「ドフィ・・・ありがとう」

ドフ「当たり前だ・・・お前は大事な妹だと思っているからな」

「・・ふふっ・・・じゃあ、行って来るわ」

ドフ「ああ・・・また連絡よこせ」

「はい」
ガチャ・・

ロー「?」

「じゃあ、行きましょうか」

ロー「うん!」
その時のをローは本当に子供だった
ボートに乗ると島を目指した

ロー「!!・・・すげェ!」

「?・・ロー海に出た事ないの?」

ロー「フレバンスから出た事ねェんだ、あそこに辿り着く時、船に乗ったけど・・・バレねェように隠れてたから」

「・・そうだったの」

ロー「俺、ドフラミンゴに悪魔の実を進められたんだ!・」

「!!・・・」

ロー「オレの命はあと3年とちょっとだ・・だが、その悪魔の実を食べたら珀鉛病も治るって・・!そしたら、ずっとクミさんと居られるな!」

「!!・・そうだね」

ロー「それに、俺・・・いつか海賊になって自分の海賊団を作るんだ!・・・船は潜水艇で・・!クミさんも乗ってくれるか・・?」

「!!・・・うん、いつかね」

ロー「本当だな!?」

「ええ」

ロー「約束だ!」

「・・うん」
ローは嬉しそうに笑う

「・・・(来た時とは・・変わったねロー・・!)」
すると
ザバァアン!!!

「!!!」
ここら辺の海域の主が現れた

ロー「うわっ!!」
ローは驚いている

「・・ちょっと、待っててね」
パチンッ・・・・ポン・・
クミはデカい鎌を出すと
タンッ!!・・・ズバァアン!!!
主の首をはねた

ロー「!!・・・」
スタッ・・
クミがボートに降りた衝撃でボートが揺れる
バッシャーン!!
主はそのまま沈んだ

ロー「・・・」

「・・・大丈夫?」

ロー「・・うん・・・スゲェ・・!!」

「え?」

ロー「クミさんスゲェよ!!」

「・・ふふっ・・ありがとう」

ロー「オレももっと強くならねェと!」

「?」

ロー「戻ったら、皆が特訓してくれるらしいんだ!」

「!!・・・そう・・」

ロー「クミさんも見てくれるだろ?」

「・・・うん・・」

ロー「いつか、コラソンに思い知らせてやるんだ!」

「コラソンに?」

ロー「オレの方が強いって事を!」

「!!・・・ふふっ・・・いつか・・なれるよ・・ローなら、私以上に」

ロー「・・俺がもしクミさんを超えたら俺が守ってやるよ!!」

「・・楽しみにしてるわ」

ロー「それまで、ちゃんと生きてろよ!」

「・・当たり前よ!・・簡単には死なないわ!」

ロー「そうだよな・・!」
そして、隣の島に着く
スタッ・・

ロー「船はどうするんだ?」

「ああ、大丈夫」
パチンッ!ポン・・!
船が消える

ロー「!・・便利だな、クミさんの能力」

「ふふっ・・・そうでしょう?」

ロー「ああ」
二人は病院に向かったが・・・

医者「・・!!は・・珀鉛病だ!!」

看護師「きゃーー!来ないでーー!!」

「!!・・!!・・!!」

ロー「・・・くっ・・」
ローは唇を噛み締める

「・・・珀鉛病は移りません!!!噂に流され過ぎなんです!!」
クミが言うが

医者「出て行ってくれ!!」

「!!」

ロー「・・クミさん・・」
ぎゅっ・・
ローはクミのスカートの裾を持つ

「・・・」
ブチッ!!
クミの中で何かが切れた

「・・てめェらァア!!!」
クミの口調が変わる

「「「!!!!」」」

「それでも人間かァア!!?ふざけんじゃねェよ!!まだこんな小さい子が必死に生きてんのに移るから出てけだとーー!?じゃあ、一つ聞くがてめェの子供が珀鉛病にかかっても捨てるのか!?・・この子は私の弟なんだよ!!」
クミはブチキレて殺気がハンパなかった

ロー「・・クミさん・・!」

「・・調子のりやがって!!・・・!!まあ・・私は海賊だから・・今から貴方達を殺してやってもいいだぜ?」
クミがデカい鎌を出すと
パチン!!・・ガッシャン!!!
檻のような物が病院を囲む

医者「!!・・ここの病院には他の患者もいるんだぞ!!」

「・・だから何?この子も・・・患者よ?・・貴方達は大きな罰を犯したのよ・・・・だから・・私が刑罰を下す」
カツ・・カツ・・カツ・・
クミは鎌を持って医者に近づく

医者「!!・・・!!」
クミから逃げようとする人達

ロー「・・・クミさん!!いいんだ!!」

「!!」

ロー「・・怒ってくれるだけで・・嬉しい」

「・・ロー」

ロー「・・他の・・島に行こう・・!クミさんの傷を治してくれる病院に」

「・・そうだね」

医者「!!・・・傷を治しに来ただけだったのか!」

「・・そうよ、だけど・・貴方は私とローを見た途端に・・・それが貴方達が選んだ運命よ」
クミはローを抱き上げると

「・・・ふふっ・・・あと3分後に、病院は火に包まれるわ」

医者「何!?」

「・・じゃあね」
クミはそう言うと天井を壊して出ていく
ドガァン!!

「・・・」
タンッタンッタン!!!・・・スタッ・・・
ローを下ろすクミ

ロー「・・おれのせいで・・」

「いいえ?・・ローのせいじゃないよ」

ロー「・・・・」

「気にしないで、行こう・・次の島に」

ロー「・・・うん」
クミはドフラミンゴに連絡した
プルルルル・・・ガチャ

ドフ「・・俺だ」

「・・私よ、今さっき島に着いてすぐに病院に行ったんだけど・・・・ローを見た途端に・・・」

ドフ「!!・・・」

「・・ふふっ・・だから、病院を燃やしてやったわ」

ドフ「・・それが良い」

「でしょう・・?本当は首を全部狩って吊るしたいんだけど・・・・・やめた」

ドフ「・・珍しいじゃねェか、お前が最後までやらないなんてな」

「ふふっ・・・でも、少し今イライラしてるのよ」

ドフ「・・そうだろうな」

「・・島ごと消してもいい?」

ドフ「!!!!・・・それはダメだ」

「・・・・何でよ」

ドフ「・・お前の能力なら出来るが・・・お前の身が危ねェ」

「・・!!・・・心配してくれるの?ありがとう」

ドフ「当たり前だ」

「そうね・・・じゃあ、また帰るの遅くなるわ」

ドフ「ああ・・・もし迎えが欲しかったら言えよ・・・すぐに誰かを送る」

「・・ええ」
ガチャ・・ツーツー・・・

ロー「ドフラミンゴか?」

「ええ・・・ドフラミンゴじゃなくて、ドフィか若様って言わなきゃダメよ」

ロー「・・・・じゃあ、ドフィ」

「ふふっ・・・それが良いわ」
クミがボートを出すと二人は乗り島に向かった

ロー「・・クミさんの能力って・・・容姿を変えたりできるのか?」

「え?」

ロー「・・動物とか・・」

「出来るよ」

ロー「!!・・・じゃあ、次の島ではオレを猫にするといいよ」

「!!・・いいの?大丈夫?」

ロー「ああ」

「・・分かったわ」
その後、すぐに島に着いた
・・ペタ・・
クミがローに触れると
ポン!!
ローが猫になった

「!!!・・可愛い!!///」
クミはローを抱き上げると肩に乗せてボートをしまい、すぐに病院に向かった

医者「・・ああ・・治りますよ」

「本当ですか!?」

医者「ええ」

「何日ぐらいかかります?」

医者「・・そうですね・・・今日手術しちゃえば明日には退院ですね」

「・・そうですか!じゃあ、今日!今すぐ手術しちゃってください!」

医者「・・は・・はい」

ロー「・・にゃー!」
ローも嬉しそうだった
そして、すぐに手術をしてベッドで横になる

「・・・・あー・・終わった・・・」

ロー「・・にゃー」
ローはクミに頬擦りをする

「・・ふふっ・・・」
クミはローをなでる
そして、電話をする
プルルルル・・・ガチャ

ドフ「クミだな!?」

「・・うん」

ドフ「どうだった!?」

「今手術が終わって・・・「何処だ!」・・え!?」

ドフ「い、今から迎えに行ってやる!」

「いや・・いいよ」

ドフ「ダメだ!」

「何で!?・・・じゃあ、誰が来るの?」

ドフ「・・俺、コラソン・・・その他」

「もう少し詳しく言ってくれる?」

ドフ「・・・今残ってるのがおれとコラソンだけなんだよ」

「・・そう・・・・じゃあ、コラソン呼んで」

ドフ「ガーン!!・・・・お、おれは・・?」

「留守番」

ドフ「んなーー!!」

「よろしくね?」
ガチャ・・ツーツー・・
クミは電話を切る

「・・コラソンが来るってー」

ロー「にゃー!にゃーー!!」
ローは嫌そうだ

「大丈夫だよっ・・ローは私が守るからね」

ロー「・・にゃあ・・・」

「ふふっ・・・」
クミはローを抱きしめて眠る

ロー「!?」

「・・すー・・すー・・」

ロー「・・にゃあ・・・」
ローも一緒に眠った
次の日・・

「・・・すー・・すー・・「ニャーー!!ニャーー!!!」・・・んん」
クミが目を覚ますと

ロー「ニャ――!!💢」

コラ「・・・・💢」
コラソンがローを摘まんでいた

「!!!・・・来たの?」

コラ「・・・」
すっ・・・
『今来た、この猫は何だ』

「・・ロー」

コラ「!!?」
コラソンはローを凝視する

ロー「ニャアアーー!!」
ガリッ!!
ローはコラソンの顔を引っ掻く

コラ「!!」
スッデ――ン!!!
コラソンが転ぶとローが吹っ飛ぶ

「!!」
ボフッ・・
クミがローを助ける

「大丈夫?」

ロー「にゃー」

コラ「・・・;」
コラソンは起き上がると
『何時帰るんだ』

「?・・ああ・・今からでもいいよ」

コラ「・・・」
『じゃあ、今すぐ帰るぞ』

「おーけー」
クミはベッドから降りると

「・・何してんの」
コラソンが立っているとクミが言う

「・・着替えるから出てって」
クミがコラソンを出す
ローは部屋に置いておく
そして、着替え終わるとローを肩に乗せて廊下に出る
ガチャ・・

コラ「!」

「帰ろう」

コラ「・・・」
コクン・・
クミの後ろをコラソンが歩く

「・・あ!」

医者「!!・・君は」

「もう退院するんで大丈夫です」

医者「!?・・・そうですか」

「お金は?」

医者「ああ・・・そこの人が払ってくれましたよ」
医者が指さしたのはコラソンだった

「!!」

コラ「・・・」

「・・ありがとう」

医者「お大事に」

「ええ」
クミ達は外に出た
スタスタスタ・・・・
トントン・・
コラソンがクミの肩を叩く

「・・?」

コラ「・・・・」
すっ・・・
『そいつはどうする気だ』

「ローの事?・・・そうね・・もういっか」
クミがローに触れると
ポン!!
ローが元に戻る

ロー「!!」

「ふふっ」

コラ「・・・・」

「さあ、帰ろう・・・コラソン、船は?」

コラ「・・・」
コラソンが指さすとそこには
ボコボコボコ・・・・
沈みかけている船が・・・・

「!!!・・・な、何をしたの!?」

コラ「・・・・・」
すっ・・・
『普通に航海してたら沈んだ』

「どうしたら、船が沈むのー!?」

コラ「・・・・」
すっ・・
『すまない』

「ったく・・・私のボートじゃ3人も無理かな・・・」

ロー「コラソンを置いていけばいいよ」
ゴチン!
コラソンがローを殴る

ロー「痛!!・・・何すんだよ!!コラソン!」

コラ「・・・」

「・・さてと・・・」
プルルルル・・・・ガチャ

ドフ「・・俺だ」

「ドフィ、迎えをお願いするわ」

ドフ「!?・・どうした」

「・・コラソンが乗って来た船、沈んじゃった」

ドフ「!!・・・・」

「お願いするわ」

ドフ「・・分かった」

「どれぐらいかかる?」

ドフ「・・5時間だ」

「はーい」
ガチャ・・ツーツー・・・

「・・・はあ・・・」

コラ「・・・・」
『面目ない』

「まったくよ!」

コラ「・・・・・」
コラソンはシュンとなる

ロー「・・・今からどうするんだ?」

「?・・そうね・・・お腹が空いたわ。ご飯を食べに行きましょう」

ロー「・・おれ・・」

「じゃあ・・」
パチンッ・・ポン!!・・・
バサッ・・
クミがローにフード付きのパーカーを着せた

「・・ふふっ・・これで良いわ」

コラ「・・・・」

ロー「・・フードを被ればいいのか?」

「ええ」

ロー「分かった」
ローがフードを被る

「・・行きましょう」
クミはローと手を繋ぎ、その後ろをコラソンが歩く
スタ・・スタ・・スタ・・・
お店に入ると

「3人で」
店員が案内してくれた
パスタのお店だ

「・・ローは何がいい?」

ロー「何でもいい」

「そう・・・コラソンは」

コラ「・・・」
コラソンが指さしたのはペペロンチーノだった

「分かった、私は・・そうだな・・カルボナーラにしよっと・・・ローはミートソースでいい?」

ロー「ああ」
パスタを頼む
その間ローとコラソンのやりとりが面白かった
二人で睨みあいをしているのだ

「・・ふふっ・・・」
そして、パスタが来ると
3人はパスタを食べ始める

「・・美味しいね」

ロー「・・ガツガツ・・・」

コラ「・・ガツガツ・・・」
二人揃ってガツガツ食べる

「・・ふふっ・・・」
クミはそんな光景を見ながら笑う

コラ・ロー「「!!!/////」」

「二人共そっくりね」

ロー「俺はコイツと一緒は嫌だ!」

コラ「!!」
ゴンッ!
コラソンはローを殴る

「ふふっ・・」
食べ終わると
ガタッ・・

「そろそろ出ましょうか」
二人も立ち上がり会計を済ませて外に出る

「・・この後どうしよっか・・・・あと3時間30分・・長いなー」

コラ「・・・・」

「・・よし!じゃあこの街で鬼ごっこは?」

コラ「!?」

ロー「!!」

「どう?」

ロー「いいな!」

「じゃあ、じゃんけんで」
ジャンケンをした結果

クミ パー
ロー パー
コラ グー

コラ「・・!!・・!」

ロー「コラソンが鬼だ!」

「ふふっ・・・コラソン頑張って頂戴」
二人は走って行くとコラソンは1分を数えて走り出した
タタタタッ!!

コラ「・・・・(ローはまだ小せェからな・・・近くにいる筈だ)」
コラソンはローを先に狙うようだ

クミはというと・・
タッタッタッタ!!!

「・・ふふっ・・・コラソンより私の方が足が速いわ」
クミが逃げ出して2時間・・・

「・・・遅くない・・?」
クミがコラソンに電話を掛ける
プルルルルルル・・・・・

「・・出ない・・・コラソン何処!?」
クミは覇気でコラソンを探し出す

「・・・・・いない・・・」
クミはコラソンを探す
タッタッタッタッタ!!!!!

「・・ハァ・・ハァ・・・」
すると

ロー「離せよ!!」

「!!」

男「お前さっき美人の女と歩いていたガキだろ?・・・女の場所を教えたら離してやるよ」

ロー「教えるか!アホか!」

男「このクソガキ!」

男2「さっさと口を割った方がいいぜ?」
男の二人組はローからクミの居場所を聞こうとしているらしい

「・・・・」
カツ・・カツ・・カツ・・・
クミはある程度近づくと
シュン!!がっ!!
ローを掴み男達の後ろに立つ
スタ・・・

「・・私に何か用?」

男「!!?」

男2「いつのまに!!?」

ロー「クミ!」

「・・・私の弟に手ェ出すとはいい度胸してるじゃない?」

男「!!・・・ニヤッ・・・そうか・・姉ちゃんだったのか・・・母親だと締まりが緩いからな・・・・」
ガシッ・・
クミの腕を掴む男

「!!」

男2「おれ達と遊ぼうぜ?」

「・・!!・・」

男「こんないい女抱ける事も少ねェからな」

「・・💢」

男2「ほら、行こうぜ?」

「・・・」
パチン!!・・・ポン
クミは銃を出す

「・・・・死んで」
ドン!!ドン!!ドン!ドン!!

男「ぐあああ!!!」
クミの腕を掴んでいた男は4発撃たれ倒れる

男2「おい!」

「・・貴方もよ」
ドンッドンッドンッドン!!!
ドサッ・・!

男2「ぐああ!」
二人が倒れる

「・・・あ!・・そうだ、コラソンと連絡が取れないんだった」

ロー「!?」

「急ごう」
クミはローと手を繋いで走る
タタタタッ!!・・・

「・・何処だろう・・・!」

ロー「・・・ハァ・・ハァ・・」

「!!・・・疲れた?」

ロー「・・ハァ・・ハァ・・大丈夫だ」

「・・・おいで」
クミはローをおんぶすると走った
タッタッタッタ・・・!!

「・・・コラソン・!何処なの・・・!?」

ロー「・・・(クミさんって・・・アイツの事好きなのか・・・?)」
15分走った頃・・・・

「・・ハァ・・ハァ・・・」

ロー「クミさん!一旦休もう!」

「・・ハァ・・ハァ・・・ええ」
二人は近くのベンチで休む

ロー「・・・」

「・・ハァ・・ハァ・・・」

ロー「・・クミさん・・・・」
ローはクミの横に座る

「・・・ふぅ・・・落ち着いてきた」
クミは立ち上がるとローの手を取り

「行こう、もうすぐでドフィ達も来るし」

ロー「うん」
二人は港に向かった

「・・・・」

ロー「・・・・」

コラ「・・・・」
コラソンは体中に海藻を付けて倒れていた

「・・・予想ついたわ」

ロー「・・オレも」
クミがコラソンを揺する

「おーい、コラソンー?」

コラ「・・・・パチッ・・」
コラソンは起き上がる

「・・何してんの?」

コラ「・・・・」
すっ・・・
『落ちた』

「・・やっぱ、そうだよね」

ロー「・・アホだな」

「あともう少しでドフィ達が来ると思うから、早く服を乾かしてね」

コラ「・・・・」
コクンコクンッ・・
コラソンは頷くと服を脱ぎ始めた

「!?!?!?!?」
クミは驚愕のあまり声を失う

「ちょっと!ここで脱ぐなー!!」
パチンッ!!
クミはコラソンの着ていた服と同じ服を出すと

「はい!これ!」

コラ「・・・」
『ありがとう』

「お礼はいいから!早く!」
クミはコラソンを一目のつかない場所で着替えさせた

「・・はあ・・・」

ロー「人選間違えたんじゃないか?」

「かも・・」
すると、沖にドフィ達の船が見えた

「!!・・見えた!」

ロー「コラソンまだだぞ?」

「コラソンー!来たよ!!」
コラソンは急いでこっちに来た

「着替えれた?」
コラソンが頷くと

「よし!じゃあ」
クミはローをヒョイっと持ち上げるとコラソンに渡した

「落とさないでね」

コラ「・・・!?」

ロー「!!」
クミはコラソンの片腕を持つと

「・・・行くよ」
タン!!・・・タンッタンッタンッタン!!!!タッタッタッタ!!!!
空を走る

コラ「・・・・」

ロー「・・・・・」
ローはコラソンに片腕で抱えられている
船に近づくと

ジョーラ「クミ達ザマス!!」

ベビー・バッファ「「クミさ〜〜ん!!」」

ディア「ああ?ローとコラソンは仲良くなったのか?」

ピーカ「違うな・・・・よく見ろ、睨みあってるぞ」

トレ「べへへへへ!!」

ドフ「3人が船に乗ったら戻るぞ」

スタ!!・・ドサッドサッ!!
クミが着地するとコラソンがコケてローが投げ出され甲板に打ち付けられる

コラ「!!」

ロー「うっ!」

「ただいま!」

ドフ「傷は治ったか?」

「ええ、痕は残らないって!」

ドフ「そいつは良かった」

「ふふっ・・」
その後、アジトに戻ったファミリー
数週間後・・・
ローはグラディウスやラオG、ディアマンテの特訓を受ける

「・・・」
それを見届けるクミ
ドサッ!!
今日はラオGの急所を狙う為の修行だが・・・・

ラオ「もうアウトか?」

ロー「・・・」
ローの顔はボコボコだった

「今日は終わりね、お疲れさま。ラオG」

ラオ「あとは頼んだ」

「ええ」
クミはローを抱えると部屋に連れて行った
治療をする

「ふふっ・・・どんどん強くなってくね。ロー」

ロー「・・・すー・・すー・・」
疲れ果てて寝ているロー
コンコン・・

「?」
ガチャ・・

ドフ「ローは起きてるか?」

「いいえ?今寝た所よ」

ドフ「明日、ローとベビー5にコイツを狩らせようと思ってな」

「!?・・・・大丈夫なの?」

ドフ「もう二人共成長したしな、一応あとで向かうが」

「ふふっ・・・そう伝えておくわ」

ドフ「頼んだ」
バタン・・・
クミが扉を閉めると
ギシッ・・・
ベッドに座り、ローの頭を撫でる

「・・・いつまで・・・海賊をやれるかな・・・」
クミが呟く

ロー「・・・すー・・すー・・・・」

「・・ふふっ・・・」
クミがローの頭を撫でていると

ロー「・・・ん・・・んん・・・・クミ・・さん?」

「!!・・・起こしちゃった?ごめんね?」

ロー「・・いや・・いいよ」
ローは起き上がる

「さっきドフィが来て、明日ベビー5と一緒に1千万の海賊を狩って来てほしいんだって」

ロー「!!!・・・アイツとか?」

「ええ」

ロー「・・イヤだ」

「!!・・・ベビー5は女の子だから、ちゃんと守ってあげなきゃ」

ロー「ブキブキの能力者だから強いじゃねェか」

「あら?ローはベビー5より自分の方が弱いと思っているの?」

ロー「!!!そんな訳ねェ!!」

「そうでしょう?なら、守ってあげなきゃ」

ロー「・・・分かった」

「ふふっ・・・頑張って」

ロー「・・うん」

「・・ふあ〜〜!!」
クミは欠伸をすると
ガバッ!!
ローを抱きしめて倒れる

ロー「うわっ!!」

「眠い・・・このまま一緒に寝よう」
クミはローを抱きしめたまま寝た

ロー「・・・・・はあ・・」
ローは頑張って布団を掛けると眠った




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