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ワンピース
過去
ブッチを出発して3時間・・

「・・・あ!見えた!!ウォータ―セブンだ!!」
目の前には、デカい噴水が目立つ、水上都市だった

「・・綺麗・・」
スタッ・・・カツッカツッ・・・

「・・着いた・・ルフィ達に会える」
クミは街に入ると歩き出した
この島は造船技術がトップクラスのようだ

「・・なんか・・凄いな・・・水上都市って」
カツ・・カツ・・カツ・・
周りを見ながら歩くクミ

「・・へェーー・・「ドン」グフッ!!・・・」
誰かに当たった、胸板が凄く厚く感じた

「・・すいません」
クミが顔を上げると

ルッチ「大丈夫かっぽー!」

「!!!・・・あ・・・」

ルッチ「観光かっぽー?」

「・・・(おいおいおいおい・・・・いきなりCP9のボスか!あのボスネコか!!凄く命の危機を感じるんですけど!!・・・これは・・逃げるに限る)・・・・・い、いや・・・知り合いに会いに来たんです」

ルッチ「案内するっぽー」

「!!!(絶対捕まるううう!!いかんいかん!知らない人には付いて行っちゃいかんよ!クミ!)・・・だ、大丈夫です」

ルッチ「そうかっぽー」

「で、では・・・」
クミはルッチの横を通り過ぎると速足で路地裏に行った

「・・ゼェ・・ゼェ・・・何で・・いきなり・・恐ろしい人に会わないといけないの!?・・ゼェ・・・ゼェ・・・寿命が縮んだ・・・それより・・ローより厚かったな・・・・・って!私は変態か!」
クミはまた歩き出した
カツ・・・カツ・・・

「・・はあ・・・ルフィ達はまだ着かないかな・・・心が折れそう」
クミが適当に歩いていると
スタッ・・・

カ「そこのお嬢さんどうしたんじゃ?」

「え?・・・ぎゃあああ!!!また、出たぁーー!!」
ダダダダダッ!!!!
クミは全力疾走で走ってった

カ「え・・・・・そんなに拒否らんでも・・・それより、足速いのー」
スタッ・・

ルッチ「・・そんな事言ってる場合じゃないだろう」

カ「・・お主が失敗するからじゃ」

ルッチ「お前も失敗しただろ・・・それにしても・・あの女おれ達の事を知っているようだったな・・」

カ「・・そうじゃな・・・」

ルッチ「・・まあ・・チャンスはいくらでもある。麦わらのルフィと関わりがあるようだしな」

カ「・・ああ」


ダダダダッ!!
全力で走っているクミ

「ぎゃああああ!!!・・・・・ん?」
ピタッ!!
後ろから誰も追いかけて来ない事を確認するとクミは止まり、宿屋を探した

「・・・・・ふぅーー・・・疲れた」
そして、宿屋を見つけ部屋を借りるとシャワーを浴びに行った
浴び終わると着替えて、その後をどうするか計画を立てた

「・・・うーむ・・・とにかく、CP9の人達には要注意だよね・・・・特に・・ハトとかハトとか・・・「クルッポー!」・・そうそう・・こういうネクタイ付けたハト・・・・・・・・・ん?」
クミはハトを見る

ハト「・・クルッポー?」

「・・・・クミちゃん・・逃走しないといけない気がする・・・」
クミはずっと身構えているが誰も来ない

「・・・えー・・ハットリ君でいいんだよね?」

ハットリ「クルッポー!」
返事した

「・・ご主人様は、どしたの?」

ハットリ「・・クルクル?」

「・・あー・・置いてきたのですかい・・・じゃ、じゃあ!ハットリ君をここから離れさせないと・・ネコが来るじゃんかーー!」
ガッ!!
クミはハットリを掴むと肩に乗せて外に出た
タッタッタッタ・・・

「とにかく、宿屋から離れよっと・・・・ハットリ君落ちないでね」

ハットリ「くるっぽー!」
器用に片方の翼を広げる

「・・はあ・・・1番ドッグに行けばいいかな」
クミは漫画を思い出して1番ドッグを目指した
そして、1番と書かれたデカい扉の前に立つ

「・・うわー・・扉はとても大きいのに柵はとてつもなく小さい」
クミがボケーっと立っていると

ハットリ「くるっぽー!」
ハットリが鳴いて我にかえる

「はっ!・・さて・・中に入ろうか・・・・・え?・・これ・・開けていいの?」
クミがウロウロしていると

パウリー「おい、そこの女!」

「は?」

パウリー「そこで何ウロウロしてんだ」

「あ!パウリーだ」

パウリー「??」

「あのーこのハットリ君をロブ・ルッチさんに返しに来ました」

パウリー「ああ?・・ルッチは今日は休みだぜ?」

「はあー!!!?・・じゃ、じゃあ・・このハトさんはどうすれば!?」

パウリー「・・ハットリが一人って事はアイツ・・何も喋れないじゃねェか」

「・・あ、じゃあ、このハットリ君頼みました」

パウリー「は?」
クミがハットリを肩から取ろうとしたが
ガッ!!
ハットリが爪を強く立てて取られないようにして踏ん張る

「ちょっ!・・・ハットリ君肩から離れようか!」

クミvsハットリ

パウリー「・・・・おい・・・」

「ふぎーー!!」
片腕ではハットリが取れない

ハットリ「ぽーーー!!」
ハットリも踏ん張る

パウリー「・・珍しいな・・」

「は?」

パウリー「ハットリが他の人の肩に乗るなんて・・」

「・・うわああ!!そっちの方が怖いー!!」

パウリー「お前の肩が気に入ったんだ!わっはっは!」

「笑い事じゃない!!」

パウリー「そう怒るな」

「もー!!じゃあ、こ・こ・に・!!ルッチさんを呼んでください!!」

パウリー「アイツは気紛れだしなー・・・」

「同僚でしょうが!」

パウリー「・・うーん・・・・それより、お前・・何処かで・・・」

「ん?」

パウリー「!!!思い出した!!・・・死へと誘う魔女・・1億9800万!!」

「しー!!しー!!そんな大きな声で言わないでよ!!」

パウリー「そんな大物が何でこの島に来たんだ?・・船の修理も出してねェし」

「知り合いに会いに来ただけだって!」

パウリー「この島にいるのか?」

「違う・・もうすぐでこの島に来るんだ」

パウリー「へェ・・・」

「絶対に興味ないよね」
そこに

カ「何をナンパしておるんじゃ、パウリー」

パ「!!カク!!ナンパじゃねェ!」
カクが柵を越えてやってきた

「うげっ!!」

カ「じゃあ、何じゃ」

パ「ウロウロしてたから聞いただけだ」

カ「さっき会ったな?」

「・・あ・・はい・・・」

カ「それは・・ルッチのハットリじゃな?」

「・・はい・・」

カ「・・ほう・・」
カクは少し考える仕草をすると

カ「・・あ!そうじゃ、パウリーさっきアイスバーグさんが呼んでおったぞ」

パ「!!そうか!・・じゃあな!クミ!」

「あ!ちょっと!・・・」
パウリーは笑顔で本社に入ってった

カ「・・・・・」

「・・・・・(ツラいよ!?この時間!!)」

カ「・・・」
ガシッ!!
カクはクミの腕を引っ張ると耳元で

カ「・・いいのか?・・家を空けたままで」

「は?・・・・・あああ!!鍵開けっ放しだああーーー!!」

カ「・・もう、手遅れじゃがな・・・もう・・ルッチが行った」

「!!!・・ハットリは・・囮!?」

カ「・・まあ・・そうじゃな」

「・・チッ!!・・・急がないと・・!荷物が・・!」
クミは急いで宿屋に向かった、ハットリは肩に乗ったままだ
ダダダダッ!!!・・ガチャッ!!!

「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・」
扉を開けて中に居たのは・・・

ルッチ「・・遅かったな」

「!!・・しまった!・・」
クミはルッチの手元を見る
ルッチの手元には手帳があった

「・・・ヤバい・・ロー・・バレ・・たかも」

ルッチ「・・ほう・・・読ませて頂いたが・・異世界人だったとはな・・」

「・・・ッ・・」

ルッチ「・・世界政府が調査をどれだけやっても情報が見つからないわけだ・・」

「・・・出てって」

ルッチ「・・お前は、本部に連行すべき人間だからな」

「・・・・はあ・・この能力?それとも、異世界人だから?」

ルッチ「・・両方だ」
ルッチはゆっくりと立ちあがる

「・・・動物系・・ネコネコの実、モデル豹・・で、合ってる?」

ルッチ「!!!・・・」
ルッチの目が揺れる

「・・CP9・・スパンダム長官・・・・・メンバーは・・ロブ・ルッチ、カク、ブルーノ、カリファ、ジャブラ、フクロウ、クマドリ・・・・ふふっ・・・」

ルッチ「!!・・・何故・・」

「あたり?・・やっぱり、私の記憶力はいいねェ・・」

ルッチ「・・何故・・知っている」

「・・ちゃんと手帳を読んだ?・・・私がこの世界に来て経ったのは1ヵ月・・・・・その手帳に書いてあるこの世界の事は・・さあいつに書いてある?」

ルッチ「!!」
ルッチが手帳を見る

ルッチ「・・・・未来が・・分かるのか?」

「・・まァね・・・そうだなー・・この後の世界の出来事も知ってるよ」

ルッチ「!!・・・いいのか・・そんな事を言って」

「・・・」

ルッチ「・・政府に知れたら・・お前は・・」

「・・そうだね・・・・・でも・・私は捕まらないよ?・・・・・だって・・」
パチンッ・・
クミが指を鳴らすと
ゴロゴロゴロ・・・・
空が暗くなる

ルッチ「!」

「・・雷を落とせるし」
ズドォ―ン!!
海に雷を落とす

「・・竜巻も起こせる」
ビュオオオ!!!
海上でデカい竜巻が発生する

「・・渦潮も高波も・・自然は全て私の手中にある・・・・それに・・」
クミが手を握ると

ルッチ「!!!・・くっ・・」
ドサッ・・
ルッチが膝を着く

「・・ルッチ・・あなたの周りの酸素を消す事も出来る・・・」
クミが手の平を広げると

ルッチ「・・!!・・ハァ・・ハァ・・・」

「・・あと・・私に手錠を付けても・・」
タタッ!!
クミは愁殺を取ると一瞬で抜き、ルッチを蹴ると抑え込む
ドサァッ!!!

ルッチ「ぐっ!!・・・」

「・・私は・・剣士だから・・・・」

ルッチ「・・・」

「・・でも・・・これ以上やると・・未来が変わっちゃう・・」
クミは荷物を整理するとそれを持ち、刃をルッチに向けたまま

「・・私は彼らに会うまでこの島にいるけど・・・もし・・貴方達が私の怒りに触れるような事があれば・・・・命はないと思って」
クミは窓を開けると

「・・突風」
ビュオオオオ!!!!
突風を起こしルッチが腕で顔を隠すと
タンッ!!
街に逃げた

ルッチ「!!!・・・しまった!・・・油断した」

ハットリ「・・クルクル・・・」

ルッチ「・・だが、今は任務中だ・・アイツを捕まえろとの命令はくだっていない・・もし・・任務に支障が出るならば・・・・その時はその時だ」
ルッチはいつの間にか消えている手帳を持っていた手を見つめるとまるで、獲物を狩る獣のような笑みを浮かべた


スタッ・・・
街に降りたクミ
カツカツカツ・・・・

「・・ふぅーー・・・死ぬかと思った・・・・あんな恐ろしい怪物にあんな平然といられた私を褒めたいぐらいだわ!」
クミは荷物を背負いなおすと廃船島に向かった
カツン・・カツン・・・

「・・ここが・・フランキーハウス・・・・・」
クミがフランキーハウスを眺めると岬へ向かった
ドサッ・・ドサッ・・
荷物を置くと横になった

「・・・」
いつの間にか夜になっていた

「・・綺麗な夜空だな・・・」
クミは綺麗な景色を見てそのまま眠ってしまった
そこに
ザッザッザ・・・
誰かが来た

「・・・すー・・すー・・・」

フランキ―「あう!・・こんな所で寝てるなんざ危ねェ、フランキーハウスに連れて帰るか」
フランキーはクミと荷物を抱えるとフランキーハウスに向かった


翌朝・・

「・・すー・・すー・・」
クミはベッドに寝ていた

「・・・ええ!?べ、ベッド!?」
起き上がるクミ
ガチャ・・

モズ「起きたわいな」

キウイ「起きたわいな!アニキを呼ぶわいな」
なんとも言えない格好をした女性が二人入って来た
そして、すぐに

フラ「あう!嬢ちゃん、起きたか!」

「!!!・・・海パンに・・アロハシャツ・・・」
とにかく、変態だった

フラ「お前、なんで岬で寝てたんだ!?」

「・・ああ・・・ここに運んでくれたの?」

フラ「当たり前だ、あんな所にお前みてェな可愛い嬢ちゃんが寝ていたら、スーパー危ねェ」

「ふふっ・・・ありがとう」

フラ「!!・・・いいって事よ!」

「・・私の名前はクミ」

フラ「あう!オレの名前はフランキーだよろしくな!クミ!!・・・・・ん?クミ?」

モズ「!!あ、アニキ!」

キウイ「死へと誘う魔女だわいな!!」

フラ「あ・・ああ!!」

モズ「手配書と同じ顔だわいな!!」

「・・・あはは・・・」

フラ「・・お前・・本当に・・?」

「うん・・確かめる?」

フラ「・・・ああ」
クミは起き上がると外に出た
クミに付いてきたのはフランキーとその部下達だった

「・・・なんか増えてる」

フラ「全員見たいんだってよ!」

「・・そう・・」
クミは海の方を見ると

「・・・・じゃあ・・これが」
ゴロゴロ・・・
雷雲が発生

「・・落雷」
スドォーーン!!

フラ「!!」

「・・突風」
ビュオオオオ!!!

「・・渦潮」
ゴゴゴゴ・・・!!
渦潮が渦巻く

フラ「!!・・」

「・・高波」
ザッバァ――ン!!

「・・水上竜巻」
ゴゴゴゴ・・・ビュオオオ!!!
デカい竜巻が発生

フラ「!!・・サイクロンかよ!」

「・・他には・・」
クミがフランキーハウスから離れると

フラ「・・おい・・何するんだ?」

モズ「・・?」

「・・かなり揺れるかもしれないから・・気をつけて」

フラ「・・は?」

「・・・」
ドスン!!
クミが足を強く踏むと
グラグラグラグラ!!!
地震が発生した

「・・まあ・・震度4ぐらい?」

フラ「うわ!!」
全員が地震に驚いている

「ふふ・・・他にも、自然現象だと全て操れるよ」

フラ「・・すげェな!・・」

「・・ふふっ・・・」

ザンバイ「す、すげェーー!!」

一家「「「うおおおお!!!」」」

「は!?」
フランキー一家がクミを囲む

「うわああ!」

フラ「おい!」

「ふふっ・・・皆・・離れてくれる?」
ゾクッ!!

一家「「は、はい!!」」
全員クミから離れる

「フランキー一晩ありがとう。私は今から会いに行く人がいるから・・・行くね」

フラ「おう、気をつけてけ。」
ポイッ!
フランキーはクミに荷物を渡す

「!!」

フラ「荷物だ」

「ありがとう」

フラ「知り合いに会えるといいな!」

「うん!じゃあね」
クミは岬の方へ歩いてった
後ろではフランキー一家が手を振っている
クミは岬に向かうのはいいが、ご飯を食べていない

「・・先にご飯でも食べよっと」
クミは近くに喫茶店を見つけると入った
カランッカランッ・・・

「オムライスを一つお願いしまーす」

マスター「あいよ」
クミはオムライスを頼むと椅子に座った

「・・・ふあ〜・・・眠い」
クミが待っていると
コトッ・・・

マスター「ほら、オムライスだよ」

「ありがとう」
クミはオムライスを食べ終えるとお金を払って出た

「あー美味しかった!・・さて・・行きますか」
クミが岬に着いて、3時間程・・・・
久しぶりに見た船が来た。かなり船自体は傷んでいるようだ

「・・メリー号・・ボロボロ・・じゃん・・」
そして、船が着いた途端にクミは走った
タタッ!!・・・・
そして、勢いよく飛ぶ
タンッ!!

「皆ーー!!久しぶりーーー!!!」

一味「「「!!!?」」」
スタッ!!
クミが華麗に着地

「・・ふふっ・・・」

ナ「クミ!!」

ル「!!!」

サ「クミちゅわ〜〜ん!!」

ゾ「何で・・ここに?!」

ウ「!?」

チョ「久しぶりのクミだー!」

ロビ「ふふっ・・・ついこの間話したばっかなのに、久しく感じるわ」

「皆ー!遊びに来たよ!!」

ル「クミ−−!」
ルフィがクミに抱き付く
ガバッ!!

「うわ!!」

サ「ぬお!このクソゴム!クミちゃんから離れろ!!」
サンジが全力で離しにかかる

「ははは・・・」

ナ「何でここが分かったの?」

「ん?まあ、いろいろ調べたから」

ナ「そう・・」

「それより・・・メリー号・・傷んでるね・・」

ル「だから、この島で直しに来たんだ!」
ルフィの顔がドアップで映る

「そうなんだ・・」

ゾ「おい、クミ」

「ん?」
ゾロがクミの持っている袋に入った愁殺を指さす

ゾ「・・妖刀か?」

「!!そう!!凄いね!!分かったの?」

ゾ「・ああ・・・」
クミはさり気なくルフィを剥がすと
シャキィ・・ン・・

「妖刀、愁殺」

ゾ「・・鬼徹が疼く」

「あー・・ごめんね」

ゾ「謝る事じゃねェだろ」

「ふふ・・そうだね」

ナ「それより!アンタ、死の外科医に何もされてない!?」

「!!」

ウ「凄い残虐で・・・冷酷とか聞くが・・」

「そ、そんな事ないよ!?・・・皆優しいよ!?」

ロビ「大事にされてるのね」

「うん」

ウ「だがよーこの間の電話で何となく感じたんだが・・・よく、離してくれたな」

「え?」

ナ「だって、凄い束縛しそうなイメージよ?手配書を見ても思ったけど」

「そうかなー・・・でも、私束縛嫌いだからそんな事されたら・・・雷落とすよ?」

ウ「怖ェよ!!」

「ははっ!!」

ナ「この島にはいつ来たの?」

「昨日」

ナ「そう・・・今から黄金を換金しようと思って」

「そうなんだ」

ウ「場所分からねェか?」

「んー・・・船の修理してくれる所なら昨日行ったけど・・・」

ル「とにかく、行けばいいだろ!」

ナ「そうね」

「ふふっ・・・」
クミが笑っていると

ナ「クミも行くでしょ?」

「は?・・」

ナ「ルフィとウソップだけでも、心強いけど・・・クミもいた方がもっと心強いじゃない?」

「・・いや、いいよ!私はここにもう少し居たいし・・・・・」

ナ「・・そう」

「じゃ、じゃあ!此処で少しだけゾロ達と話したらそっちに行くね!」

ナ「!!そうしましょう!」
嬉しそうなナミ

ル「えークミ来ないのかー!?」

「うん、ごめんね」

ル「・・絶対に後で来いよ!」

「うん、行くね」

ル「絶対だぞ!!」

「うん」
ルフィ達が行くと

ロビ「ふふっ・・・クミは相当ルフィに気に入られているのね」

「・・みたい」

チョ「なあ!」

「え?」

チョ「クミの船長って医者なんだろ!?」

「!!!・・・そうだよ!そういえば、チョッパーは凄い医者だって言ったら、興味を示してたよ」

チョ「ほ、本当か!?・・・す、凄い医者って言われても嬉しくねェぞ!このヤロが〜」

ゾ「・・嬉しそうだな」

「ふふ・・」

チョ「あ!そうだ・・・俺欲しい本があるんだった、ロビン一緒に行かねェか?」

ロビ「ふふっ・・・いいわよ」
チョッパーとロビンが歩いて行ってすぐにサンジがキッチンからやってきた
クルクルクル〜〜〜!!
メロリーン状態でやってきた

サ「ロビンちゅわ〜ん!クミちゅわ〜ん!!チョコレートのミルフィーユが出来ましたよ〜〜!・・・・って・・あれ!?ロビンちゃんがいないー!!」

「さっきチョッパーと一緒に本屋に行ったよ」

サ「ぬおー!俺とのデートは・・・」

「ふふっ・・・」

サ「じゃあ、船に残ってるのはクミちゅわ〜んと・・・クソマリモだけか」

「・・ははっ・・・表情豊かだね」

サ「!!」

ゾ「だとよ、良かったな・・・表情豊かなメロリンコック」

サ「んだとォー!?」
サンジとゾロが喧嘩を始める

「・・ははは・・・・あ!サンジ!」

サ「!!」
ピタッ・・
二人が喧嘩を止める

「・・・」
クミは二人に近づくと
ヒョイッ!!
サンジの持っているミルフィーユを取り

「貰うね」二コッ

サ「メロリーン!!どうぞ〜!」
サンジは目をハートにする

「ふふ・・・」
そして、サンジとゾロが喧嘩を再開するとクミは壁にもたれてミルフィーユを食べる

「ん〜美味しい〜!・・・モグモグ・・」
クミはチョコレートにハマってしまった

「モグモグ・・・・ん?」
そろそろナミ達が行って20分だ

「・・早いね、時間が過ぎるのって」
プルルルル・・・
クミに電話がかかる

「?」
ガチャ・・

ロー「クミか」

「ああ・・ロー・・どうしたの?」

ロー「・・お前・・昨日能力使ったか?」

「え?」

ロー「・・新聞見てみろ」

「・・待ってね」
クミは新聞を開く

「!!・・うげっ・・」

ロー「うげっじゃねェよ・・・」
新聞には、
【ウォータ―セブンを襲った竜巻!落雷!!これは、グランドラインの気紛れなのか!?】
と書かれていた

「ははっ・・・」

ロー「ったく・・・居場所がバレたらお前を守りに行けねェだろ・・」

「ごめん・・」

ロー「・・とにかく・・あんまり強い能力は使うな」

「はーい」

ロー「・・はあ・・・」

「へへっ・・・」

ロー「あと・・その島には政府の役人がいるとか情報が入っている・・・気をつけろよ」

「うん」

ロー「・・じゃあな」
ガチャ・・ツーツー・・

「ふふ・・」
そして、未だに喧嘩をしている二人

「・・あー・・ちょっとー・・・・・・あーもう」
クミは刀を持つと二人の間に入った
ガキィン!!ドスッ!!

ゾ「んな!」

サ「!!」
クミはゾロの刀とサンジの蹴りを止めた

「そろそろ、ナミ達の所に行って来るね」

サ・ゾ「「・・・ああ」」
シャキン・・
刀をしまうと荷物を持って

「またね」
タン・・スタ・・・スタスタ・・・

サ「・・・」

ゾ「・・・」

サ「・・オレの・・蹴りを止めた」

ゾ「・・アイツ・・あんなに強かったか?」

サ「・・・さあ・・」


スタスタ・・・
クミが歩いていると思った

「・・・あー・・1番ドッグにはルッチ達がいるよなー・・・気まずい・・・・まあ・・とにかく、ナミ達を守るのが私の役目・・・の筈」
クミが1番ドッグに着くとそこにいたのは、カリファに蹴りを食らっていろいろ言われ、中に拾うとしているウソップ達だった

「・・・・カリファ・・あれが・・綺麗すぎる・・」
クミは3人に近づく

フランキー一家「うっひゃー!!見ろよ!!大金だぜ!!」

ウ「・・ああ!」
ウソップはいつまにか1億をフランキー一家にとられた

フランキー一家「あ、ばれた!逃げろ!!」

「あれが、職業だったのかい!!」
タタッ!
クミが3人の方に走り寄る

ナ「クミ!!」

カリ「!!・・・」
カリファはピクッとする

「ごめん!遅くなった!・・」

ウ「それより!金が!!」

「・・・待っててね・・今・・ん?」
クミは橋の上にパウリーを見つける

パ「てめえら、しつこいんだよ!!ってお!ヤガラブル発見!!ちょっとヤガラをお借りします!!」
パウリーが借金取りに追いかけられていた
そして、フランキー一家が乗っているヤガラブルを見つけるとフランキー一家を河へ落とした

「パウリーー!!」

パ「!!・・・クミ!!?・・ん?金?・・・・・んじゃ、みなさんお達者でー!!」
パウリーは金を乗せたまま何処かに行こうとする

「ああ!!!」

ウ「お、俺たちの金だぞー」

ナ「待ちなさい!!」

ル「よし、俺が行く」
ルフィが行こうとすると

ルッチ「待て、俺が行くっぽー」
ルッチがルフィの肩を持つ

ル「ん?ハト!?」

「げげっ!!」
パウリーが逃走して間もなく、ルッチがパウリーの耳を掴んで、連れてきた

パ「おいおい離せ!!何すんだてめエは!!逃げやしねーよ!!せっかく大金が入ってたってのに・・・!!。てめェ覚えてろルッチ!!!」

ルッチ「人の金で借金を返そうとするな、愚か者」

パ「拾ったんだこの金は!!」

「・・・あー・・」

ルッチ「連れてきましたアイスバーグさん」

パ「耳!!いてェ!!」

ア「手間かけたなルッチ」
ルッチがパウリーを連れてくるとクミはパウリーに向かって手の平を向ける

パ「?」

ルッチ「!!」
ルッチは急いで避けると

「・・突風」
ビュオオ!!
突風が吹いた

パ「ぬお!?・・・うわうわわ!!」
ドッボーン!!
パウリーが河に落ちる
ザバァ!!

パ「ぷは!!・・・クミ!お前今何した!?」

「・・風起こした」

パ「そうか・・・って・・はァーー!?」
パウリーは河から出て来た

「・・勝手に人の金をとるから」

パ「んだと!?」

「・・私の恩人の金をとらないでくれる?」

パ「!!うっ・・・・・」

「・・ん?」
クミはルッチを見る、ルッチはクミを睨んでいるようだ

「・・何か?」

ルッチ「・・・」
ルッチはクミの横を通りすぎるとルフィ達の方に向かった
ルッチ「どうも、バカがご迷惑おかけしましたね」

ル「また、喋った・・・!!」

ルッチ「クルッポー、ほらお詫びしろパウリー」
ドサッ
ルッチはパウリーを掴むとルフィ達のほうに投げた

パ「ふげ!!」

「・・ふふふ・・」

パ「な!クミ・・・てめェ・・「早くしろ、バカパウリー、くるっぽー」はあ!?ルッチてめェもか!」

ル「喋りまくりだなあのハト」

ウ「帽子の男の代弁してるみてェだ。・・・まあ、金が戻ってよかった」

パ「よォ、お前が持ち主か拾ってやったぜ」ドンッ

ル「ああ!ありがとう」

パ「礼なら一割よこせ」
ゴン!!!ドガッ!!

パ「!!!」
パウリーをルッチが金槌で殴る、そして、クミも殴る

ル「失礼、お客さん。コイツァギャンブルで借金が嵩張ってるもんで金にガメつく礼儀を知らない」

ル「だから何でお前が喋るんだよ!!」ガーン!!

「パウリー!!それ以上変な事言ったら、海に飛ばすよ!!」
すると、ルッチに殴られたパウリーが

パ「この野郎・・・ルッチてめェもう許さん!!。ロープアクション!!ポーラインノット!!」

ル「・・・」クルッポー
パウリーのロープがルッチの左手を掴んだ

パ「ぬん!!オシオキ!!一本釣り!!」

ルッチ「!」
そして、そのまま地面に投げつける

ナ「ちょっと!!!そんな本気で・・・!!」

ウ「うお!!おいおい!!あれ、見ろ!!。」

「・・・・腕一本で、今の衝撃を受け止めるとは・・やるね・・・流石・・」

ウ「指が、地面にめり込んでる・・・どんな指してんだよ!!」

ル「おい、ゴーグルのお前!!あのなあ、よく考えろよ。お前のことをバカにしたり挑発したりしたのは全部・・・ハトじゃん!!」

「・・!?・・ふふふっ・・・ルフィ・・まさか・・」

ル「!!!」

ルッチ「ポッポ―・・・まァお騒がせして申し訳ない。おれはロブ・ル・・・!!ハトのハットリ、こいつはロブ・ルッチここで働いてるよろしくなぽっぽー」

ル「す・・すげー!!何だじゃあ文句言ってたのお前じゃん」パチパチ

ウ「めちゃめちゃうめェ!!気づかなかった!!」パチパチ

ルッチ「・・・よせどうでもいい事だぽっぽー」

「・・・」
サッ・・・
クミはナミ達とルッチの間に入ると3人には見えないようにルッチを睨みつける

ルッチ「・・・!!」

ナ「・・クミ?」

「・・あ・・ごめん」

ル「変なクミだなー!」

「ふふ・・・・・ルフィ・・今からちょっと用事が出来て・・ごめんね」

ル「・・分かった・・・また船に来いよ!?」

「うん、絶対に・・行く」
カツカツ・・
クミは路地裏に入る

「・・・ルッチめ・・・何を企んでるんだ?・・・・とにかく、ロビンを探そう」
クミが歩いていくと

「・・・あ!」

ザンバイ「え?・・・」

「・・さっき・・」

ザンバイ「うげっ!!・・・」
ザンバイ達が逃げようとするとクミは突風で逃げられないようにする
カツカツカツ・・・・

「・・・」
ギューーー
ザンバイの頬を引っ張ると

ザ「イテテテテ・・!!」

「私の恩人の金をとるなんて・・いい度胸ね」

ザ「し、知り合いなんて知らなかったんだよー」

「・・これ以上ルフィ達に関わらないで・・・」

ザ「わ、分かった!」
ぱっ・・・
クミはザンバイを離すと、ザンバイ達は走って逃げた
ダダダダッ!!!

「・・でも・・これで、諦めたらフランキー一家失格だからね」
そして、裏町に向かったクミ

「・・仮装が多いな・・」
歩いていくとサンジを見かける

「!!サンジ!」

サ「!!クミちゃん」

「何してるの?・・この先行き止まりだよ」

サ「・・そうなんだけど・・・さっきロビンちゃんがこっちに行った気がして・・」

「・・え?こっちに?・・・」

サ「ああ・・・」

「そう・・・」

サ「クミちゃん」

「ん?」

サ「・・・いや・・」

「・・どうしたの?」

サ「・・何でも・・ない」

「・・変なサンジ」

サ「あ!そうだ!ロビンちゃんはチョッパーと一緒に行ったんだから・・・・・」

「チョッパーを探してくるといいよ」

サ「ああ」
サンジは走ってった

「・・・CP9め・・・私がルフィ達を助けたら捕まえる気だね・・・それか・・・ロビンが囮?・・」
クミは漫画と同じ背景を探す
カツカツ・・・
探しはじめて2時間・・・

「・・そろそろ日が沈む頃か・・・」
歩いていると

「・・・ああ!ここだ!・・」
似た背景を見つけた、そこは使わなくなった倉庫のようだ

「・・・全員いたら不利だよね・・・どうしよっか・・」
すると
後ろに気配を感じた

「!!」
タン!!
避けた

「・・誰!?」

ルッチ「・・・・」

「・・また?・・もう何しに来たの?」

ルッチ「・・それはコッチのセリフだ・・・・麦わら達はお前の恩人らしいな」

「!!!・・・そうか・・あの時居たね」

ルッチ「・・今、二コ・ロビンはおれ達の手中にある」

「・・そんな事知ってるから此処にいるんだけど」

ルッチ「・・昨日能力を沢山使ったから、デカい能力は使えねェはずだ」

「!!!・・・・ッ・・」

ルッチ「さァ・・どうする?・・それに、アイツらの船はもう直らんからな・・・仲間割れでもしてるんじゃないか?」

「!!!・・・・だったら、もう止められないね」

ルッチ「・・・」

「・・どうせ、今ここに居るのは、ルッチ、ブルーノ、カク辺り?・・」

ルッチ「・・・だとしたら?」

「・・私には不利だねー」

ルッチ「・・尚更だ」

「・・昨日いったじゃんかー・・本部には行かないって・・・」

ルッチ「・・お前がおれ達の任務の邪魔をするからだ」

「・・古代兵器・・・そんな物・・いらない」

ルッチ「!!!」

「・・プルトン・・その設計図とその在り処・・・それを探すが為に5年も費やした時間・・・まあ・・失敗するわけにはいかないよねー」

ルッチ「・・・そこまで・・」

「・・でもさー」
クミは壁にもたれると

「・・思ったけどさ、ルッチ達ってちゃんと仲間意識持ってるんだねー」

ルッチ「!!」

「そんな感情いらない的な事言ってるけど、ちゃんとカク達の事仲間意識してるよね?」

ルッチ「・・・そんな感情はない」

「そうかなー・・・でもさー実際に・・・・いや・・これ以上言うと未来がこじれる」

ルッチ「・・・話は終わりだ」
ルッチはクミに歩み寄る

「・・・」

ルッチ「・・お前は任務を邪魔する者とみなす」

「・・・ふふっ・・」
クミは刀を抜く
シャキィ・・ン・・
スタッ・・
ルッチの前にカクが降り立つ

カ「・・剣士ならばわしが相手しよう」

ルッチ「・・・」

カ「ルッチは先に帰っておれ」

ルッチ「・・・任せたぞ」
ルッチは消える

カ「・・さて、おぬしはエニエスロビーに二コ・ロビンと共に連行する」

「・・ふふ・・・」
カクは刀を取り出すとクミに向かう

カ「・・剃」
シュン!!

「・・・」
ガキィン!!

カ「!!」

「・・ふふ」
ガキィン!!ガガガガガ!!!!

カ「・・・やるのう」

「・・んー・・流石はCP9随一ね」

カ「・・嵐脚」
ズバァン!!!

「!!!」
カクの放った嵐脚が飛んでくる

「鎌鼬!!」
ドゴォオン!!!
クミは斬れる風圧を放った
そして、噴煙が舞う

「・・・ニヤッ・・」
クミはカクの姿が見えると

「・・風圧」

カ「!!ぐあ!」
風圧でカクは壁にめり込む
ドゴオン!!

「・・・これで、勝敗は決まったね」
カツ・・カツ・・カツ・・

カ「・・くっ・・・」

「・・・・・」
クミはカクの頬を触る

カ「!」
クミはカクを見て、過去を思いだす

「・・厳しい訓練・・・弱い者は殺され・・・大変な環境で育って・・・人殺しをやらされ、感情は消せと言われ・・・・・・大変な・・人生だよ・・」
クミは悲しい目をする

カ「!!・・・お前に・・何がわかるんじゃ」

「・・・・私も親に捨てられた子だから」

カ「!!」

「一人がどれだけ辛いか・・・・しかも・・私は・・・・・売られたんだよ・・?親に・・・!!・・・ふふっ・・私を買った人達は毎日のように私を殴った・・・!!・・・だから、私の体には傷が残っている・・・・ある程度消えたけど・・心の傷は癒えない・・・・でも、ある日・・近所の人が警察っていって・・まあこの世界で言う海軍なんだけど、その人達が私を助けてくれたんだ・・・4歳の時に私は売られて、7年間・・私は苦痛に耐えた。・・・その後は養護施設のような場所で15歳まで勉強を習い、16歳には、やっと・・・皆と同じ生活を送れるようになって・・・17歳になってその次の日だったかな・・友達と遊びに行こうとしたら・・・この世界に来た・・・だから、私に家族はいない・・・でも、ルフィ達やロー達・・・友達に会えたことで私は人間になれているの・・・だから、私から恩人を奪わないで」

カ「・・・」
言葉にならないカク

「・・ルッチから聞いてない!?・・私が異世界人だって事」

カ「・・いや・・聞いておったが・・・」

「・・ふふっ・・・私を怒らせるとこの世界は終わるかもね・・・・でも、この世界には私の大事な人がいっぱいいるからしないけどねー」

カ「・・・」

「・・でもね、私さり気なく・・・CP9好きだからあなた達を殺そうとは思わない」

カ「!!・・じゃが、ルッチは」

「そんなの脅しに決まってんじゃん!・・・ははっ・・・!!」

カ「!!・・・」

「あ・・そろそろ仲間が迎えに来てくれる頃だね」

カ「・・ま、待て!!」
カクは何かに怯えるかのような目だ

「・・大丈夫だよ・・・もしあなた達が任務で失敗したら・・その時は何とかしてあげるからさ」

カ「・・!!」

「・・でも・・追いかけてきたら嫌だから5分後に風圧が切れるようにしてあげるね」
クミは船の方に向かう途中で
前からウソップが歩いてきた

「ウソップ!」

ウ「!!・・・クミ!」

「・・どうしたの?その傷・・!」

ウ「・・いや・・何でもねェよ」

「・・船はコッチだよ?」

ウ「・・おれは、戻らねェ」

「!!・・・」

ウ「10時にルフィと決闘する」

「・・何で」

ウ「・・悪ィな・・」
ウソップは去ってった

「・・・」
クミは船に向かった



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